西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

冊子「宮崎に住んでみました!」議員活動、アーカイブ一般質問NIE他

2018-03-31 23:12:57 | 日記

fbでは先に情報を流したのですが

本日の毎日新聞に私が主催する写真教室(エンジョイフォト倶楽部)の幹事をしてくれている川上さんが載っていました

 

「宮崎に住んでみました」という冊子の編集をやられたのです

3.11をきっかけに宮崎に住んだ人たちの声を集めたものです

数日前私の後援会事務所に届けていただいた冊子を読んでいますが

普通の口調で書かれていますが、行間に読み取る所を感じたので、何度もじっくりと読んでみたいと思っていたところでした

町を変えるには、また街の真の姿を知るには、そこに住みつづけている人々の声だけではだめです

違う視点で見ることができる人、また別の意味でいえば慣れたらわからないことに「気づく」人の視点が大切です

良く言われる言葉に、まちづくりは「よそ者、若者、バカ者」がなしえるといわれます

私はこの言葉にいたく同意します

そういった意味で3.11で宮崎に来られた方の気持ちは重要です

だから36ページほどの冊子ですが、読み解いてみたいと思ったのです

頑張れ!川上さん!

今日も議員活動報告に市内を駆け回りました

皆さんと会いながら思ったことは「この活動が必要なんだ」と改めて思いました

私が2期目に落選したのは、この部分が足りなかったんだと、今思います

政治活動だけをやればそれでOK・・は今思うと楽な道です

だって政治活動が好きだから政治家の道を選んだのであって、これをしなかったらそもそも政治家になってはいけないからです

政治活動をした上で、活動報告しながら市民の声をじかに感じることが両輪ですね

勿論この両輪の上には、どの道に進むかを判断するドライバーの意思が必要で

それは学び続けなければ、得ることができないと思います

ということで、今日も走り回りました

さて今日のアーカイブ一般質問は新聞を教育に生かすNIEについてと青少年研修センターまがたま館についてです

インターネットの普及により新聞離れが進んでいるようですが

私はいろいろな意見(興味のない記事や反発を抱く記事も含み)をざっと網羅するためには、新聞が最適だと思います

インターネットは自分の興味がある部分のみクリックしていく傾向にあります(自分もそうだから)

それでは偏った考えになりがちです

そのあたりを踏まえて新聞の力を子供たちにわかってもらい、若いご両親達に理解してもらいたいので取り上げました

それではお楽しみください

(橋口登志郎)次は、NIEのことです。
 中学校の新指導要領の中に4つの大きな項目があります。ざっと箇条書きで言いますと、1つ目、指導要領の趣旨を確認して実現に努めること。2つ目、工夫改善、個--一人ひとりのことですけれども--個に応じた指導。3つ目、言語活動の充実。4つ目が先ほど言いましたけれども、道徳教育です。
 さて、この中の言語活動を充実というのは、これはまさにNIEと同じことだと思っております。先ほどNIE指定校となり取り組んだ西都市の報告を教育長がなされましたけれども、その中で三納中がNIEに取り組み、語学力検査等の結果で安定した学力を維持していると言われました。すばらしいことだと思います。もしよろしければ、どのような学力値なのか、また、NIEによって社会科の学力も向上したとちょっと小耳に挟みました。この社会科の件も含めてお伺いいたします。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 言語の能力の育成は、今回の学習指導要領の改訂においてすべての教科等を貫く重要な改善の視点となっております。この力はすべての教科学習の基盤となる力でもあります。三納中学校がねらいとしておりますのは、これらの力をバランスよく身につけ、実際に活用する場を授業に位置づけることで自分の考えを深め、みずから表現できる力や態度を養うことにあります。このような力は一朝一夕に身につくものではありませんので継続的な取り組みが必要ですが、先ほど教育長答弁にもありましたように、着実に生徒の姿として成果があらわれているようです。社会科の学力においては、NRT、全国標準学力検査の結果を見ますと、昨年度と比べ2年生、3年生とも伸びが見られます。これは全国標準を約5ポイント上回っております。

◆2番(橋口登志郎君) 5ポイントも上回っているというのはすばらしいことだと本当に思っております。NIEの指定校というのは県で8校です。この指定校というのはどのように選ばれて、また継続はできるのか、また指定校の特典というのはどういうふうなものがあるかお答えください。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 実践指定校の選定につきましては、授業等における新聞の活用状況、学校規模や地域性等が加味され推薦されると聞いております。指定期間は原則2年間となっております。指定を受けたことによる特典としましては、指定期間中は無償で新聞の提供を受けられること、NIEの取り組みの一環として、新聞記者の派遣や新聞社の見学について配慮されること等が挙げられます。

◆2番(橋口登志郎君) 原則2年間ということですね。はい、わかりました。
 私たちが子どものころと違って、今はインターネットなどでたやすく情報等が得られます。ですが、文章の質ということを考えますと、やはり幾つかの研削を乗り越えてきた新聞の文章というのは、言語をしっかり学ぶ上で大切だと思っております。このNIEについては壇上で申しましたとおり、常任委員会で研修する予定になっております。私たちもさらにこのNIEについて学んでいきたいと思います。西都市の子どもたちにとって有意義なNIEを皆さんと一緒につくり上げたいと考えております。県任せではなく、そのNIEの意義を十分理解した上で、西都市独自の支援とかいうのは、今何か考えてはいらっしゃいませんでしょうか。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 それぞれの学校で学力の実態を踏まえた上で重点指導事項を設定し、さまざまな研究実践に取り組んでおりますので、すべての学校において一斉にNIEを導入するのは難しいかと思われますが、例えば学校図書館に子ども向けの新聞を置いて気軽に読めるような環境づくりを行ったり、調べ学習等において新聞記事を積極的に利用したりするなど、授業における新聞の活用は十分に可能であると考えます。また作文や詩、俳句等の作品を積極的に投稿することも、児童・生徒の自信や新聞への関心につながりますし、学校のPRにもなると考えます。教育委員会としましても、実践指定校の取り組み例を参考に成果が広がりを見せるよう、授業における新聞の積極的な活用を機会あるごとに呼びかけていきたいと思います。

2番(橋口登志郎君) ぜひ、よろしくお願いいたします。
 次は、まがたま館の件です。
 教育長、御答弁ありがとうございました。壇上での質問でも述べましたけれども、一施設だけの費用対効果を考えると教育長の御答弁にもうなずく部分があるんですが、このまがたま館という施設の費用対効果を考えるならば、私は一施設だけではなく総合的に考えるべきではないかと思っております。今、市長が創生していますスポーツランド創生、児童教育の場、将来、観光客の増加に対する呼び水など、広義な効果として見てしかるべきではないかと考えております。そして、判断の時間というのは長期のスパンで考えるべきではないかと考えております。
 教育長は最後に、あのときに「幅広く利活用することについて今後検討してまいります」と言われましたが、現状のままで継続できないものか、次は市長のほうにちょっとお考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

