西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

事前審査、おめでとう川上さん、アーカイブ一般質問

2018-03-27 21:47:22 | 日記

4/15告示、4/22投開票の西都市議会選挙のための書類の審査を受けました

これは告示日にスムーズに審査ができるように事前に行うものです

確認していただければ、印で封印して、15日にそのまま持っていけばOKです

書類つくりはいつも妻がやってくれます、感謝です

さてFbで知りました

私の写真教室の川上さんが、あの難関アサヒカメラカラープリント部で6月3位を得たようです

アマチュア写真家にとってアサヒカメラ(や日本カメラ、廃刊しましたが毎日カメラなど)の月例は昔はプロ写真家への登竜門といわれていました

ある方がしみじみ言ってっていたのを思い出します「月例で年度賞取ったら死んでもいい」

それくらい入賞するというのはとても名誉なことです

川上さんおめでとうございます、6月号のアサヒカメラs楽しみにしています

生徒さんの活躍は刺激されますね

ということで今日の写真は「セルフポートレート」です

京都にて

半径500Mのモノクローム

さて今日のアーカイブ一般質問は「自殺防止」についてです

私の同級生や知人の何人かが若くして亡くなっています

その原因の一部は自殺でした

防止策の大切なのは勿論自分自身強くすることでしょうが・・、人間弱いものです

宮崎は温暖で住み良い地域なのに自殺率が全国で高い県です

個人の問題ともう一つ社会の問題(行政のケアー)を考えたほうがいいのではないかと思い、この質問をしました

この質問準備で資料文献を見ることはもちろん、この問題にあたっているNPOの皆さんにもいろいろと教えていただきました

ありがとうございました、それでは読んでいただけると幸いです

 

(橋口登志郎)最後に、自殺防止についてお伺いいたします。
 西都市としては、県の事業に沿った形で行っておられるという回答でしたけれども、それでは一つずつ伺っていきます。
 まず、予防の面からです。自殺予防対策として保健師の相談や医療機関の紹介など実施しているということでしたけれども、保健師の相談というのは、具体的にどこでどのような場所で行われて、またその頻度、そしてそれに対応できる保健師さんは何人ぐらいおられるのかお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) 本市の保健師等の状況でございますが、毎月1回、保健センターにおきまして健康相談日のほかに通常業務の中で、電話または来庁による相談があれば、成人保健担当の保健師4人が中心として対応しております。なお、本年度は現在までに13人の方の相談がございました。

◆2番(橋口登志郎君) その13人の方の相談という内容は、どういったものがお聞かせ願えませんでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 相談の状況でございますが、内容的には家族の問題であったり、人間関係、それから心身的な問題等でございます。なお、その相談者の半数につきましては、高齢者の方となっております。

◆2番(橋口登志郎君) 高齢者が多いというのは、私も調べてみましたら全国的に同じような傾向です。最も多いのは50代、私たちの世代が一番多いみたいなんですけれども。相談を受けて医療機関を紹介すると言われましたけれども、医療機関というのは西都市ではどこに当たるんですか。

◎健康管理課長(中武久充君) 医療機関でございますが、これは相談者の身体的な状況にもよりますけれども、まず、かかりつけの医療機関がございます。それから、そのかかりつけの医療機関への受診を勧奨するほかに、もし必要であれば、心療内科もしくは精神科等の病院、医療機関も紹介をしております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) その心療内科とか精神科というのはどちらのことで、どのような取り組みをしているんでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) この医療機関の取り組みでありますが、まず市内の医療機関に関しましては、この予防に係るパンフレット等を配布をいたしまして、窓口での設置をお願いしております。また、各医療機関におきましては、このパンフレットの活用がされているというふうに思っております。
 また、心療内科及び精神科であります西都病院、この西都病院では早期発見とか的確な対応につなげるために、病院内での研修を毎月実施をされているというふうにお聞きをしています。

