西都モノクローム

西都大好きな市議会議員が、徒然なるままに街のこと、写真のこと、空手のこと語ります。

怪我を楽しむ、アーカイブ一般質問

2018-03-02 21:07:19 | 日記

怪我をしたら、それを楽しもうと思っている

マゾの人じゃありません、宮崎県空連・宮崎県武道協議会会長 佐藤彦空会長の言葉です

先日も、ブログの書きましたが井上憲さんの祝賀会で西都に来られたとき二次会でいわれた言葉です

実はこのとき会長は半月板を失う怪我をしていていました

祝賀会では、皆さんに心配させないように我慢して振る舞われていました

私は車で送り迎え(といっても送り迎えの車は関や指導員の奥さんでしたけど)のさい肩を貸すほど痛そうでした

で、関谷指導員と南さんとわたしで会長をかこみ、二次会でお話を聞いていたときの言葉です

佐藤会長は結構怪我をしていますし、手術を受けています

そのときに会長は表記の「怪我を楽しもう」と思っているそうです

たとえば半月板が損傷した今、膝を使わない空手の技の稽古が出来ると思い

蹴りのない形を修練する良い機会だと思い、やる気が出てくるそうです

ですからこのときも(結構重い怪我です)、明るい表情でこれからの稽古のことを話します(やっぱり、マゾ?・・・失礼)

さて昨日、都万神社であることをしていたら(決して無理な動きではないです)、右膝の内側の筋をひねりました

「あつ、なんかやった・」と思ったら

冷や汗が出てきます、膝の力が抜け、そしてとんでもなく痛いのです

這うように家にたどり着いたら、もう一歩も歩けません

氷で冷やし、休むことにしました

立って歩くことが出来ないので、四つんばいで階段を上りました

今日も痛みは引かず、かかりつけのS病院のM先生に見てもらいました

膝の内部の健に異常はないようでした、軟骨がすり減っていてそれが影響している

とのことで注射を打ちました

妻も一緒にいたのですが(何せ歩けないから、悔しいけれど肩を借りました)

「太りすぎですよね~」とか「お酒ものむし~」とか「若い頃はやせていたのに~」いらんことをいわれっぱなしです

自分以外家族全員が要介護者になったので「なんてこった・・」という彼女の気持ちは痛いほどわかります

松葉杖を体に合わせてもらい、借りたので移動は楽になりました(一度後ろにひっくり返りそうになりましたけど・・いやひっくり返りました)

週末は安静です、月曜から松葉杖で活動です(でも、健が切れて入院となったらどうしようと思っていましたから、少しほっとしています)

そしてもう一つ佐藤会長を見習い

「怪我を楽しもう」と思っています・・・どう楽しむかは思案中ですが・・(ポジティブシンキング

さてアーカイブ一般質問です

ここで私がこの長い文を掲載する理由を書きます

これは私のブログですから、私の文しか出しませんが、議会で行われた会議はこのように読むことが出来ることを知ってもらいたいのです

宮崎県西都市ー市議会ー会議録閲覧と探っていけば結構昔からの議事録が閲覧できます

市民の皆さんには「あのことに議員はどういう意見を持っていたんだろう」とか自分の応援している議員は「どんな質問をしているんだろう」とか知り、市議会の中身を知る良い材料です

そのうえで前向きな議論を議員と交わしていただきたいと思います

私のブログのアーカイブがきっかけで、市民の皆さんが議会議事録を読んでいただけることになれば幸いです

きょうは先日の続き(2011.3月議会)です

今日の部分は「記紀の道整備」「官民共同」「まちなか商店街」「シャッター街」「アート」「住宅防音」「救急医療」について意見を戦わせています

 橋口)次に、記紀の道についてにします。
 記紀の道について御答弁ありがとうございました。私の家は、先ほど言いましたけれども都萬神社とも稚児ケ池とも近くてよく歩くのですが、歩くと本当に大切な道路だと思っています。例えば旅行者が宮崎交通西都支店でおりて小野崎、えびす、中央、平助、桜川、本町の各商店街から都萬神社、神社前通線で稚児ケ池、国府跡、記紀の道を通り石貫階段から考古学博物館、そして御陵墓、西都原、まさに西都の有名な観光地と歴史、商業が線でつながったと思っております。
 さて、先ほどの答弁で地域住民やまちづくり市民グループ等の連携と言われましたが、どのような経過、形で進められてきたかお聞かせください。