◎市長(橋田和実君) 実はきのうから、おとといかな、国のほうの職員の方が西都市の地方自治の研修においでいただいておりまして、ちょうど傍聴もしていただいているわけでございますが、私はあえて申し上げたいんですが、国の補助をいただいて、もちろん目的を持って施設をつくるんですけれども、しかしそれをやってみて、すぐ目的を変えるというのもいかがなものかとは思いますけれども、四、五年こうやってみて、やはりこれはもっとほかの面にも活用していけばさらにいいんじゃないかというのは出てくるんです、必ず、地方においては。やっぱりいろんな環境状態違いますから。だから、荒川敏満議員の質問のときにもそう私も思ったんですが、橋口議員が今おっしゃるように、やっぱりそういう多目的に活用していくということを、私はその稼働率を上げて運営をうまくやっていくためには必要ではないかなと思う。
 ですから、私はそういったことをやはり縦割りの弊害だと思うんですよね。例えば防衛省からいただいたらそのとおりやらなきゃだめですよという、それで縛りが出る。しかし、そのお金をもっと活用すると物すごくいいんだがなというのがあるんですね。その辺はやはり、ぜひ国のほうも考えていただいて、すぐ変えることはいかがなんですけれども、5年なりあるいは10年たてばもっといろんな活用があると、そうすれば物すごい有効的な活用ができるんだということを、すみませんが知っていただきたいなと思っております。(橋口注、これは私が強く思うところでした)
 そこで、まがたま館は立地条件や使用状況から判断すると、スポーツ活動の中の施設としまして、技術だけでなく精神的強化を含めまして、青少年のスポーツ振興を促進する研修施設としても活用できるんではないかと思っております。今後、市内外のPTA、子ども会、小・中学校あるいは地元の高校等の青少年関係団体などへの利用促進を図りますとともに、さらに幅広く利活用についても検討を行った上で、あわせていわゆる運用面での指定管理者制度であるとか、そういったものの導入を図って、まがたま館の方向性について前向きに検討してまいりたいと考えています。

◆2番(橋口登志郎君) 国の方が来ているということは知らないで、さっき壇上でも言いましたが、もっと国のことを褒めればよかったなと今思っております。
 前向きに検討していただくということで、本当にありがとうございました。ぜひお願いいたします。
 利活用の方法は、今、市長のほうがいろいろ述べましたけれども、例えばグリーン・ツーリズムとタイアップをしたり、薩摩藩の教育で有名な郷中教育のように、年の違う子どもたちが宿泊をしながら学んだり、まだまだ知恵を絞ればきっとよいアイデアがいっぱい出てくると思っております。そして、その出たアイデアというのは教育、観光、スポーツ、またほかにいろんな異なった分野でそれぞれよい効果を生み出すものだと私は考えております。先ほど市長もおっしゃいましたけれども、ぜひ課という範囲を超えて全庁的に、そして市民協働で考えていただきたく思っております。市長、教育長、よろしくお願いいたします。最後、何か言葉があれば。

◎市長(橋田和実君) まがたま館は建ててから30年近くはたっているんですかね、かなりたっております。前は介護施設だったですね、老人ホームだったですね。
     (「老人ホームです」と呼ぶ者あり)

◎市長(橋田和実君) それをまたあえて、だから相当たっているわけでありますが、やはりもうそうなると、当然いろいろな分野で活用を考えていかなきゃいけないと思いますし、ましてその利用者の範囲などについても全庁的に協議しまして、まがたま館の復活といいますか、再生といいますか、それに向かって進めていきたいと思います。

◆2番(橋口登志郎君) ぜひよろしくお願いしたく思います。まがたま館の質問はこれで終わります。

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今日の政治活動、帯び研、アーカイブ一般質問

2018-03-30 23:48:18 | 日記

話は大きくなりますが、三権分立というものがあります

立法、行政、司法がそれぞれ独立していることです

この中でも最も多きい力を持っているのが立法府です

なぜなら、それは国民の代表だからです

つまり、選挙によってえらばれたということです

最近、どうも行政府(内閣)が立法府(国会)をないがしろにしている気がするのは、私だけでしょうか

この傾向は戦前がそうでしたので、十分注意を払いたいと思います

さて、地方議会は国と違い二元代表制で互いに市民から選ばれた者同士が侃々諤々議論をして、市政(町政、村政)を良くするものです

ですから、どちらかの力が偏るのは好ましくありません

そのあたりを考え議員はしっかりと政策を述べ、市民に知ってもらうことが重要だと感じます

でないと、ブームとかに流され、きずいたらとんでもないところに追いやられたことになるかもしれません

いわゆる、ポプュリズムの弊害です

ということで、私は毎日政治報告をさせていただいています

そんなか、写真家でもある私はいろんなところに行きながら、「はっと」する景色にも会います

三宅地区です

なんか、心感じる景色でした

これが今日の昼間です

夕方は建築産業労働組合の総会に参加しました

これは一人親方をはじめとする、職人の皆さんのために必要な制度です

しっかりと応援していきたいと思います

夜は帯び研

総会からそのまま来たので、私服で指導です

自らうまくなりたいという思いの子たちにマンツーマンで指導です

きょうは5人の子たちの指導をしました

来年度も形は変えるけど、この帯び研を続けたいと思います

アーカイブです、昨日の続きですが、私が議員活動で最も大事にしている施策の一つ

教育問題についてです

私は「次世代により良くつなぐことが、今を生きる大人の役目」だと思っています

それでは 

(橋口登志郎)教育行政についてお伺いいたします。
 新学習指導要領からまいります。この指導要領は何度も改正になっているものですが、昭和50年代中盤に詰め込みからゆとりへ変わり、これはその後、詰め込みかゆとりかどちらがいいのかというような論争になりました。今回の指導要領改訂は詰め込みでもゆとりでもない、社会において必要になる生きる力をはぐくむこととうたっています。先ほど教育長が述べられましたが、「郷土に対する誇りを持ち、国際感覚にあふれ、新たな時代を切り開く気概を持った子どもの育成を目指す」というのは、まさに指導要領のいう生きる力をはくぐむことだと思っております。ぜひ、生きる力を持った子どもたちが育つ教育環境をお願いしたいところです。
 そういった前提から幾つか質問をさせていただきたいと思います。まず、「さいと学」です。今年は伊東マンショ没後400年、そして古事記編さん1300年の記念すべき年です。このことを「さいと学」として有効に利用されているかどうかお伺いいたします。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 西都市の歴史や伝統文化につきましては、「さいと学」の中で主に小学校4年生が学んでおります。例えば伊東マンショゆかりの地である都於郡小学校では、教育委員会が作成しました副読本を活用してマンショにかかわる新聞や紙芝居をつくって披露したり、マンショを語る会の方々にお話をお聞きしながら、マンショの敬けんな生き方について学んだりしております。このほかにも都於郡城史文化研究会や宮崎大学の教授らと連携した学習活動にも取り組んでおります。校内には「マンショの部屋」と名づけた資料室も設けられており、日常的にマンショの偉業に触れることができるよう工夫されております。
 また、教育委員会では社会教育課が中心となり、伊東満所(マンショ)没後400年記念事業としてさまざまな式典やイベントを展開しております。既に小・中学校では顕彰会のメンバーによる語り部事業が始まっており、この記念事業を通じてマンショの功績の歴史的価値が広く周知され、子どもたちに夢と誇りを持ってもらえるものと考えております。
 古事記編さん1300年に関しましては、妻北小学校と妻南小学校が「さいと学」の教材に取り入れ、西都原にまつわる神話・伝説について学んでおります。このうち妻北小学校では「記紀の道を探ろう」というテーマで、調べたことを絵地図にまとめ学習発表会で披露しております。また、低学年においては生活科の学習でまち探訪に訪れた際、市の観光ガイドによる神話・伝説を聞く機会を設けるなど、複数の学年にわたり地域に伝わる歴史の学習を意図的に配置することで、6年生や中学校での歴史学習への意欲、関心にもつなげております。最近では、最寄りの遺跡から出土した遺物等を授業に取り入れるなどの工夫もなされております。なお、「さいと学」の授業とは離れますが、教務主任を中心とした小中高連携推進委員会が昨年秋に小中高交流イベントを開催しており、今年度は記紀の道を舞台に西都市の神話・伝説に親しむウオークラリーを計画しております。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。最近出たというのは多分、これ宮日新聞ですけれど、このことだと思います。日向の国府跡から南九州で初めて和同開珎、萬年通宝が出土しました。これは本当に「さいと学」を学ぶにとってふさわしい出来事であります。ぜひ今おっしゃられたとおり盛り上げてほしいと思っております。
 ところで、記紀編さん1300年を記念して県立博物館などでは毎月のように講演が行われています。私も参加して興味深く聞いているのですが、小学生にはなかなか難しい内容なんですけれども、中学生なら理解できると思っています。ですが、ちょっと会場には子どもたちの姿が見受けられません。西都市がこの2つの事業を盛り上げるためにはこのあたりの広報が大切かと思いますが、いかがなものでしょうか。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 西都原古墳群は本市が誇る重要な遺跡であり、すぐれた教育資源であります。本市の児童・生徒も家族や遠足等で何度か訪れているはずですが、橋口議員が御指摘のとおり遺跡報告会や講演等にみずから参加する子どもは少ないようです。教育委員会としましても学校が考古博物館を学習の場として積極的に活用するよう促していくとともに、現在進めております社会科副読本の改訂に考古博物館の学芸員を監修に迎えるなど考古博物館との連携を緊密にしながら、ふるさとに伝わる考古のロマンや神話・伝説の奥深さ等を子どもたちに伝えてまいりたいと思います。