◆2番(橋口登志郎君) ということは、かかりつけのお医者さん、病院ですよね、私たちが行く病院、自殺で一番要因として大きいのは、うつ病だと言われていますけれども、そういったことが出た場合は、西都病院と密に連携をとって取り組んでいるというふうに考えていいでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 現状では、基本的にはこの精神科等の専門診療科へ紹介をすると、そういうような形で日常対応されているというふうに聞いております。

◆2番(橋口登志郎君) もう一度、すみません、精神科医とかかりつけ医の連携の現状をお聞かせください

◎健康管理課長(中武久充君) 現状でございますが、現在、医療機関におきまして取り組んでおられますけれども、また県のほうでは、県の医師会を通じまして、うつ病の対策等の研修会が実施されております。また、昨年12月でございますが、宮崎県うつ病医療連携検討部会が設置されました。この中で精神科医と内科等の一般かかりつけ医の連携強化に向けた体制の構築が検討されております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) 連携してやるということは非常にすばらしいことだと思いますが、果たして、その紹介した患者さんと言ったらおかしいけれども、気になる方がちゃんと病院に診察したかどうかチェックできるような仕組みがあればいいなと思っております。考えておいてください。
 さて、国の自殺に対する取り組みなんですけれども、ちょっと振り返ってみますと、2万人前後だった自殺者が、1998年に、つまり平成10年ですけれども、突然3万人を超えました。前年より一気に8,000人以上増加したわけです。政府はあわてまして、平成12年より、厚生労働省を中心として取り組みを始めて、平成18年に自殺対策基本法を成立させました。そして、平成19年には自殺総合対策大綱を閣議決定し、平成21年には地域自殺対策緊急強化基金を造成しました。これは100億円の基金で、県に配分され、県の基金として各地方自治体に交付されています。この基金に関して、西都市は利用したことがあるのか。もし、していればどのような数だったのかお伺いしたいと思います。

◎健康管理課長(中武久充君) 本市におきましては、平成22年度からこの基金を活用しまして、普及啓発事業に取り組んでおります。平成23年度の事業費は43万9,000円でございまして、各種パンフレットの作成及び配布をはじめ、自殺予防週間それから予防月刊におきまして、啓発パネル、ポスター等を展示します予防展の実施、また保健師等が着用します啓発ジャンパーの作製等に取り組んでおります。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) 主に啓発を中心に使われたということだと思います。予防対策ということで市民団体が行っている例があります。最も大きいのは宮崎自殺防止センター、これは国際ビフレンダーズ日本支部ですけれども、これのNPOと西都市との連携はどうなっているかお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) NPOとの連携の状況でございますが、この宮崎自殺防止センターにつきましては、自殺を考えている人や苦悩の状態にある人等に対しまして、感情的な支えを提供することを目的に、電話相談などの活動を主に取り組んでおられます。本市におきましても、必要に応じまして当センターへの紹介を行っておりますが、またセンターが主催します研修会への参加、それからまた来年度から実施をする予定のゲートキーパー養成事業、この講師等として御協力をお願いすることを考えております。

◆2番(橋口登志郎君) このNPOと研修等で連携しようとしていると聞いて安心いたしました。
 WHO(世界保健機構)ですけれども、平成15年に世界自殺予防デーに際して発したメッセージがあります。それは、自殺はその多くが防ぐことのできる社会的問題であると明言しています。「自殺は社会の努力で防ぐことのできる死である」というのが世界の共通した認識です。今、認識と言いましたけれども、この認識を明確にすることは大切だと思いますので、ちょっと3つ提示させてください。
 1つは、今言った防ぐことができるということです。ここでのキーワードは社会の努力という部分です。2つは、自殺というのは、自由意志や選択の末の死ではなく、追い込まれた末の死であるということです。つまり追い込む要因をうつ病、またはアルコール依存症、これは病気のことなんですけれども、あとは債務、もしくは人間関係など、いろんな要因が複雑に絡みあって追い込まれたということです。3つ目は、自殺を考えている人は何らかのサインを発しているということです。この3つの基本認識から予防対策を考えていかなくちゃならないと思っております。
 先ほどの市長の答弁や、宮崎自殺防止センターの答弁の中にゲートキーパーという言葉が出ましたけれども、テレビでもたまに聞かれるようになりました。具体的には、このゲートキーパーというのはどのような形なのか、また、どのように養成事業に取り組む予定かお聞かせください。