◎建設課都市計画対策監(椎葉一石君) お答えします。
 地域住民との連携の経過につきましては、「歴史を生かしたまちづくり」の計画策定に向けて当初より地域住民、市民グループとの意見交換会を開催しております。計画の目的の理解を深めていただくために、整備ルートの記紀の道を実際歩いていただく「歩こう会」、整備計画案について意見をいただく「語ろう会」などワークショップを年に数回開催いたしまして、その都度計画策定委員会に諮り、計画の実施設計を策定してきました。それぞれの会において再発見した課題、問題点、提案をデザインに反映させまして、お互い提案し合う手法、形により進めてきたわけでございます。
 整備が進みまして1工区が完成しようとする現在におきましても、整備途中での意見をいただき、修正可能なものは修正し、また整備されたものをいかに利活用していくかをワークショップ形式で意見交換して、将来像の共有や利活用体制について検討しております。
 そんな中で、今年度には記紀の道沿線の住民が組織する「記紀の道を育てる会」が設置されまして、地域住民が主体となった活動が盛んになりつつあるところでございます。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) 本当に連携でやられたということで、感謝申し上げております。
 今話の中にもあったと思いますが、連携によって生まれた魅力というのがもしあったらちょっとお聞かせください。

◎建設課都市計画対策監(椎葉一石君) 一例ではございますけれども、計画段階において稚児ケ池の眺望の場のアイデアを受けました。そこへ石を用いてベンチを設置したり、舗装の素材について地元の一ツ瀬川産の材料を使ったり、また植栽の樹種につきましては、地元の皆さんの意見を取り入れた連携により生まれたものを採用しているところでございます。
 ただ、やっぱり本当の魅力というのは整備後にあると考えておりますので、引き続き地域住民、市民グループとの協力体制のもとで連携強化を図っていきたいと考えております。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
 ほかの市町村というか、昔ですけれども、事業でトップダウン方式でスピーディーに事業が進められてきたんだけれど、完成して運営をし始めると地域の状況にそぐわなかったり、維持経費等に予算が思ったよりかかったりしたというふうな事例を耳にしたことがあります。このような連携によってつくり上げる事業というのは、トップダウンでポンとやるよりも事業には時間もかかったり、また今、対策監が言われたとおり、途中でいろいろと言われたりと行政側は大変苦労されると思いますけれども、これからの地域づくりは官民協働の方法がこれから指向され、望ましい方法ではないかと思っています。
 官民協働という言葉に対して、市長はいつも言っておられますけれども、思いをお聞かせください。