◆2番(橋口登志郎君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。宮崎県では古事記編さん1300年を記念していろいろな事業を行っております。特に西都市においては西都古墳まつりとタイアップをした事業が展開されているようです。ぜひ広く広報して、この県がやっている古事記編さん1300年記念を盛り上げてほしいと思いますが、それはいかがでしょうか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) お答えいたします。
 議員がおっしゃいますように、県が古事記編さん1300年を記念して、西都古墳まつりとタイアップした事業を計画されております。市としましては西都市を広く全国にアピールできる絶好の機会であるというふうに考えておりますので、現在県と市、観光協会、古墳まつり実行委員会と合同で企画を練っている段階であります。その中でオカリナキッズなど子どもたちが参加をして活躍できる場を盛り込むことで、意識を盛り上げていきたいというふうに考えております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) ぜひお願いしたいと思います。せっかく県がやってくれるものですから、市としてもバックアップをして盛り上げて、今課長が言われましたけれども、広く全国にアピールできるチャンスだと思っております。よろしくお願いしたいと思います。
 さて、ちょっとまた変わりますけれども、学力向上には先ほど教育長の話で指導力向上が大切ということで、授業力研修を実施していると述べられましたけれども、具体的にはどういった研修を先生方は受けておられるのかお聞かせください。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 この研修は授業力向上ブラッシュアップ研修会と称すもので、県教育研修センターとタイアップし、文字どおり教員の指導力の向上を目的として小・中学校の教員全員を対象に実施しているものでございます。学力調査の分析結果に基づいて児童・生徒の学力の実態や指導上の課題を明らかにした上で教科ごとの分科会に分かれ、模擬授業をもとに小・中学校の学びの連続性を生かした授業づくりのための研修を行いました。昨年度は指導主事による模擬授業でしたが、今年度は小・中学校の教員から授業者を選び、現場の声を反映した協議にできればと考えております。
 昨年度研修に参加した教員からは、「小・中の学びの系統性が大切であることを再認識した」、「小・中学校間で授業を互いに参観し合い、学習内容や指導方法についての相互理解をさらに深めたい」といった感想が多く聞かれるなど、指導力の向上とあわせて教員の意識改革にもつながっていると考えております。
 また、今年度は県立西都原考古博物館中野通彦館長をお招きし、一貫教育と学力向上の視点で御講演いただく予定であります。この研修を機に、すべての教職員が心を一つにして一貫教育と学力向上に邁進したいと考えております。なお、教育公務員はその職責を遂行するために絶えず研究と修養が求められることからも、校内における研修はもとより、県教育委員会等が主催する研修等にも積極的に参加し、教員としての資質と指導力の向上に努めるよう引き続き学校訪問等の機会に指導を行ってまいります。

◆2番(橋口登志郎君) よろしくお願いいたします。今、話にありました教員の意識改革につながるというのは非常に大切なことだと思っております。期待しております。ぜひ多くの先生方がこの研修を受けることを願うばかりです。
 さて、西都市では、今、小中高一貫教育が進められております。特に今年度は銀鏡地区、来年度からは三財、三納地区が小学校と中学校が一緒になります。このことをチャンスととらえた教育力の向上策というのは考えていらっしゃいますでしょうか

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 橋口議員も御指摘のとおり、教育委員会としても今年度の銀上小、銀鏡中を皮切りに、一体型の一貫教育が進みます今を学校の底力を発揮するチャンスととらえております。昨年度の三財小、三財中の研究公開では、小・中学校の教員同士が互いの立場を認め合い、教育的課題を共有しながら、一丸となって児童・生徒の夢の実現に邁進する姿が多くの参加者の胸を打ちました。今年度は三納小、三納中を研究学校に指定し、一体型一貫校としての教育の質的向上を目指した研究実践に取り組んでおります。一貫教育による児童・生徒や教職員の結束はまさに学校の底力であり、学力向上はもとより心の教育や生活指導の充実にもつながっております。
 また、今後より一層推進していきたいのは高等学校との連携でございます。既に妻中学校と妻高校との間では乗り入れ授業や出前授業、中学3年生の希望者を対象とした学習講座が実現しておりますが、今後さらに実施方法を一新し、他の中学校を対象とした学習講座の開設も計画されております。昨年度高等学校の先生の授業を受けた中学生からは、「とても楽しくためになる」、「難しい問題が解けたときはとてもうれしい」といった感想が聞かれるなど、直接高等学校の先生から指導してもらうことで学力向上はもちろん、目標を持って学習に励むことの大切さに気づくなど、学習意欲の面でも成果があらわれているようです。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。私は妻高等学校の今現在PTA会長をさせてもらっています。今、後半のほうでお話になりました高等学校の連携というのは非常にうれしく思っております。西都市の高校は西都商と妻校の2校です。何とか西都市の子どもたちがこの学校に通って、自分たちの夢をかなえてもらえるような教育環境にしてもらいたいと考えております。
 ちょっとまた戻りますけれども、一体型だから本当に可能になる教育が私は本当にあると思います。ぜひそのことをチャンスと思って、教育結果が出ることを期待しております。
 ところで、今年度からやります中学校の新指導要領の中には道徳教育というのがうたってあります。各地で子どもたちが感動を覚えるような魅力的な教材を開発して、それで子どもたちに教育を行うというふうに伺っておりますが、西都市のほうは何か考えがありますでしょうか。

◎学校教育課長(米村公俊君) お答えいたします。
 魅力ある教材は児童・生徒の知的好奇心をくすぐり、学ぶ意欲をかき立てます。それらが児童・生徒の身近なものや身近な人物であれば、教育効果はなおさらです。各学校では地域の自然や伝統文化を教材として取り上げたり、すぐれた地域の人材を授業にお招きしたりすることにより、生きた教材を取り入れた魅力ある授業づくりに取り組んでいます。
 例えば昨年度より市の研究指定を受けております穂北小学校では、地域に伝わる伝統芸能下水流臼太鼓踊りの伝承活動、地域のお年寄りや保育園児との触れ合いなど、体験活動で味わった感動を道徳の時間の指導に生かす研究実践に取り組んでおります。本年11月には研究成果を広く公開する予定でございます。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
 地元に残る伝説、偉人伝などを語り伝えるというのは大切なことです。先ほど伊東マンショの敬けんな生き方、そして稚児ヶ池にあります法元長千代丸の物語などあります。よろしくお願いしたいと思います。

 

 

 