◎健康管理課長(中武久充君) このゲートキーパーの養成事業でございますが、ゲートキーパーは悩んでいる人に気づき、声をかけて話を聞いて、そして必要な支援につなげ見守っていくと、そういう人を意味します。自殺を考える、死にたいと思う、そんな自分からのサインに気づいてどこに相談してよいのか、そんな悩みを抱えた人を支援するために、周囲の人がゲートキーパーとして活動していただくそういうものでございます。
 本市では、来年度から年に数回の研修会を中心として養成事業を取り組む予定でございます。この研修会は、自殺に対する現状認識をさらに深め、対象者の早期発見と関係機関への早期へのつなぎ、また対象者に対する的確な対応等ができる人材の育成を目的として実施します。
 以上であります。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ゲートキーパーの養成というのが、自殺防止のために最も大切ではないかと私も思っています。多くの市民が受けられることができる取り組みをお願いします。
 先ほど述べた自殺総合対策大綱には、日本を生きやすい社会に変えていく必要があると述べています。これは地域に置きかえると、「西都市を生きやすい社会」に変えていくということです。自殺防止に成功している自治体の取り組みを見てみますと、地域内で互いに関心を持つ社会のつくりを目指していました。例えば、西都市の社会福祉協議会でふれあい・いきいきサロン事業を、先ほども言いましたけれども、行っておりますが、そこにゲートキーパーの研修を受けた方が参加してもらう。そこに来られる方が、どうも元気ないないと感じたら専門的なところにつないでいく。そのような関心の持ち方が、きずなのある地域社会だと思っております。
 根岸先生が、まちづくりはきずなの再生であると言われましたけれども、真の意味でのまちづくりは、生きやすい社会の構築のことだと思っております。同じくきずなを強めるということでも、今、西都市の取り組んでおります「地域づくり協議会」の活動にも、ゲートキーパーというのは関連するのではないかと思いますが、そのあたりいかがでしょうか。

◎市長(橋田和実君) まさにそういうことではないかなと思います。私もときどき追い込まれるときがあります。ですけれども、夜の飲み方であるとかで解消したり、あるいはもう夕方に帰るときにあしたの予定はこんなに入っていますよと、秘書の皆さん方と話しすると、それは追い込まれて滅入っている場合ではないなと、あしたは早く来てまた頑張らないといけないなと思うんですね。それが、滅入っていく暇がないんですよ、逆に。だから、そういうことかなと。それから、やっぱり飲み会の中でいろいろ話すときに、それがまたいいのではないかなと思っております。どうしてもいけないときは、また相談に行く人もおります。それが現実であります。
 今おっしゃるように、地域づくり協議会、これはもう本当に大事なそういった役割を果たすのではないかなと思っておりますので、これはいつも、その原点はきずなを強めることですよと、地域づくり協議会、それがまず原点ですということで申し上げています。
 私は、宮日の3月7日の「くろしお」にいいことが載っておりました。精神科医で随筆家の故斎藤茂太さんが、「心」の語源は「ころころ」変わるからということです。ころころ変わるから心なんですよ。そういうことで心が非常にストレスがたまったりいろんなことになって、うつ病になったりして変わっていくわけですね。それに対応して、それに対するものとして、厳しく忠告してくれる忠言の友は「必要条件」、何事も「すばらしい」と認めてくれる甘言の友は「十分条件」だと。幾つになっても、よき人間関係が窮地から人を救う最後のとりでとなろうと。最後に、どこの集落にもいた世話好きのおばちゃん、小言を言うおじさんが減ってきたと、おせっかいが高齢者の社会参加を促し、交流の輪を広げていたと、昔はね。こういった古めかしいコミュニティにも傷ついた心を救うヒントがあるのではないかということが書いてありまして、まさに今、議員がおっしゃった地域づくり協議会が大きな役割を果たすのではないかと、私も地域づくり協議会の助けをかりながら対応していきたいと思います。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) アルコールだけに逃げるのはやばいなと思いますので、それは注意してください。
 次は、自殺未遂者とか遺族への支援についてです。西都市として取り組んでいることありますでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) この遺族等への支援でございますが、現在のところ市として特別に取り組んでいる状況にはございません。これは、遺族等の対象者の把握が困難であること、それから支援等に関します専門的な知識が必要でございますので、現在の体制等では取り組めないというのが現状でございます。
 ただ、宮崎自殺防止センターにおきましては、「遺族のつどい」が毎月開催されておりますので、この集いに関しまして幅広く情報に関する周知啓発に努めたいと思っております。