◎市長(橋田和実君) 私は官民協働の官が余り好きではないんです。だから、できれば市民が主役という形でいけば、市民協働ということで言っていただければありがたいと思っています。
 今、市民の皆様と行政が連携して協働するということが私は非常にいい成果を得られると。今の記紀の道でもそういった例が挙げられたわけでありまして、このことは記紀の道だけではなくて、それぞれの小学校単位で地域づくりを行っておりますが、その地域づくりにおいてもそれがかなり発揮されておりまして、それぞれの地域の特色やら持っている能力を十分に発揮できるように今連携をされておられるようであります。
 やはりこういう地域住民の方々やらあるいは市民グループの方々との協力連携、情報の共有といいますか、こういったものが私は必要であると思いますし、その中で行政としてもそういった側面的な支援が必ず必要であると、そのように思っています。自助、共助、公助という言葉もありますけれども、その3つをやはり常に念頭に入れて私は連携していくべきではないかなと思っております。そういう連携によって、市民グループの連携、市民と行政との連携、そういったことによって生まれてきたもの、そうやって創生、創出されたものが本当に愛着のある、愛される地域あるいはまちづくりにつながっていくんではないかなと、そのように思っております。
 以上でございます。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。担当課の皆さんにおかれては、これからも頑張ってもらいたいと思っております。
 補足なんですけれど、壇上で話をさせていただきましたTBSプロデューサーの疋田智さんが3月5日に西都に講演に来られたときに、私が記紀の道を交えて案内をしました。本当に心から感動しているふうで、TBSでも取り上げようかなとか、そういった話もちらっと出たぐらいです。「おもしろいですね、西都はすごいですね。」と連発していました。これからも頑張ってください。お伝えしておきます。
 さて、歩行者天国のことなんですけれども、歩行者天国というのは昭和45年8月に都内の代表的な盛り場である銀座で実施されたのが始まりです。その管轄している警視庁は次のように言っています。「歩行者用道路として人と車を分離し、安心して楽しい散策やショッピングができるように設けたものです。また、道路交通や車優先から歩行者優先へ展開するきっかけになることや、自動車のもたらす排気ガス、騒音等の交通公害の防止に寄与しています。」と警視庁が言っております。
 市長がおっしゃるとおり、関係機関、商店主、地域住民との意見調整が必要ですし、違う立場からもしかすると利便性ということで反対もあろうかとは思いますが、そういった中でも将来の地方の商店街というのはこういったものが姿なんだよと、市と商店街とで考えていただきたいと思っています。
 それについて、定期的な研究会とかそういったものは行われておられるんでしょうか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) 商工観光課が、商店街と実施している研究会みたいなものとしてはということですが、消費者も加えた形での「まちづくりビジョン策定ワークショップ」と、もう一つは交通機関関係者にも参加いただいています「買い物弱者対策勉強会」を実施しております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) 昨日、荒川敏満議員の質問の中の答えにもありましたが、ワークショップの考え方で「自分たちのまちは自分たちでつくるんだ」とありました。本当にすばらしい考えだと私は思っています。今までワークショップで出たよいアイデアというのは何かありましたでしょうか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) 今は取りまとめ中でありますので、具体的なものとしてはないですけれども、そういった意見をまとめてビジョンにつくり上げていきたいというふうに考えています。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) ぜひ考えてください。
 きのうの議員の質問の中でも「まちづくりビジョン策定ワークショップ」が出ました。これは私、本当に期待をしております。よろしくお願いいたします。
 話はちょっと飛ぶかもしれませんけれど、何か荒川敏満議員の名前ばかり出ますが、質問にあったんですけれども、先月17日、会派で勉強会に行ってきました。農林水産省や外務省の課長たちとの勉強会を行ってきたわけです。
 一通りの会が終わった後、外務省の課長と個人的に話ができたものでちょっとしました。それは、私が以前から気になっていたことを聞きたかったんです。それは、外務省の課長ですから世界中どこそこへ行っていると思います。曲がり角に来ている日本が進むべき国の方向として、見習える国はどこかと感じますかというふうに聞きましたら、さすがにすぐには答えられないような感じでしたが、課長が言うには、「私が思うにEUの諸国だと思います。」と言われました。一時期、英国病と言われましたし、国及び地方の疲弊の問題を日本よりも何十年か前に抱えて、それを解決していった事例を知っているからの言葉だと思っています。西都市としてこういった研究をされたことはありますでしょうか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) 研究ということではございませんけれど、外国に関してはインターネット等で情報収集はしておりますけれども、研究という形では例は今のところありません。

◆2番(橋口登志郎君) お金に余裕があれば、ぜひ研修に行ってもらって先進地を目と耳で、肌で感じてほしいなと思っております。
 先ほど話が出ましたけれども、宮崎日日新聞の「客論」に「シャッター街の処方箋」を書かれた疋田さんが西都市で講演したと言いましたが、その中でEU諸国のドイツとオランダの事例を話してくれました。ドイツのミュンスターというまちなんですけれども、そもそも交通渋滞の解消のために市内への車の乗り入れ禁止を打ち出したらしいんですけれど、思わぬ副産物が出たそうです。それは、市内の商店街がにぎわいが出たそうです。今はまたそれをさらに進めて、ぐるっと半径5キロは自動車乗り入れ禁止、一番コアな部分、真ん中の中心部分は自転車さえ禁止して歩行者中心にしているそうです。研究と実行する価値があるなと思っています。
 市長もお忙しい中、講演を聞いていただいたんですが、何かお思いになったことはありますか。

