8月26日 福岡太宰府 九州国立博物館で開催されている 阿修羅展に行ってきました。
以前上京の折に上野の国立博物館まで行ったのですが、入場の待ち時間があまりに長く予定の行動に支障をきたすので諦めて帰ったのですが、今回福岡でチャンス到来迷わず足を伸ばしてきました。
博物館も山間の雄大な樹木に囲まれ、堂々としたもの、その日は水曜日で人も多くなく、静かにゆっくりと時間をかけて鑑賞できました。
立体展示方法は仏像全体をぐるりと廻って鑑賞でき、天上が高く、照明にも工夫がされ、仏と対話が出来る・・・・と思わせる雰囲気があり、会場全体人の流れがスムーズで心地よかった。
阿修羅像、十大弟子像、八部衆像も本家興福寺ではガラスのケースに入っての鑑賞方法が今回360℃からのものに。 これは凄い。 主催者の勇気に感謝・感謝でした。
千年の時間が経過したとは思えない「みずみずしさ」、1体1体の顔、表情はまるで今にも動き出しそうな気配を。
小顔ブームの現代ですが、阿修羅を眺めていると、かなり小顔でイケメン?でしたよ。
仏像?という風には感じなかった。 そうそう「美少年」かも。
そんな親近感を漂わせていました。
でも、凛とした表情には、普段になく気持ちが引き締まり、手を合わせてしまいました。
佛師の魂が宿った渾身の作・・・現代のコンピュータ時代でもこの「鑿」の一刀には敵わないのではないだろうか。
そんな気迫を感じた。 そういえば長く疑問視されていた1体の作者が「運慶」だった。
と、説明文があり、顔、手などの1部分が展示されていた。
そう、あの「運慶」は東大寺の仏像も、そして興福寺にも、鑿お振るったのだ・・・・。
会場展示の、どの仏像も、「目」が涼しく、あどけなく、慈悲に満ちていると感じたのは私だけだろうか・・・・。
会場を出てすぐの場所に夏の太陽が照りつける隅に、水鉢が置いてあり、なんと古代の睡蓮の花が咲いていました。
この青い花びらの神々しさ・・・・誰の思いつきなのでしょうか。
その隣りには明日にも咲きそうな・・・蕾が・・・これはきっとピンク色
お釈迦さまも・・・この大宰府の地の心地よさを楽しんでいるのかな。
「仏」と「睡蓮」 いい出会いと感激の1日でした。