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建築物衛生行政概論「29」感染症と病原体

2014年05月21日 | 建築物環境衛生管理技術 午前
■病原体の分類 【よく出題】組合わせ暗記。

ウィルス  麻しん・B型肝炎・インフルエンザ・日本脳炎・急性灰白髄炎(ポリオ・小児まひ)

・リケッチア 発疹チフス・つつが虫

細菌    コレラ・赤痢・腸チフス・パラチフス・ペスト・結核・レジオネラ症

・真菌    カンジダ症・白せん症

・スピロヘーター  梅毒・ワイル病

・原虫    マラリア・クリプトスポリジウム症


水系感染症 (間接伝播→媒介物感染による)

・細菌    腸チフス・パラチフス・コレラ・細菌性赤痢

・ウィルス  A型肝炎ウィルス・急性灰白髄炎(ポリオ)

・原虫    赤痢アメーバー・クリプトスポリジウム等


【ひっかけポイント】

・水系感染によって起こる消化管感染症として不適切なもの・・・「発疹チフス」

※発疹チフスは、媒介動物感染症(シラミによるリケッチアの感染症)

※麻しん(はしか)は水系感染症ではない。


【水系感染の特徴】

・患者の発生が給水範囲と重なる

・発生時期が季節に左右されることは少ない

・初発患者の発生から数日で爆発的に発生する

・潜伏期間が長く、致死率は低い・軽症例が多い

・患者の性別・職業・年齢等に無関係に発生


【クリプトスポジウムの特徴】

・病原体は原虫

・塩素に抵抗性をしめす 

・飲料水による消化器系感染症 ⇔呼吸器系感染症 レジオネラ症

・人畜共通性


【レジオネラ症】(間接伝播)

・レジオネラ属菌は、一般に20度~50度で繁殖する

・四類分類感染症

・冷却搭の冷却水や循環式浴槽等の水を介して感染する場合がある

・レジオネラ属菌は、自然界の土壌と淡水に生息する。



■直接伝播(人から人へ直接伝播する感染)

・直接接触・・梅毒・疥癬(かいせん)・狂犬病・麻しん

・飛沫感染・・インフルエンザ・結核・肺ペスト・ジフテリア・麻しん

・垂直感染・・・エイズ

・血液・輸血・・・B型肝炎・C型肝炎



■感染症は一類感染から五塁感染に分類される。

・一類感染症・・・ペスト・エボラ熱

・二類感染症・・・結核・急性灰白髄炎・ジフテリア

・三類感染症・・・コレラ・腸チフス・パラチフス・細菌性赤痢

・四類感染症・・・A型肝炎・狂犬病・鳥インフルエンザ・レジオネラ

・五類感染症・・・インフルエンザ・梅毒・麻しん



■消毒・滅菌法の分類

※ある環境の中のすべての微生物を死滅させることを滅菌といい、

そのなかの病原体のみを死滅させることは消毒という。


・化学的方法・・・薬液消毒・オゾン消毒・酸化エチレン消毒・プラスマ消毒

・物理的方法・・・X線滅菌・ガンマー線滅菌・紫外線滅菌


【注意】消毒・滅菌の際、用いられることのないもの・・・α線

・乾熱滅菌は、高熱空気による滅菌法 ⇔ 高圧蒸気は、湿熱滅菌法



■感染症予防対策

・感染症の発生には、感染源・感染経路・宿主の感受性の3条件が揃って

いなければ成立しない。(三大要因)


感受性対策(感受性をなくす手段)・・・予防接種 【出題】

※感染源対策・・・患者の隔離


■薬液消毒剤

・クレゾールはほとんど全ての物件の消毒に利用できるが、食器の消毒には適さない

・ホルマリンは、皮膚や粘膜に対して刺激作用を示す。

・逆性石鹸は、手指や金属機器などの消毒に用いられる


【注意】有効・無効

消毒用エタノールは、芽胞及び一部のウィルスには無効である

ホルマリンは、芽胞及びウィルスを含むほとんどすべの微生物に対して有効



・次亜塩素酸ナトリウムは、消毒の対象となる物に有機物が多く含まれていると、

効力が減退する。

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