◎市長(橋田和実君) 私も宮崎日日新聞の「客論」を読んだときに、これは非常に、逆転の発想ではないんですけれども、いい考えだなと思って、絶えずスピード社会あるいは便利な社会へとだんだん日本も進んでいるんですが、そこにちょっとした落とし穴があったのかなと思って興味深く「客論」を読ませていただいて、そうしましたら疋田さんが来られると、夢たまごに来て講演されるということでお聞きしたものですから、ほかのものを断ってでも行こうと思って私は行かせていただきました。
 そのときに、この考え方といいますか、車の出入りをシャットアウトして歩行者天国をつくるということは、その商店街全体が大規模ショッピングセンターとなるわけです。大規模ショッピングセンターは全部囲ってありますから、その中に家族連れ、子ども連れあるいはお年寄りの方が来られたら、そこに入ったらもう外の世界と隔離されて安心だと、いろんな面でそこに入っていれば安心だと、そういう安心感、解放感、それがあってショッピングセンターに行こうかと、家族連れとかそういうのが行かれるわけですね。
 ですから、逆に商店街を車からシャットアウトして、その中は自由に散策もでき、あるいは文化ホールあたりで観劇、いろいろな映画を見たり、楽しいショッピングもできる、あるいはイベント広場でいろんなイベントに参加できる、そういったことをやることによって、私は訪れた方々の楽しみあるいは憩いといいますか、そういった場が確保される、そういうことを私も講演を聞いて確信を持ったわけでありまして、まさにこれは中心商店街になくてはならない空間が今なくなってきているんだと、その空間をつくってやることによってお互いの交流とか仲間とかそういうのが増えてきて、次第に先ほど議員からありましたように人が増えてくる、そして店も一生懸命やり出す、そしてまたさらに増えてくる、いろんなイベントもしょっちゅう行われると。中心商店街にはそういう空間がぜひとも必要なんだと、そのことを確信した次第であります。
 今後、ぜひとも中心商店街のあり方について、できればミュンスターですか、あそこは城壁に囲まれたまちだからそれができるのかもしれませんけれども、しかしそこまでいかなくても、例えば小野崎通りあたりを歩行者天国に常にして、物の持ち運びは朝晩の時間に行っていただく、あるいは裏道を使っていただくとか、そうしていけば私はいいんではないかと。
 ちょうど前の三谷製材所があったところの駐車場、あれを福祉まつりに使いましたよね。あれは全部周辺が出入りを遮断されて、人がおられてちゃんと安全上確保されて、その中での福祉まつりだったんです。あれも非常に盛況でありましたから、やっぱりそういう空間をこれからつくっていくことが中心市街地活性化の大きなポイントになるんではないかなと、そのように思いました。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
 今、市長から空間をつくってということで、子どもの教育ではないけれど、子どもの成長の件でちょっと話をさせてください。
 教育関係者の方に一応聞きました。「街なかに歩行者天国をつくるのはいいけれど、子どもたちが遊びに来ないようには言わないでしょうね。」と言ったら、「いやそんなことは言いません。」とその方は言ったんですけれども、先生が言うには、3つの「間」が今子どもにないそうです。それは時間、空間、仲間の3つだそうです。それを街なかの歩行者天国で創設することができたら、子どもたちの情操教育とかそういったよい影響を与え、そしてもちろん商店街の活性化につながる可能性があると私は本当に今思っております。ぜひ研究をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。教育長何かありますか。

◎教育長(綾寛光君) 子どもたちに遊びの場を確保するというのは大変大事なことだというふうに考えております。そういう空間ができましたら、子どもたちでそこでまた自分たちでいろんな遊びを発見するような、そういう仕掛けをできるのではないかなというふうに考えたところです。