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うれしかったこと、商店街の頑張り、アーカイブ一般質問

2018-03-29 22:23:38 | 日記

早朝の会議を済ませ、お茶を飲んでいたら、着信に気づきました

西都市の建設課からです

「橋口です、お電話いただいたようですが?」

松浦さんが出ました「三宅のカーブミラー設置しました、ご確認お願いします」

ちょっと前、私の写真仲間であるYさん(写真界ではプリンさん)が電話をかけてきました

「トシローさん、私の家の前の坂道下のT字路、以前あったカーブミラーがいつの間にかなくなっています、この道は登校班が通る道なので怖くって・・・」

早速見に行きましたが、確かに通行量も多いし、子供たちが見えにくい場所でした

市役所の建設課に電話したところ、すぐに見に来てくれました

「撤去された経緯と現状を見て対処させていただきます」とご返答いただきました

で、今日の電話でした

左からくる子供たちの姿が視認されやすくなりました

ご近所の方にお話しすると、一応にこのT字路の危険性に危惧されていたようです

設置していただいた、市に感謝の言葉を述べてました

三宅から降りる車が多く、それも結構なスピードで来るのでご近所の方はほんとに心配していたようです

新入生が通学する新年度前に設置していただき、心から感謝です

さて商店街(小野崎)のお店でご飯を食べて、商店街を歩きました

市も商店街も頑張っているけど、シャッターを閉めているお店があります

でもその中で、希望も感じました

これです

シャッターに商店街のポスターを張っています

これについては、以前このブログで紹介しましたが、むちゃくちゃ面白写真とキャッチコピーです

あらためて紹介します

ね、面白いでしょう

小野崎商店街に行ったらぜひ見てください、そしてお店にも立ち寄ってくださいね

さて今日のアーカイブ一般質問は昨日に続く質問席からのやり取りです

今日は市長の政治姿勢について質問した部分です

◆2番(橋口登志郎君) 市長、教育長、ありがとうございました。それでは、質問席からお伺いいたします。
 まず、3期目の市長選への出馬決意の言葉を聞き本当にうれしく思っております。壇上で市長が述べられたのは、この2期で復興・再生は進み、次は市民総力で創生に向かっていきたいということであり、これは国レベルでも言えることですが、ツケを残さず子孫に「ふるさと西都」を引き継いでいきたいというものだったと思います。ここでお伺いします。3期目の市長選に当たって、基本姿勢、マニフェストがあればお伺いしたいと思います。

◎市長(橋田和実君) 私は1期目、2期目と市民が主役の市政づくりを基本的な政治スタンスとして掲げてまいりました。また2期目におきましては、このことに加えまして、市民が夢を持てる地域経営型行政づくりと市民が豊かさを実感できる産業づくりを政治姿勢に掲げまして取り組んでまいりましたわけではございますが、3期目の市長選挙に当たっては、これまでの政治姿勢を含めまして、7つの基本姿勢を考えております。
 今から申し上げたいと思いますが、まず1つ目、市民目線での公平公正な政治であります。市民との対話を重視し、特定の組織や団体に左右されない公平公正な政治を貫いてまいります。
 2点目、安全・安心社会の構築であります。防災や危機管理の強化、救急医療の充実により安全・安心な社会を構築してまいります。
 3点目、郷土愛や国家愛に燃える人づくりであります。ふるさとである西都市や日本を愛する人が求められていると思います。小中高の連携を図り学力や体力を高めるとともに、「さいと学」や人間性を高める人間学を推進してまいりたいと思います。
 4点目、地方の自立化を推進してもらいたいと。市職員には管理から地域経営のコーディネーターになることを促しておりますが、そのことと意識改革と経営改革をさらに進めまして、協働による市民力を発揮し自活能力を高め、自立化を推進してまいりたいと思います。
 5点目が改革と創生の市政を実行してまいります。改革をさらに推進し、時代の流れや環境の変化に的確に対応して、新しい時代を切り開く西都創生を実現してまいりたいと思います。
 6点目が次世代社会に適合したシステムの構築であります。経済的な豊かさではなく、幸せを感じることのできる社会への転換を図る。また次世代社会に対応した新エネルギー活用の検討を行い、エコ社会の推進と地方田園都市の復活を目指してまいりたいと思います。
 7点目が元気な日本のふるさと西都づくりであります。自然との調和や歴史を活かすことで、恵まれた条件や資源、宝を最大限に引き出し、活力ある住みよい西都づくりを実現してまいりたいと思います。
 なお、3期目の具体的なマニフェストにつきましては、私の頭の中には既に描いておりますけれども、最終的な検討を行って発表してまいりたいと考えております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございました。わかりました。7つの基本姿勢、どれもすばらしいものだと思っております。今、まだマニフェストはできていないということだったのですが、具体的なマニフェストができたらなるたけ早く、そして広く広報していただきたいと私は考えております。市長が3期目、西都市をどうしようとするのか、具体的な数値を織り込み知らしめるということは、選挙民である市民に対する責務だと私は考えております。再度よろしくお願いしたいと思います。
 この質問の最後にもう一つお聞かせください。マニフェストというのはざっくり言うと、具体的な数値目標を入れた公約のことです。たしか2期目も「西都再生への挑戦」と掲げたマニフェストを立ててこられたと思います。たしか8項目にわたる挑戦でしたが、この公約は、このマニフェストはどの程度達成されたかお答えいただけますか。

◎市長(橋田和実君) 今、橋口議員がおっしゃったように、実際は無投票でありましたけれども、私は2期目の選挙に掲げたマニフェストにつきまして、市長選挙に当たりまして、先ほど申し上げられたように「西都再生への挑戦」として、8つのテーマで42項目にわたってマニフェストを掲げさせていただきました。その目標を100%達成できたものは7割を超えていると思っております。達成状況の考え方はいろいろあるかと思いますが、私は全体として90%は達成できていると考えております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございました。先ほど市長が言われました、住みたい、住んでよかったと思える西都づくりをお願いして、次の質問にまいりたいと思います。

いま改めてみると、ちょっとあげ上げ気味の質問かなとも感じますが

橋田さんの良かったところは、「市政に良かれと思ったら、嫌われることをいとわなかった」部分です

私なんか弱い人間ですから、「嫌われたくない~」と思ってしまうほうですが・・


 

 

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政治活動、県宅連理事会、今日の稽古、アーカイブ一般質問

2018-03-28 21:48:07 | 日記

政治家活動を知ってもらう動きを毎日やっています

まだ来ていないというお叱りの声もあるでしょうが、もうすこし待ってください

必ずお伺いいたします

事務所開設したのですが、外にいることが多いのでご迷惑おかけします

お電話いただけると幸いです

さてそんな忙しい中ですが。宮崎県宅地建物取引業の次の理事が選ばれました

一部地域は選挙によってです

そのことも踏まえ今年度のほぼ最終となる理事会を行いました

総会に向けての決算、予算をそれぞれ審議しました

また次年度会長についても報告がなされました

夕方は稽古ですが、まわるところがあって、最初だけ稽古をし

あとは黒田先生にお願いしました

黒田先生ありがとうございます

さて中学3年生にとってほとんど最後の稽古です

この子たちと稽古ができなくなると思うと、寂しいですね

さて今日のアーカイブは平成24年の一般質問です

今回は市長の政治姿勢それと次期市長選への決意、教育問題では新聞を使った教育であるNIEについて、青少年研修施設のまがたま館について、最後は救急医療で「二次医療圏見直し問題」について