◆2番(橋口登志郎君) おっしゃるとおり、ナイーブで繊細な問題です。
 ただ、毎年3万人の方が自殺で亡くなっていると言いましたけれども、その10倍が自殺未遂者だと言われています。そして、自殺をしたり、自殺を未遂した人の周りで心理的影響を受けるのは、最低5人いると言われています。ということは、毎年170万人の方が深刻な影響を受けているんではないかと考えています。この方たちのケアも早急に行わなくてはいけないと私は考えております。
 そこで、ディブリーフィングというのがありますけれども、これについては御存知でしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) 正確には承知をいたしておりませんけれども、これは軍隊用語といいますか、軍隊の中で下士官が上官に対しまして、戦場の現状を手短に説明をしたことに由来をすると、そういうふうな言葉というふうに聞いております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) PTSDと言いますけれども、日本語でいうと心的外傷後ストレス障害のことです。軍隊での事故などで、その報告を早く行った方が、その障害、PTSDですけれどもにかかる率が少ないことから、軍隊用語のディブリーフィングと言っているようです。
 自殺予防には、3つの時間の場があります。簡単に言うと前と、そのときと、その後です。その3つで適切な対応が必要だと私は考えております。前の時間は、啓発活動、予防教育、ゲートキーパーの養成。そのときの時間は、今まさに失われようとする命を何とか救うこと。病院であったり、また自殺者の電話相談であったりなどです。その後の時間は、亡くなった方の周りの方、未遂者の方のケアが必要だと思います。このディブリーフィングは、その後のケアです。これは十分な訓練と大変専門的な知識と準備が必要ですけれども、私は大切なことだと思っております。
 そして、役割分担でいうと、これはなかなか民間ですぐやることは難しいですから、まずは行政でやることかなと私は考えております。ディブリーフィングのノウハウは、自衛隊が確立しているというふうに聞いております。ぜひ取り組んでほしいし、行政マンの中から専門家が育ってほしいと、スーパー公務員とおっしゃいましたけれども、ほしいと思っております。いかがでしょうか。

◎健康管理課長(中武久充君) いわゆる自殺未遂者、それから遺族の方へのケアに関しましては、議員御指摘のとおり、その必要性、重要性というものは大変大きなものがあると思います。そのために行政として取り組むことを含めて、また保健師等専門職の資質向上のために、その1つとして、このディブリーフィングについて研究していきたいと思っております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) よろしくお願いします。
 今回、まちづくり、そして地域活性化、安全対策、自殺防止の取り組みなど質問させていただきましたけれども、全く違う内容のように感じられるかもしれませんが、根っこのところは同じだと思っております。それは、市民のきずなというところです。その根っこから茎が伸びて葉が開き、花が咲き、実を結んでいくと思っております。東日本大震災で、きずなという言葉の大切さを日本人は改めて気づきました。西都市でも、このきずながますます固く結びつくことを願って、私の質問のすべてとさせていただきます。ありがとうございました。


 

 

 


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