◆2番(橋口登志郎君) 続きまして、空き店舗対策です。
 チャレンジショップ事業を計画されているということなんですが、どのような事業か説明をお願いいたします。

◎商工観光課長(吉野弘人君) 先ほど市長の答弁にもありましたけれども、開業するにはまだ自信の足りないという方がチャレンジショップを利用して体験販売や消費者リサーチを行いながら、将来の起業に結びつけていただくための起業支援策として実施したいと考えています。
 また、このほかにも学生などのインターンシップでの利用やパッケージ事業、パッケージ事業というのは総合政策課でやっているんですが、雇用創出事業でありますけれども、それによる試作品が今研究中であります。そういった商品のモニター調査や販売などを実施する予定であり、西都市の新たな特産品や土産物の開発や発掘にもつなげていければというふうに考えています。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) すみません、学生のインターンシップというのはどういった内容なんですか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) 高校生とか大学生等が就業体験といいますか、そういったものを経験する事業で、学校、教育関係ではそういう言い方をしておりますけれども、そういう事業であります。

◆2番(橋口登志郎君) 昨年の12月の朝日新聞に「シャッター街進んで再生へ」ということで、佐賀大学生に街なかの店舗を貸し与えて実験に改築してというふうな記事もありました。この間も宮大生が来ていただいて、まちづくりのことについていろいろ話をされました。そういったフレキシブルな考え方をぜひ行ってほしいと思っております。
 前から思っていたんですけれども、アートをテーマにした空き店舗対策というのは何か考えていらっしゃるでしょうか。

◎商工観光課長(吉野弘人君) アートというのも文化の一つというふうに考えまして、まちづくりには必要なものだというふうに考えております。
 アートに関連した空き店舗対策につきましては、平成17年にまちなかギャラリー夢たまごを妻駅西地区商店街が設置されていますが、現在、市ではアートに特化した新たな空き店舗対策は考えておりませんが、起業あるいは経営支援としての商店街空き店舗活用推進事業というのがありますので、そういったものの活用等についてぜひ御検討いただければというふうに考えております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) 茶臼原に高見さんという方がおられます。市長も御存じだと思いますけれど、石井記念友愛社の児嶋草次郎理事長に招かれて、「祈りの丘空想ギャラリー」や、古い民家を利用した「九州民俗仮面美術館」を運営しています。高見さんは、アートでまちづくり、地域の活性化に取り組んでいます。アートで人気の高い大分の湯布院の仕掛け人ですし、今、昨年立ち上がったらしいんですが、高千穂ムラたび活性化協議会に招かれて、地元にあるものを生かして高千穂・秋元エコミュージアムのプロデューサーとして展開を始めているそうです。
 ちなみに、「ムラたび」とは農業、食と民宿、エコミュージアムの3部門を一体化した事業で、神楽や風景の中で暮らすムラの人たちの生活風景などが持つ文化的価値などを提起して、自然や歴史、伝承、生活文化等の豊かな地域資源を掘り起こしながら、食材、特産品の開発、アグリビジネス、ツーリズムなどを軸としたムラ旅人の招致、雇用の場の拡大、神楽伝承者のUターン、Iターンの受け皿として機能を確保しているそうです。持続可能なムラづくりということをやっているそうです。
 地域にこのような宝と言うべき人材が結構いらっしゃいます。ぜひアドバイスを受けて一緒にやればよい結果が生まれると思うんですけれど、いかがお考えになるでしょうか。

◎市長(橋田和実君) 高見さんのことは私もよく存じ上げておりまして、何回となくギャラリーにお伺いさせていただいて、またお話も聞かせていただきましたし、西米良の神楽の本も出版されておられますし、いろんな仮面を収集されて、それの展示もしておられます。
 農村の地域を活性化するという点では非常にたけた方だと思っておりますので、せっかく西都市内に住んでいらっしゃるわけでありますから、大いにまちづくりにもいろいろとアドバイスいただいて、また高見さんにも参加していただくような機会を設けていきたいと思います。

◆2番(橋口登志郎君) よろしくお願いいたします。
 時間もなくなりましたから住宅防音にいきます。
 今いろいろ要望していると言われましたけれど、どのような組織でどのような展開をされているか、お聞かせください

◎総合政策課長(阿萬浩君) 本年度の活動を申し上げますと、地元2市3町で組織しております新田原基地周辺協議会におきまして、告示後住宅の防音工事について、昨年11月ですけれども、九州防衛局に要望を行っております。また、防衛施設周辺整備全国協議会というのがありますけれども、ここでは防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律に基づきまして、住宅防音に関すること、それから民生安定事業、調整交付金などにつきまして防衛省に要望しております。そのほか、独自に市長が防衛省や九州防衛局に赴きまして要望活動を行っております。
 また、民主党宮崎県連に対しましては、防衛省関連23年度の予算関連要望につきまして、住宅防音工事の助成対象の見直しや住宅防音事業対象区域の拡大につきまして要望しております。
 以上です。

◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
 2月2日に産業建設常任委員会で九州防衛局に要望に行ってまいりました。要望書はもう皆さん見られているからおわかりになると思いますが、非常に残念な答えしか来なかったです。要望の答えの大部分が、今度の厚木基地の艦載機の訓練の関係で、区域拡大して9万戸に対する補助が途中であること、これが財政を圧迫し予算がないと。また、70Wに広げることに関しては、そこで線を引き直しても大した仕事にはならないでしょうと、財務省の話では換気扇ぐらいしかないですよ、そういうような話でした。
 要望は、市や議会だけではなくて、民間として全国基地周辺住宅防音工事協力会なども行っていますけれど、何かこういう言い方は木で鼻をくくるような態度なんですね。そういったことを続けていきますと、せっかく新田原基地に対して好意的な感情を持っている市民に悪い影響を与えるんではないかと危惧しています。いかがでしょうか。

◎市長(橋田和実君) 私も昨年末に福岡防衛局に行きまして、これは周辺協議会のメンバーと行ったんですけれども、そのときに協議会の会長はもう黙っているものですから、私がついたまりかねて口火を切ったんです。それからかなりいろんな要望といいますか、今の苦情なりを申し上げていったんですけれども、なかなか今、議員がおっしゃるように、いい返答がもらえないということで、私も「そのような返答だったら自衛隊と市民の関係が大変なことになりますよ。」とちょっとおどしたんですが、それから、「もしきょう聞き入れられんでも、何回でも私は足を運んで要望しますよ。」ということも言いました。何回でも足を運ばれるとやっぱり結構弱いものでありまして、ただ、彼らはどうも対財務省というのに対して非常に難しさを持っておりまして、まさに親方火の車の状況にあるということを財務省はいつも言っているんだと思います。また変な仕分け、切り捨てる仕分け、こういったのがありまして、そういった点でいろいろとあるんでしょうけれども、しかし私は、福岡防衛局管内の新田原基地としてはこういう状況にある、そしてそういう騒音対策としてそれもしっかりしてやってもらうし、そのことが地域振興にもつながるんだということも絶えず申し上げてきました。ただ、今の新田原基地との関係は良好に私は保っておきたいと思うんですよ。
 しかし私は、自衛隊が国を守るというんであれば私は西都市民を守るというのが生き方、使命、責任でありますから、そういったことを強く申し上げて、時には私も九州防衛局やら防衛省の幹部に、西都市に10日ばかり住んでみてくださいと、私が食事から全部提供するから住んでみてくださいと、我が家でもいいからと言うんですけれどもなかなか来ないです。そして幹部が来るときはなぜか飛行機が飛ばんようなときもあって、わざと窓をあけておくんですけれどもなかなかいかんということで、しかし、今後も粘り強い、負けないだけの要望活動、特に告示後住宅、日付が10年以上たっていますから、その辺については粘り強い要望をぜひ議会とともにやっていきたいと思いますので、お願い申し上げたいと。

◆2番(橋口登志郎君) 頑張りましょう。
 生活環境の整備等に関する法律というのがあります。第1条に「関係住民の生活の安定及び福祉の向上に寄与することを目的とする。」と書いています。まず、住宅防音というのは現実に被害をこうむっている地域の方の感情を酌み取ってやることが一番大事です。ただ、それ以外にも、防音の仕事を地元企業がするということが回り回って関係住民の生活の安定につながると思っていますが、その点についてはいかがお考えでしょう。