以上のないようで質問を組み立てました

今日は檀上でのやり取りです

お楽しみください

◆2番(橋口登志郎君) (登壇)おはようございます。政友会の橋口登志郎です。今期定例会一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。
 思い起こせば、2年前の平成22年の改選後初の一般質問の際もトップバッターをさせていただきました。今期定例会は井上司新議長、荒川敏満新副議長のもと、任期満了に伴う常任委員会における新しい構成メンバーでの最初の議会となります。何やら不思議な縁を感じるところです。
 それでは、通告書に基づき質問させていただきます。市当局の誠意ある答弁をよろしくお願いいたします。
 それでは、1番目は市長の政治姿勢についてです。
 市長は平成17年2月に第13代目の西都市長に就任されました。市長として7年と半ば市政のかじ取りをされてきました。思い起こせば7年前、西都市に14号台風が襲い甚大な被害をもたらしたとき、私は建設業で災害対策を行っていました。台風上陸時は被害箇所の援助です。堤防が幾つか決壊し、また何カ所かさらに決壊のおそれがあるというところを守る活動でした。建設業青年部は徹夜で大型土のうをつくり敷設してさらなる決壊を防ぎましたし、重機をフル活動して被害の拡大を防ぎ、堆積した土砂等の除去を行いました。また建築業としてはトラックを出し、水害に遭った家財などの除去を行いました。そういった活動の中で、私は市長の姿をよく見ました。市長はみずから現場に赴き、市の職員の先頭に立って素早い対策に努めていました。同じ台風での災害後の対策は、行政と民間の協力のもと、西都市はほかの市町村に比べ早かった記憶があります。
 2期目にはあの忌まわしい口蹄疫の災害に見舞われました。畜産関係の専門家である市長はこのときもみずから動き、先頭に立って対策に当たりました。皆さんが御存知のように、口蹄疫に対する国や県の対応は十分とはいえませんでした。市民を、そして畜産業者を代表する首長として、また畜産の専門家として、国と県に対ししっかりした見解と行動を示しました。また口蹄疫対策を本にし、もう二度とこのような災害が起こらぬように、また、もしものときはどうすれば被害が最小限で済むのかを後世に残しました。危機に際して強いというのがリーダーの資質ならば、この2つの事例を見ても私は資質を感じます。
 通常行政業務においても前回の一般質問において、黒木吉彦議員、北岡四郎議員が言われました。要約しますと、行財政改革の一環として保育所民営化、職員数削減を行ったり、スポーツランド構想を推進し、プロ野球チーム、プロサッカーチーム、大学、実業団チームのキャンプを誘致したり、また一般財源の支出を抑え借金を51億円減少させながら、今年度は新築住宅助成金など積極的な景気浮揚策も行いました。めり張りのある市運営をなされていると思います。
 さて、6月2日の宮崎日日新聞に来年2月4日に任期満了を迎える次期西都市長選への意向が書かれていましたが、この議会の場で市長みずから次期西都市長選への決意を述べていただきたく思います。
 2点目は、教育行政についてです。私は何度かこの場で申しておりますが、教育は地域のかなめであるし、最も重要視しなければならないものだと考えております。
 さて、教育行政の1番目は、新学習指導要領についてです。
 昨年小学校、今年度は中学校が対象となっていると思いますが、この新指導要領は西都市の教育にどう反映しているか、またどのように考えておられるかお伺いいたします。
 教育行政2番目は、NIEについてです。
 NIEはニュースペーパー・イン・エデュケーションの略で、日本語でいいますと「教育に新聞を」というものです。私たち議員もこのNIEに関しては注目をし続けました。前議員の井上照也さんが平成11年12月議会、平成21年6月議会、平成22年3月議会で取り上げていますし、実は、今年度文教厚生常任委員会の行政調査でもこのNIEについて詳しく調査しようと計画しているところであります。今まで西都市では都於郡小学校、妻南小学校、三納中学校が指定校となり取り組まれました。ここでお伺いいたします。取り組まれた結果、実績はどのようなものだったかお伺いいたします。
 質問3点目は、まがたま館活用についてです。
 同じ会派の荒川敏満議員が平成22年度第4回定期議会で質問され、それにより内部規約の一部が改正をなされ、使いやすくなった経緯があります。私はこのまがたま館を妻中のPTA、また私が代表をしている空手道場の合宿で使った経験があります。確かに古いのは事実ですが、それを補うだけでなく、それ以上の魅力を感じています。それはまがたま館の立地です。311基の古墳を有する日本一の古墳群西都原の南の玄関口にあり、西都原一帯の史跡がまるで庭のようなものです。合宿のとき、子どもたちと一緒に早朝の散歩をしましたが、西都原の早朝の美しさは格別のものでした。きっと子どもたちの記憶にしっかりと刻まれたものと思っております。
 そして、ほぼ隣接して野球場、陸上競技場、屋内練習場、トレーニング施設、クラブハウスがあるスポーツ施設、そして清水サッカー場とを結ぶ清水台線ができればさらに魅力を増すものと考えております。そのように、親にとって割安で宿泊ができ、子どもたちの合宿、研修に使えるまがたま館は、私にとってとても魅力に感じています。ですが、先回の事業仕分けで仕分け委員の皆さんから不要という結果が出されました。一施設としての費用対効果が問われたに違いないと私は思うのですが、教育長にこのまがたま館の活用について伺いたいと思います。
 最後は、救急医療についてです。
 官民共同として西都児湯医療センターがスタートして1年がたちます。災害指定病院として、また一刻を争う心臓、脳の疾患に対応する病院として成長されている様子がうかがえています。また通院患者、入院患者も増加し、新病院の計画も市民のコンセンサスを得ながら行っているようでうれしく思っています。
 ところが、5月25日の宮崎日日新聞に「2次医療圏見直し検討」という記事が出ました。これは1市5町1村を担っている2次医療圏は不要という、西都の住民にとってはとても重要な問題を突きつけられかねない内容でした。このことについて市長に意見を伺い、壇上の質問を終了いたします。ありがとうございました。(降壇

◎市長(橋田和実君) (登壇)橋口登志郎議員の御質問にお答えします。
 まず、市長の政治姿勢ということで、来年の市長選挙への出馬意向についての御質問であります。
 私は市長として2期7年、市民の皆様とともに足腰の強い自立した地方自治の仕組みをつくるために、徹底した行財政改革と意識改革に取り組んでまいりました。また、本市が有するすばらしい気候風土や地理的条件、農業条件、そして豊富な歴史的遺産を活かして積極的な事業展開を行い、本市の再生に邁進してまいりました。
 橋口議員の御質問の中でもありがたい評価をいただきましたが、この間平成17年の台風14号災害、平成22年の口蹄疫災害、さらには救急病院問題など、その時々の直面した課題で大きな対応を迫られましたが、議会はもとより市民の皆様の御協力と御支援をいただき、私の信念でもあります「為せば成る」の精神で大きな障壁を乗り越えてまいりました。そして、今着実に復興・再生が進みつつあります。これからも市民協働の精神をさらに高めつつ、本市の持つ資源、宝と人間力を最大限に引き出し、総市民力で「西都創生」に向かって努力していかなければならないと思っております。
 いにしえより受け継がれてきたふるさと西都を守り育てながら、ツケを残すことなく子孫へと引き継いでいくために、そして「市民が主役」の市政実現と「元気な日本のふるさと西都」づくりを目指しながら、本市の「復興・再生」から「創生」へ向けさらなる飛躍を確実なものとするために、私は3期目の市長選出馬を決意した次第であります。国の情勢を含め本市を取り巻く状況は厳しいものがありますが、西都市に住みたい、そして西都市に住んでよかったと思える市民の幸せ度を高める施策を展開し、個性と魅力あふれる西都市をつくるために、私は積極果敢に、常に初心で挑戦してまいりたいと考えております。
 次に、救急医療についてお答えします。
 宮日新聞に掲載されました2次医療圏見直しについてでありますが、平成25年度からの5カ年を計画期間とする県の医療計画策定に向けた方針等が、先般開催された県の医療審議会の中で示されました。その中で、2次医療圏の人口規模や圏域への患者の流入及び圏域からの患者の流出実態等を踏まえ、医療圏の見直しを検討する旨の国の方針を受けた内容が説明されております。具体的には、2次医療圏域の人口規模が概ね20万人未満であり、かつ圏域への推計流入入院患者割合が20%未満、圏域外への推計流出入院患者割合が20%以上となっている既存の2次医療圏については、入院に係る医療を提供する一体の区域として成り立っていないと考えられるとのことから、設定の見直し検討の必要性が示されました。これら国等の方針から、流出量が40%と見込まれる西都児湯医療圏は見直し検討の対象となることが考えられます。しかしながら、医療圏の統合により住民への医療提供が十分に行われなくなるなど、医療圏によっては地理的条件や医療資源の現状に格差があることなどを踏まえ、流出割合等の基準に該当しても医療圏の設定変更を行わないことも可能とされています。
 今後、県においては各市町村や医師会の意見を踏まえて慎重に検討し、計画が策定される予定でありますが、広域の面積を有する西都児湯医療圏が統合されるとなった場合、地域住民の利便性等が低下するとともに医療の過疎化を招くことは明らかでありますので、関係市町村とも連携しながら西都児湯2次医療圏の存続に向けて強く要望等を行ってまいりたいと考えます。
 以上でございます。(降壇)

