日曜日の座論梅空手道選手権大会で少し思ったことがあります
私は高校生が競技するコートでの審判でした
その時、一部の学生がエキサイトして、感情を表に出してしまう場面に遭遇しました
勿論、勝負事ですから、勝ったらうれしいし、負けたら悔しく思うであることは、十分想像できます
ですが、空手は日本の武道です
「勝って傲らず、負けて腐らず」の精神を再度見直したいですね
勿論、競技する高校生もそうですが、それを見守る関係者に於いても十分考えるべき事と思っています
空手は何のために学ぶのか
それは「人格完成のため」です
勝つために血のにじむ稽古をすることで「努力」を知り、勝って敗者の気持ちを知ることで「惻隠の情」を知り、負けて「悔しかったら強くなれ」の気持ちを持つことにより「苦難に打ち勝つ力」を知り、負けて勝者をたたえることにより「良き敗者たれ」の普遍的な人間性を知るのです
だから、武道(に限らずスポーツも)は、人間性を知ることで人格向上に役立つのです
そうやって、自分の人生を豊かなものにするのに、若い頃やった武道は役立つのでないかと思います
オリンピックを目指す競技として、我々指導者に突きつけられた課題だと思っています
ここで全国高空連が提案した文章を載せます
【提案】
空手道が競技として行われる以上、それぞれの選手、学校がその頂点を目指して練習・稽古に励み、強さを追求していくのは当然のことであります。
また、現在の空手界を見ると、国内の戦いに終わらず、国境を越えて戦うことも多くなりましたので、より高いレベルの技術も備えていかなければなりません。
今後も強化については余念無く進めて行くところでありますが、強くなる事のみを見続けていると、ともすれば大切な人づくりの面が希薄になる事も起こりかねません。
昨今の全国大会・地区大会に於いて、試合の行われるアリーナ内での行動は次第に良くなってきておりますが、練習会場や観客席での強引な場所取り、選手・チーム招集時間の遅延、大会運営スタッフの指示の無視、過剰な応援、競技会場周辺での駐車違反や他施設駐車場無断使用など、多くの問題面も起こっています。
今後も同様の事が起こり続けると、様々な大会を実施する度に大会運営側の方々や支援し協賛して下さる方々、空手道を応援して下さる方々までも心を離してしまい兼ねません。
日頃の稽古の中でも、優勝・勝利を目指した練習に力を入れて励んでいると、ともすれば人づくりの面が僅かになり、知らず知らずのうちに高ぶった心を大きくし、強くなったが故に、独りよがりの心から他者への感謝や敬意を忘れ、時には学校や地域内での行動の中にも、行き過ぎを起こしてしまい兼ねません。
強い選手・チームを育てられたとしても、これでは、空手界のみで認められるに止まり、空手道以外の方々からの心を離し、評価を落とす事にもなりかねません。
そこで、今後多くの方々に支援・応援・協賛して頂ける武道としてさらなる成長を遂げていくための取り組みとして、これまで通りより強く世界で活躍できる選手を育てて行くことはもちろん、競技の素晴らしさや面白さをこれまで以上に伝えて行くことができるように研鑽を続けるとともに、周囲への心配りができる礼儀正しい魅力有る選手の育成を目指して、人格形成にもこれまで以上に精力を傾けて行く事を提案致します。
今、高体連空手道部は「最強の人から最高の人へ」を合い言葉に人づくりの進展を目指し
ております。この理念を受けて、努力・勇気・敬意・感謝の四つの心を持てる“人づくり”を提唱し、大会毎にこの言葉を目にし耳に聞けるように掲示、呼びかけをして行きたいと考えています。
指導者・保護者が連携し「最高の人」への思いを一つにして、空手道のさらなる発展を目指し、歩みを進めていくことができればと考えます。ご協力をどうぞ宜しくお願い致します。
全国高体連空手道部指導部
噛みしめたい提案だと思っています
さて今日の稽古は野外はいつものように基本をみっちりと行い
体育館では基本型を再度見直しました
平安初段から3段まで
しつこいくらいにポイントを注意しました
また先日から年長さんが体験入会しています
今日はりんかさんが懇切丁寧に教えていました
リンカさんありがとう