◎市長(橋田和実君) 同感であります。

◆2番(橋口登志郎君) だれだって国の防衛を担っているという思いは当然あります。ただ、自分の家の上を飛行機が飛んでほしいとは思ってはいないはずです。もちろん、先ほどから言いますように、新田原の基地に対して好意的に考えている市民は非常に多いです。ただ、西都市民は黙っているから、何も言わないから西都市は後回しにしてなどと国が考えていたら、私は市長が言われるように大変なことになると思います。よい関係が続いているときこそ、さらなる配慮、地域対策が必要だと考えております。
 これから米軍共同演習がタイプⅡになります。今だからこそ言わなければならないことがあると思っています。この問題の最後として、住宅防音に対する市長の見解を伺いたいと思います。

◎市長(橋田和実君) 私は、壇上からあらゆる手段を講じてでもということを申し上げました。あれは最初は入っていなかったんですが、私がつけ加えたんですが、基地との良好な関係は私は保っていかなければいけないと思います。基地の自衛隊の方々が西都市を訪れていただいて飲食していただくことはしっかりとやっていかなければいけないと思います。
 しかし、防衛省、防衛局に対しては、やはり3条、8条、9条というそういった補助もありますし、それからそういう住宅防音等に関しまして積極的に要望活動を行って、市民を守るんだと、市民の福祉の向上に向かって、あるいは活性化について一生懸命これからも努力邁進していきたいと思います。

◆2番(橋口登志郎君) 本当に頑張っていきたいと思います。議会のほうもそれなりの覚悟は決めていると思っております。
 病院のほうにいきます。
 医療法人財団の引き継ぎ過程がよくわかりました。前の質問の際にも言いましたけれど、新しい病院に期待するところの一つに高度医療があります。「週刊朝日MOOK」という雑誌に、いい病院2011年データブックという記事がありました。これは厚労省指定で難度の高い手術症例数のデータからのもので、ここに西都医師会病院が載っていました。
 そこに頭の手術やペースメーカーなどと並び、心筋焼灼術というものがありました。知っていると思いますけれど、この手術は御存じでしょうか。

◎市長(橋田和実君) 私もその記事を読ませていただいて知っておりますが、心臓にカテーテルを入れて、その患部を高周波で焼くといいますか、そして不整脈を治療するという治療だと聞いております。

◆2番(橋口登志郎君) そのとおりです。カテーテルで不整脈を根治するものらしいです。
 ただ、宮崎で宮崎市郡医師会病院、そして宮崎循環器病院、また手術件数は少ないですけれども都城市郡医師会病院ぐらいしかできていないそうです。とても高度な手術だそうです。そういった病院がこの西都市にあるということは、市民にとって非常に安心しております。ぜひうまくいってほしいと思っております。
 さて、認可証は出たということなんですけれども、実質的にスタートしたと考えてよろしいんでしょうか。

◎市長(橋田和実君) 3月3日に申請されて、それが受理されて4日に登記手続完了しておりますので、新法人は既にスタートしたと私は思っています。

◆2番(橋口登志郎君) 寄附行為によりました20条の理事会において、理事会はこの寄附行為に定めるもののほか、本財団の重要事項について決定する。先ほどの答弁で3月27日にその理事会及び評議員会を開くとありましたけれども、ぜひ用意スタートを切れるようにお願いしたいと思っております。
 市長、セレモニーとか調印式とかそういった予定は考えていらっしゃらないでしょうか。

◎市長(橋田和実君) これは医療法人財団西都児湯医療センターがこれから考えていかれるわけでありますが、まず市、医師会、そして今まで新法人と呼んできましたが、三者で一次救急医療の協定を結ぶ際には調印式を行っていただきたいと、そのように考えておりまして、また新病院西都児湯医療センターの開院式が4月1日に行われると聞いております。

◆2番(橋口登志郎君) 新しい病院に対して、市民は本当に大きな希望を持っていると私は思っております。
 先日、読売新聞に三セク方式で運営と書いてありました。調べたんですけれど、セクターというのは分野のことで、第一セクターが官であること、第二が民であること、それ以外は官と民で行うのが第三セクターというくくりだそうです。言葉の意味としては同じなんですが、ずっと言ってた官民共同で地域の救急医療をというほうがわかりやすかったかなと私たちは思っております。新聞社が言葉を選びますからしようがないですけれども、日本語のほうがわかりやすいかなと私はちょっと思っていました。
 4月1日の開院を前にして、日本でもまれな形で新しいセンターはスタートしようとしております。前回の質問でも新しい病院に対する希望とか特徴とか私は述べさせてもらいましたが、透明性を含めた市民向けのアピール、市民にこういった病院ができるんだよというようなアピールを何かの形で行っていただけたらと思うんですけれども、そのあたりいかがでしょうか。