◎教育長(綾寛光君) (登壇)橋口登志郎議員の御質問にお答えいたします。
 初めに、新学習指導要領が西都市の学校教育にどのように反映されているか、またそれらの取り組みをどのようにとらえているかということについてでございます。
 今回の学習指導要領の改訂は、教育基本法の改正等で明確になった教育理念を踏まえて、すべての子どもたちに身につけさせるべき知・徳・体のバランスのとれた力、いわゆる「生きる力」をより一層はぐくむことを目指して行われたものであります。
 教育内容の見直しとして、学習内容の確実な習得や活用する学習を行うための教科等の授業時数の増加、言語や理数の力をはぐくむこと、外国語教育や伝統や文化に関する教育の充実などであります。また、人を思いやる心をはぐくみ、健やかな体を育てる教育内容も示されております。現在、本市では今回の改訂の趣旨を踏まえながら、郷土に対する誇りと国際感覚にあふれ、新たな時代を切り開いていく気概を持った子どもの育成を目指し、本市ならではの特色ある教育に取り組んでおります。その主な取り組みと成果、課題について御紹介をいたします。
 1つ目が、国の教育課程特例校制度を活用し、平成21年より取り組んでおります小学校1年生からの英語教育です。小学校の授業では学級担任と中学校の英語教員、ALT等が連携し、チームティーチングによる活気あふれる英語学習が展開されております。ただ、これらの取り組みが必ずしも中学校における英語科の学力につながっていないという課題もありますので、今後は小学校段階からアルファベットを読む、書く活動を授業に取り入れることなどして、これまで以上に小・中学校間の英語教育の円滑な接続を図りたいと思います。昨年度より宮崎国際大学と連携した「小学生英語村体験研修」を実施し、小学校6年生に体験型学習を通して、英語でコミュニケーションを交わすことの楽しさを実感させる取り組みにも力を入れているところでございます。
 2つ目が、生活科や総合的な学習の時間で取り組んでおります地域学「さいと学」でございます。「さいと学」は、本市の恵まれた自然や風土、歴史、伝統文化、産業等の豊かな資源を学習教材として積極的に取り入れることで、私たちの郷土西都市のよさに気づかせ、西都市を愛する心を育てることをねらいとしております。平成23年度に市の教育研究センターが実施しましたアンケート結果によりますと、「さいと学」導入後、「西都市のよさを説明できる」と答えた児童・生徒が20%以上増え、さらに90%以上の児童・生徒が「西都市のことを好きになった」、「ふるさとを大切にしたい」と答えていることから、大きな教育効果が得られていると考えております。
 学力向上に向けては、各学校において諸学力調査結果の分析を生かした指導方法の工夫改善を図るとともに、習熟度別指導や少人数指導、異校種間の教員の乗り入れ授業、朝の時間や放課後を活用した補充学習等、実態に応じた取り組みがなされております。また、子どもたちの学力向上には教師個々の指導力の向上が重要であることを考え、昨年度より市内すべての教員を対象とした授業力向上研修を実施しております。教育委員会としましては、新学習指導要領の趣旨が生かされた西都市ならではの特色ある教育活動が一層充実するよう、学校訪問や研修等を通して各学校の取り組みを支援していく所存でございます。
 次に、本市の学校のNIEへの取り組みと実績についてお答えいたします。
 本市の学校においては、この10年間では妻南小学校、都於郡小学校、三納中学校の3校が実践指定校としてNIEに取り組んでおります。本日は、昨年度まで実践指定校でありました三納中学校の取り組みと成果についてお答えいたします。
 三納中学校におけるNIEの取り組みとして、コラムや記事を要約したり、感想を書いたりする週末課題、生徒作品の新聞への投稿、新聞記事から自分の考えを深めさせる授業づくりの3つが挙げられます。
 1つ目の週末課題は、文章を読み取る力や考えを整理する力、読み取った内容を他者に伝える力の育成をねらい、NIEの指定を受ける前から取り組んでいる活動です。「記事の要約は難しいが継続することでなれてくる」といった声が聞かれるなど、生徒自身も週末課題の地道な取り組みを通して文章を読み取る力や考えを整理する力、読み取った内容を他者に伝える力の伸びを実感しているようです。
 2つ目の生徒作品の新聞への投稿は、自分の書いた文章や短歌等が新聞に掲載されることで、NIEでの学びが実を結んだことへの自信や満足感につながり、さらなる表現意欲や新聞記事への関心につながっています。あわせて家族や地域住民も三納中生徒の作品が紙面を飾るのを楽しみにしているという、うれしい便りを聞いております。
 最後に、新聞記事から自分の考えを深めさせる授業づくりについての取り組みです。先ほどの週末課題が個人思考であるのに対し、授業はグループや全体でそれぞれの考えを比較したり討論したりする、いわゆる練り合いの場といえます。持ち寄った考えを集団で練り合うことで自分の考えをより確かなものにしたり、考えに広がりを持たせたりすることがねらいです。指導に当たった教師は、「身近な問題をテーマに取り上げることで、文章を書くことや考えを発表することに苦手意識を持っている生徒も熱心に学習に取り組んでいる」と確かな手ごたえを感じているようです。事実、諸学力検査等の結果を見ましても、三納中学校は安定した学力を維持しております。
 このように新聞を教材として活用することは、新しい知識を身につけさせたり社会への関心を高めさせたりすることにとどまらず、今後ますます学校教育に求められる、習得した知識を活用する力や態度の育成にもつながるものであります。NIEの取り組みと学力との関係を一概に語ることはできないと思いますが、少なくともNIEの取り組みが生徒たちの授業への関心を高め、わかる授業、できる授業へと質的向上が図られていることはすばらしいことであると考えております。教育委員会としましても実践指定校における取り組みや成果を学校訪問等で話題にし、他校においてもそれぞれの学校の実態に沿った形で取り入れられるよう働きかけていきたいと考えております。
 次に、まがたま館の活用についてでございます。
 さきの事業仕分けについては、利用状況や今後のランニングコスト面、代替施設としての民間受け入れも可能であることなどを考えた場合、早期に廃止すべき、不要と判定されました。利用団体としては、そのほとんどが学校のスポーツ部活動等の合宿や競技会参加のための宿泊であります。研修の場としてのニーズが薄れてきている現状であり、施設の使用料は安価に設定はしてあるものの、施設の老朽化とトイレが男女共用などの不便さ等により、利用団体が増えない要因となっております。このまま事業を継続すれば今後大規模な修繕や建てかえが必要となり、多額の費用が伴います。現状の利用であれば費用対効果を考慮すると廃止はやむを得ないと考えているところでありますが、さらに幅広く利活用することについて今後検討してまいりたいと思います。
 以上でございます。(降壇)

