西都原は桜と菜の花・コスモスだけと思っていませんか?
実は今、梅の花が見頃です
今日妻と一緒にある目的のため梅の花を見に行きました
小さくて、けなげさがとっても良い花です
場所は西都原台地の北側、穂北から西都原に向かいあがりきった所の右側です
ウォーキングされている方が梅の周りを歩いていました
コンビニのコーヒを買って、西都原で一息です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/b0/72ebcbf52c83ef0ad454cdf7fa765fd2.jpg)
午後は宮崎で会議でした、いつものように熱心な議論を交わしました
村上春樹さんの雑文集という本は短い文章だけなので、時間がない時ペラペラと読みます
そこでドキッとした文章に出会いました(新潮文庫・村上春樹雑文集P489~p491)
それは「凍った海と斧」と題された文で、2006年10/30にプラハで行われた「フランツ・カフカ国際文学賞」の授賞式でのスピーチです
村上さんはスピーチの最後にフランツ・カフカが友人にあてた手紙の一節を引用しました、1904年に書かれたものだそうです
「思うのだが、僕らを噛んだり刺したりする本だけを、僕らは読むべきなんだ。本というのは、僕らの内なる凍った海に対する斧でなくてはならない」
がっつんと胸に響きました
「本」を「写真」に置き換えたら、まさに私が写真に対する思いと全く同じだったからです
ロラン・バルト(哲学者)が写真について書いた評論「明るい部屋」にも似たようなことが書いてありました
さてアーカイブ一般質問は昨日の続きです
質問席からのやり取り前半です、開かれた議会・子ども議会・職員研修・食の大運動会の分です
子ども議会はその後実現しましたし、食の大運動会も継続しています
それでは
◆2番(橋口登志郎君) 御答弁ありがとうございます。
開かれた議会、行政ということで、休日・夜間議会に前向きな御回答をいただきありがとうございました。
先ほどインターネットとかケーブルテレビもよいでしょうかと言われましたけれど、やはりライブ感といいますか、生の議会を自分の目と耳で感じることが大切だと思っています。休日・夜間の議会への環境整備を改めてお願いいたします。お答えをお願いいたします。
◎市長(橋田和実君) 実際は、休日・夜間の議会開会については議会側のほうで検討される問題でありますので、行政としてできることがあれば御支援申し上げたいと思います。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。議会のほうも話し合いながら、市民に開かれた議会という形をやっていきたいと思います。
今、報道を見ますと、他の市町村ではどういったことが話され、どのような物事が決められていくか、内容を知らずに批判をしたり、また一方的な意見を持つ影響力のある人の話をうのみにしてしまい、大切なものが失われている気がしております。
昨年ですが、新人議員5人で、大分市で行われた全国市議会議長会研究フォーラムに参加してまいりました。テーマは地方議会のあり方というものです。大変参考になる意見を聞かせてもらいました。
4年ほど前の統一地方選挙のときは、定員削減や報酬についてがブームになっていたとき、ある議会では、議会のあり方をもっと見えるようにする、もっと積極的な活動を展開することをやった結果、市民から、「下げればいい、減らせばいいというものではないな。」という声を耳にしたという報告がなされていました。例えば、アメリカやヨーロッパの議員報酬は安い、もしくはボランティアでやっているという意見がありますが、そもそも地方自治体から仕事の内容が違っているそうです。外国の地方自治体がやっているのは3Rで、1つ目のRはRubbish、つまりごみの問題。次のRはRoad、道路の補修。最後のRはRate、つまり税金、住民税、固定資産税の徴収しかやっておらないそうです。必然的に議会もそれに付随する仕事だけだから、金曜とか土曜の夜7時ぐらいにやっているそうです。
日本の地方自治体は、社会生活、社会政策、あらゆることをやっています。議会もそれにあわせて仕事の内容が多岐にわたっています。そこと比較して非難していくのがそもそも間違っていると私は思いました。でも市民は、議会の仕事がわからなければ同じことを思うかもしれません。市民にいかに伝えていくかが大切だと結論されていました。
地方議会は、何度も言いますように二元代表制です。選挙によって選ばれた首長と議員がさまざまな民意を取り上げて、そしてあるときは牽制し合い、市民のための施策、政策をつくり上げる、このことにこの制度のよさがあると思います。議会も行政も市民に開かれた努力をすべきだと思いますが、市長の見解をお聞かせください。