◎健康管理課長(池野正信君) お答えいたします。
 半官半民を第三セクターと考えております。その点では、市がほとんどの資産を寄附しておりますので第三のセクターに入るというふうに考えておりますが、公設に近い財団型法人であり、医師とスタッフが中心となって運営するという点から官民共同型となっており、新たな形の経営形態ではないかと考えております。
 また、この法人の新病院西都児湯医療センターが4月1日からスタートすることについては、市の広報紙等を通じて市民にお知らせしていく考えでございます。
 以上です。

◎市長(橋田和実君) ちょっと補足させていただきたいと思いますが、当初は医師会のほうで市民病院としてやってくれんかと、そういうお願いがありまして、もう市民病院を民営化しようという時代になかなかそれはできないということでお断りしたんですが、官民共同型という形になって、市民の皆さん方も透明性であるとかあるいは運営面においてしっかりどういう運営がなされているのかというのが見られる、そして官が入ることによって信頼されるといいますか、そういったことに私はつながってくるんではないかと思います。
 新しい法人は今までの医師会病院のスタッフの方々がそのまま引き継ぐということでありますから、今の病院も非常に人気が高い状況にあります。特に脳神経外科、それから循環器内科といいますか、その辺については二次救急医療もしっかりとできるんではないかなと期待しておりまして、今後、一次救急につきましても、できるだけ早く周辺の町村、それから医師会、そして医療センター、もちろん市もそうでありますが、あるいは県も含めて一緒になってそういう連絡協議会をつくって、しっかりとした一次救急の支援体制、それをやっていかなければならないと思っております。そうなれば、私は今まで以上にすばらしい拠点病院あるいは救急の体制ができてくるんではないのかなと期待をしております。

◆2番(橋口登志郎君) 本当に人気が高くなったというのはそのとおりだと私も思っております。
 つい先日、私の友人から、実は母親が心臓のぐあいが悪くてまずいと思うものだから、「橋口さん、今の医師会病院にいい先生がいるということだけれど、どう。」と言われたものだから紹介しました。それで行ったそうです。電話があって、ありがとうございましたと。心臓のほうには大した悪いところはなかったんだけれども、いろいろ懇切丁寧に質問されて、何か薬を11種類ぐらい飲んでいたらしくて、その薬と薬の副作用で利尿、排尿が非常に頻繁になってしまって、そこで圧迫したんだろうと。薬を変えたりすれば多分この症状はおさまりますよというふうに言われたそうです。
 その人が言うには、今までだったら宮崎市とかそこに行かなくてはいけなかったんですけれども、こういった言い方をするといいと僕は思いますけれど、西都市に名医がいらっしゃるということは非常に私は宝だと思っております。
 最後の質問になりますが、地元医師会との関係で、以前、目標として病診連携強化ということを聞いていましたけれども、それについて御見解をお願いいたします。

◎市長(橋田和実君) 病診連携強化、病院と診療、開業医の皆さん方との連携でありますが、私は西都児湯医療センターの目指すものの一つとして、脳神経外科、循環器内科を中心に開業医の皆様方との連携を強めていくということは、目指しておる方向ではないかなと思っております。ぜひそれが推進されるよう市としても働きかけていきたいと、そのように考えております。

◆2番(橋口登志郎君) 私は、市民として「救急医療を考える会」というのをやっていまして、その中でいろいろ調べさせてもらいました。日本で一番足りなかったのはかかりつけ医ということで、カナダとか、かかりつけ医がもう住民として義務としてなっているというふうなことも話がありました。
 ただ、西都市のほう、やっぱり病院の数も少ないですし、そういった意味で西都市の開業医の方と専門的なセンターとか連携をしてお互い補完し合う、そして地域の病気は地域で治すような形ができればいいかなと思っております。西都児湯1市5町1村、約11万人の救急を担う病院として、本当に早く確立されることを願っております。

2011年3月議会

 

 

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