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事前審査、おめでとう川上さん、アーカイブ一般質問

2018-03-27 21:47:22 | 日記

4/15告示、4/22投開票の西都市議会選挙のための書類の審査を受けました

これは告示日にスムーズに審査ができるように事前に行うものです

確認していただければ、印で封印して、15日にそのまま持っていけばOKです

書類つくりはいつも妻がやってくれます、感謝です

さてFbで知りました

私の写真教室の川上さんが、あの難関アサヒカメラカラープリント部で6月3位を得たようです

アマチュア写真家にとってアサヒカメラ(や日本カメラ、廃刊しましたが毎日カメラなど)の月例は昔はプロ写真家への登竜門といわれていました

ある方がしみじみ言ってっていたのを思い出します「月例で年度賞取ったら死んでもいい」

それくらい入賞するというのはとても名誉なことです

川上さんおめでとうございます、6月号のアサヒカメラs楽しみにしています

生徒さんの活躍は刺激されますね

ということで今日の写真は「セルフポートレート」です

京都にて

半径500Mのモノクローム

さて今日のアーカイブ一般質問は「自殺防止」についてです

私の同級生や知人の何人かが若くして亡くなっています

その原因の一部は自殺でした

防止策の大切なのは勿論自分自身強くすることでしょうが・・、人間弱いものです

宮崎は温暖で住み良い地域なのに自殺率が全国で高い県です

個人の問題ともう一つ社会の問題(行政のケアー)を考えたほうがいいのではないかと思い、この質問をしました

この質問準備で資料文献を見ることはもちろん、この問題にあたっているNPOの皆さんにもいろいろと教えていただきました

ありがとうございました、それでは読んでいただけると幸いです

 

(橋口登志郎)最後に、自殺防止についてお伺いいたします。
 西都市としては、県の事業に沿った形で行っておられるという回答でしたけれども、それでは一つずつ伺っていきます。
 まず、予防の面からです。自殺予防対策として保健師の相談や医療機関の紹介など実施しているということでしたけれども、保健師の相談というのは、具体的にどこでどのような場所で行われて、またその頻度、そしてそれに対応できる保健師さんは何人ぐらいおられるのかお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) 本市の保健師等の状況でございますが、毎月1回、保健センターにおきまして健康相談日のほかに通常業務の中で、電話または来庁による相談があれば、成人保健担当の保健師4人が中心として対応しております。なお、本年度は現在までに13人の方の相談がございました。

◆2番(橋口登志郎君) その13人の方の相談という内容は、どういったものがお聞かせ願えませんでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 相談の状況でございますが、内容的には家族の問題であったり、人間関係、それから心身的な問題等でございます。なお、その相談者の半数につきましては、高齢者の方となっております。

◆2番(橋口登志郎君) 高齢者が多いというのは、私も調べてみましたら全国的に同じような傾向です。最も多いのは50代、私たちの世代が一番多いみたいなんですけれども。相談を受けて医療機関を紹介すると言われましたけれども、医療機関というのは西都市ではどこに当たるんですか。

◎健康管理課長(中武久充君) 医療機関でございますが、これは相談者の身体的な状況にもよりますけれども、まず、かかりつけの医療機関がございます。それから、そのかかりつけの医療機関への受診を勧奨するほかに、もし必要であれば、心療内科もしくは精神科等の病院、医療機関も紹介をしております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) その心療内科とか精神科というのはどちらのことで、どのような取り組みをしているんでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) この医療機関の取り組みでありますが、まず市内の医療機関に関しましては、この予防に係るパンフレット等を配布をいたしまして、窓口での設置をお願いしております。また、各医療機関におきましては、このパンフレットの活用がされているというふうに思っております。
 また、心療内科及び精神科であります西都病院、この西都病院では早期発見とか的確な対応につなげるために、病院内での研修を毎月実施をされているというふうにお聞きをしています。

◆2番(橋口登志郎君) ということは、かかりつけのお医者さん、病院ですよね、私たちが行く病院、自殺で一番要因として大きいのは、うつ病だと言われていますけれども、そういったことが出た場合は、西都病院と密に連携をとって取り組んでいるというふうに考えていいでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 現状では、基本的にはこの精神科等の専門診療科へ紹介をすると、そういうような形で日常対応されているというふうに聞いております。

◆2番(橋口登志郎君) もう一度、すみません、精神科医とかかりつけ医の連携の現状をお聞かせください

◎健康管理課長(中武久充君) 現状でございますが、現在、医療機関におきまして取り組んでおられますけれども、また県のほうでは、県の医師会を通じまして、うつ病の対策等の研修会が実施されております。また、昨年12月でございますが、宮崎県うつ病医療連携検討部会が設置されました。この中で精神科医と内科等の一般かかりつけ医の連携強化に向けた体制の構築が検討されております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) 連携してやるということは非常にすばらしいことだと思いますが、果たして、その紹介した患者さんと言ったらおかしいけれども、気になる方がちゃんと病院に診察したかどうかチェックできるような仕組みがあればいいなと思っております。考えておいてください。
 さて、国の自殺に対する取り組みなんですけれども、ちょっと振り返ってみますと、2万人前後だった自殺者が、1998年に、つまり平成10年ですけれども、突然3万人を超えました。前年より一気に8,000人以上増加したわけです。政府はあわてまして、平成12年より、厚生労働省を中心として取り組みを始めて、平成18年に自殺対策基本法を成立させました。そして、平成19年には自殺総合対策大綱を閣議決定し、平成21年には地域自殺対策緊急強化基金を造成しました。これは100億円の基金で、県に配分され、県の基金として各地方自治体に交付されています。この基金に関して、西都市は利用したことがあるのか。もし、していればどのような数だったのかお伺いしたいと思います。

◎健康管理課長(中武久充君) 本市におきましては、平成22年度からこの基金を活用しまして、普及啓発事業に取り組んでおります。平成23年度の事業費は43万9,000円でございまして、各種パンフレットの作成及び配布をはじめ、自殺予防週間それから予防月刊におきまして、啓発パネル、ポスター等を展示します予防展の実施、また保健師等が着用します啓発ジャンパーの作製等に取り組んでおります。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) 主に啓発を中心に使われたということだと思います。予防対策ということで市民団体が行っている例があります。最も大きいのは宮崎自殺防止センター、これは国際ビフレンダーズ日本支部ですけれども、これのNPOと西都市との連携はどうなっているかお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) NPOとの連携の状況でございますが、この宮崎自殺防止センターにつきましては、自殺を考えている人や苦悩の状態にある人等に対しまして、感情的な支えを提供することを目的に、電話相談などの活動を主に取り組んでおられます。本市におきましても、必要に応じまして当センターへの紹介を行っておりますが、またセンターが主催します研修会への参加、それからまた来年度から実施をする予定のゲートキーパー養成事業、この講師等として御協力をお願いすることを考えております。