◎市長(橋田和実君) 開かれた議会にしていただく、私もそのように望んでおります。
議会のあり方についてはちょっとコメントを差し控えさせていただきますが、ただ、議会と行政の関係につきましては、やはり橋口議員の言われるとおりでありまして、市民のための施策づくりに向けて積極的な、そしてまた建設的な活発な意見を議論していくということが大事なことであります。そういった面で、市民に開かれた議会、行政にしていくということは非常に必要だと思っておりますので、一緒になってその努力を常にしてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。本当に行政と議会が市民の負託にこたえる活動をすべきだと私は思っております。
さて、子ども1日市議会の件です。
教育長から、高い教育効果が期待できるとのお答えをいただきました。ありがとうございました。
市長にお伺いいたします。市としてこの件の考えは何かありますでしょうか。
◎市長(橋田和実君) 私も、教育長から答弁のあったように、市としても前向きにやるべきではないかと、そういうふうに思います。
今、「さいと学」ということを連携型一貫教育でやっておられますけれども、その中で、やはりふるさとを学んで、ふるさとのよさやいろんな課題や問題点もあろうかと思いますが、そしてふるさとをよくしていきたいという思いを議会の場で述べていただくということは、私はふるさとに対する愛着といいますか、それをさらに深めていく手段になるんではないかなと思っておりまして、またこのことが子どもたちにとっても貴重な体験になるんではないかなと思っております。そういった点で、私もぜひこの取り組みを検討してみてはどうかと思っております。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。
前回の資料を見させてもらいました。子どもといっても非常に高度な質問がありました。森林環境保護対策についてとか過疎問題とか、通学路に歩道をつくる計画とか、私の質問より高度な内容ではないかと思ったりもしました。
今の答弁にありましたとおり、小中高一貫教育において「さいと学」をやられております。ただ授業を受けるだけではなく、それを生かし質問しようとするそういった勉強をすることは、学びを深くする上でもよいことではないかと思っています。
また、小・中学生が1日市議会を行うという試みは、市民にとって議会がより近いものになるという効果もあると思います。ぜひ実現をお願いして、この部分の質問は終了いたします。
続きまして、市民サービスです。
いろいろと取り組まれているということですが、どのようなタイミング、つまり新採用職員のときにやるのか、管理職になったときにやっているのか、また何年かごとにやっているのか、そういったことをお聞かせください。
◎総務課長(大西秀邦君) 職員に対する接遇研修でございますけれども、壇上のほうから市長が申し上げたところでございますが、県の市町村振興協会のほうに研修センターがございますけれども、そちらのほうの研修センターが実施します新規採用時の職員研修、それからあと接遇研修も一般の職員にはやっておりますので、そちらのほうに参加をしておるところでございます。
それから、昨年は研修コンサルタントによります窓口職員の接遇状況調査を踏まえた研修、これは助言、アドバイス等をいただくものでございましたけれども、こちらも市町村振興協会のほうの事業を活用して取り組みしたところでございます。
ただ、本市独自の研修という取り組みは今行っていないところでございますので、ここらあたりが今後の研究課題かなと思っているところでございます。
以上でございます。
◆2番(橋口登志郎君) ぜひよろしくお願いいたします。
私は、トラブルということを考えるときに、いつも坂の上にある丸い石のことを想像します。そして坂の下には人がいます。その岩が何かの拍子で坂を転げようとする状況の想像です。岩をとめなくてはいけません。一番楽なのは転がり始めをとめることです。これは簡単な力でとめられます。ですが、一たん坂を転がり始めたら、岩の転がる力、パワーはとてつもなく巨大になります。なかなかとめることはできません。
トラブルも同じことだと私は思います。坂の近くに岩がある状況を見たら、そこで考えなくてはいけません。転がらないうちに岩を坂から遠ざける、またはくさびを打って動かないようにする、もしくは坂の下にいる人に注意させるなど、これはだれでも御存じのKY活動というものですが、もし転がり始めたら、とめるのは早ければ早いほど成功すると私は思っています。
私は、研修というのはそのような感覚を身につけるものだと思っています。民間企業というのはそこのところを重視しております。トラブルをほったらかしにしていたら自社製品に対する信用をなくし倒産につながるわけですから必死ですし、それに合った費用もつぎ込んでいるはずです。