◆2番(橋口登志郎君) このNPOと研修等で連携しようとしていると聞いて安心いたしました。
 WHO(世界保健機構)ですけれども、平成15年に世界自殺予防デーに際して発したメッセージがあります。それは、自殺はその多くが防ぐことのできる社会的問題であると明言しています。「自殺は社会の努力で防ぐことのできる死である」というのが世界の共通した認識です。今、認識と言いましたけれども、この認識を明確にすることは大切だと思いますので、ちょっと3つ提示させてください。
 1つは、今言った防ぐことができるということです。ここでのキーワードは社会の努力という部分です。2つは、自殺というのは、自由意志や選択の末の死ではなく、追い込まれた末の死であるということです。つまり追い込む要因をうつ病、またはアルコール依存症、これは病気のことなんですけれども、あとは債務、もしくは人間関係など、いろんな要因が複雑に絡みあって追い込まれたということです。3つ目は、自殺を考えている人は何らかのサインを発しているということです。この3つの基本認識から予防対策を考えていかなくちゃならないと思っております。
 先ほどの市長の答弁や、宮崎自殺防止センターの答弁の中にゲートキーパーという言葉が出ましたけれども、テレビでもたまに聞かれるようになりました。具体的には、このゲートキーパーというのはどのような形なのか、また、どのように養成事業に取り組む予定かお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) このゲートキーパーの養成事業でございますが、ゲートキーパーは悩んでいる人に気づき、声をかけて話を聞いて、そして必要な支援につなげ見守っていくと、そういう人を意味します。自殺を考える、死にたいと思う、そんな自分からのサインに気づいてどこに相談してよいのか、そんな悩みを抱えた人を支援するために、周囲の人がゲートキーパーとして活動していただくそういうものでございます。
 本市では、来年度から年に数回の研修会を中心として養成事業を取り組む予定でございます。この研修会は、自殺に対する現状認識をさらに深め、対象者の早期発見と関係機関への早期へのつなぎ、また対象者に対する的確な対応等ができる人材の育成を目的として実施します。
 以上であります。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ゲートキーパーの養成というのが、自殺防止のために最も大切ではないかと私も思っています。多くの市民が受けられることができる取り組みをお願いします。
 先ほど述べた自殺総合対策大綱には、日本を生きやすい社会に変えていく必要があると述べています。これは地域に置きかえると、「西都市を生きやすい社会」に変えていくということです。自殺防止に成功している自治体の取り組みを見てみますと、地域内で互いに関心を持つ社会のつくりを目指していました。例えば、西都市の社会福祉協議会でふれあい・いきいきサロン事業を、先ほども言いましたけれども、行っておりますが、そこにゲートキーパーの研修を受けた方が参加してもらう。そこに来られる方が、どうも元気ないないと感じたら専門的なところにつないでいく。そのような関心の持ち方が、きずなのある地域社会だと思っております。
 根岸先生が、まちづくりはきずなの再生であると言われましたけれども、真の意味でのまちづくりは、生きやすい社会の構築のことだと思っております。同じくきずなを強めるということでも、今、西都市の取り組んでおります「地域づくり協議会」の活動にも、ゲートキーパーというのは関連するのではないかと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。

◎市長(橋田和実君) まさにそういうことではないかなと思います。私もときどき追い込まれるときがあります。ですけれども、夜の飲み方であるとかで解消したり、あるいはもう夕方に帰るときにあしたの予定はこんなに入っていますよと、秘書の皆さん方と話しすると、それは追い込まれて滅入っている場合ではないなと、あしたは早く来てまた頑張らないといけないなと思うんですね。それが、滅入っていく暇がないんですよ、逆に。だから、そういうことかなと。それから、やっぱり飲み会の中でいろいろ話すときに、それがまたいいのではないかなと思っております。どうしてもいけないときは、また相談に行く人もおります。それが現実であります。
 今おっしゃるように、地域づくり協議会、これはもう本当に大事なそういった役割を果たすのではないかなと思っておりますので、これはいつも、その原点はきずなを強めることですよと、地域づくり協議会、それがまず原点ですということで申し上げています。
 私は、宮日の3月7日の「くろしお」にいいことが載っておりました。精神科医で随筆家の故斎藤茂太さんが、「心」の語源は「ころころ」変わるからということです。ころころ変わるから心なんですよ。そういうことで心が非常にストレスがたまったりいろんなことになって、うつ病になったりして変わっていくわけですね。それに対応して、それに対するものとして、厳しく忠告してくれる忠言の友は「必要条件」、何事も「すばらしい」と認めてくれる甘言の友は「十分条件」だと。幾つになっても、よき人間関係が窮地から人を救う最後のとりでとなろうと。最後に、どこの集落にもいた世話好きのおばちゃん、小言を言うおじさんが減ってきたと、おせっかいが高齢者の社会参加を促し、交流の輪を広げていたと、昔はね。こういった古めかしいコミュニティにも傷ついた心を救うヒントがあるのではないかということが書いてありまして、まさに今、議員がおっしゃった地域づくり協議会が大きな役割を果たすのではないかと、私も地域づくり協議会の助けをかりながら対応していきたいと思います。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) アルコールだけに逃げるのはやばいなと思いますので、それは注意してください。
 次は、自殺未遂者とか遺族への支援についてです。西都市として取り組んでいることありますでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) この遺族等への支援でございますが、現在のところ市として特別に取り組んでいる状況にはございません。これは、遺族等の対象者の把握が困難であること、それから支援等に関します専門的な知識が必要でございますので、現在の体制等では取り組めないというのが現状でございます。
 ただ、宮崎自殺防止センターにおきましては、「遺族のつどい」が毎月開催されておりますので、この集いに関しまして幅広く情報に関する周知啓発に努めたいと思っております。

◆2番(橋口登志郎君) おっしゃるとおり、ナイーブで繊細な問題です。
 ただ、毎年3万人の方が自殺で亡くなっていると言いましたけれども、その10倍が自殺未遂者だと言われています。そして、自殺をしたり、自殺を未遂した人の周りで心理的影響を受けるのは、最低5人いると言われています。ということは、毎年170万人の方が深刻な影響を受けているんではないかと考えています。この方たちのケアも早急に行わなくてはいけないと私は考えております。
 そこで、ディブリーフィングというのがありますけれども、これについては御存知でしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 正確には承知をいたしておりませんけれども、これは軍隊用語といいますか、軍隊の中で下士官が上官に対しまして、戦場の現状を手短に説明をしたことに由来をすると、そういうふうな言葉というふうに聞いております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) PTSDと言いますけれども、日本語でいうと心的外傷後ストレス障害のことです。軍隊での事故などで、その報告を早く行った方が、その障害、PTSDですけれどもにかかる率が少ないことから、軍隊用語のディブリーフィングと言っているようです。
 自殺予防には、3つの時間の場があります。簡単に言うと前と、そのときと、その後です。その3つで適切な対応が必要だと私は考えております。前の時間は、啓発活動、予防教育、ゲートキーパーの養成。そのときの時間は、今まさに失われようとする命を何とか救うこと。病院であったり、また自殺者の電話相談であったりなどです。その後の時間は、亡くなった方の周りの方、未遂者の方のケアが必要だと思います。このディブリーフィングは、その後のケアです。これは十分な訓練と大変専門的な知識と準備が必要ですけれども、私は大切なことだと思っております。
 そして、役割分担でいうと、これはなかなか民間ですぐやることは難しいですから、まずは行政でやることかなと私は考えております。ディブリーフィングのノウハウは、自衛隊が確立しているというふうに聞いております。ぜひ取り組んでほしいし、行政マンの中から専門家が育ってほしいと、スーパー公務員とおっしゃいましたけれども、ほしいと思っております。いかがでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) いわゆる自殺未遂者、それから遺族の方へのケアに関しましては、議員御指摘のとおり、その必要性、重要性というものは大変大きなものがあると思います。そのために行政として取り組むことを含めて、また保健師等専門職の資質向上のために、その1つとして、このディブリーフィングについて研究していきたいと思っております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) よろしくお願いします。
 今回、まちづくり、そして地域活性化、安全対策、自殺防止の取り組みなど質問させていただきましたけれども、全く違う内容のように感じられるかもしれませんが、根っこのところは同じだと思っております。それは、市民のきずなというところです。その根っこから茎が伸びて葉が開き、花が咲き、実を結んでいくと思っております。東日本大震災で、きずなという言葉の大切さを日本人は改めて気づきました。西都市でも、このきずながますます固く結びつくことを願って、私の質問のすべてとさせていただきます。ありがとうございました。


 

 

 

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