余りよい言葉ではないんですが、親方日の丸という言葉に甘えて、倒産はない、職員の身分は保障されているとのんびりしていたら、これから行政と市民のパートナーシップが望まれている官民協働、地域主権というものが絵にかいた餅になるような気がしております。住民にあって行政にないもの、行政にあって住民にないものを互いに認識し共有し、ないものを持っている相手方の長所を的確に理解して相互補完的に機能することが私は大切ではないかと思っています。もちろんパートナーシップとしての住民は自治体の意思決定にかかわるだけの力量が求められますが、やはり何より、市民が相談しやすい、参画しやすい雰囲気づくりが協働社会には大切だと思っております。市長の見解をお伺いいたします。
◎市長(橋田和実君) 西都市役所の職員の、私も含めてサービスに何か問題があるからこういう提起をされたんだろうと思っておりまして、私は常々、「親方日の丸」ではなくて「親方火の車」だと言っているんですけれども、職員のサービスの不行き届きがあれば、やはり私はトップが至らないからそうではないかな思って、すごく今反省し、もっと精進しなければいけないなと思っております。
やはり民間の会社でも、よくなっているところはトップがすばらしい動きをしておられます。トップが一番最初に出社して、そして掃除をする、そういう姿勢がいい会社にはあらわれております。トップが9時ごろ来て新聞を読んでおるようではその会社はよくならないと言われておりますから、私もまだまだ精進が足らないのかなと思っておりますが、やはりそういった点をさらに範を示すという点で、市長みずからがそういうサービス精神旺盛に取り組んでいきたいと思います。
と同時に、そういう研修とかいろいろやっているんですけれども、なかなか研修の成果が出ないというのも実情でありまして、研修とあわせて人事評価、そういった点も両方考えながら、特に私はその課のトップの課長の姿勢、それが課員にも影響してくると思っておりますので、そういった点も含めて、市民の皆さんからは市役所のトップの市長の評価をそうしていただいたものですから、評価といいますか、まだだめではないかと、そういう評価をいただいたものですから、その辺を反省しながら、各課におきましては課長にもそういった面を促させていただいて、研修あるいは人事評価等をあわせ持ってこれから対応していきたいと思います。
まだまだ至らないことにつきまして、市民の方々におわびを申し上げ、これからも精進してまいりますということで答弁させていただきます。
◆2番(橋口登志郎君) 本当にありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。3万2,000人という小さなまちですから、市役所と市民が一緒に力を合わせていいまちをつくっていければと思っております。
続きまして、「食の大運動会」についてなんですが、非常に前向きな回答をいただきありがとうございました。
ここで各地区のどういった出し物があったか、ちょっと紹介させてもらいます。
都於郡は「きびおこわ」、「干し野菜の元気漬」、三財は「そば米ぞうすい」、「三財へそ団子」、妻南は「ごぼう汁」、穂北は「そばだご汁」、妻北は「若衆飯」、三納は「タマタママフィン」、「はるみのヨーグルト」、東米良は「こまかり御膳」、西米良は「山菜スイーツにぼし」、各地区の地域づくり協議会を中心として、地域の方々が時間がない中で知恵を絞り、汗をかいたすばらしい食のメニューでした。
答弁の中にいただきましたけれども、継続発展させていただくということは商店街の実行委員会と商工観光課との連携をもって行っていくということで考えてよろしいんでしょうか。
◎商工観光課長(吉野弘人君) お答えいたします。
先ほどの市長の答弁にもありましたが、「食の大運動会」は市内各地域の方々がそれぞれの地域づくりへの思いを込めた自慢料理を持ち寄り、一堂に集まったことによってあのようなにぎわいを生み出したものと思っておりますので、単なる商店街のイベントとしてではなくて、各地域が参画でき、今後も継続発展していけるようなイベントにしていっていただければというふうに考えています。
市との連携につきましては、商工観光課のみではなくて、ほかの関係課とも一緒に連携を図って取り組んでまいりたいというふうに考えています。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) 先ほど壇上でも話しましたが、きのうの反省会で、代表者の方はみんな来年もやりたい、頑張って企画しよう、年に4回ぐらい実行委員会を開いてもいいんではないかというふうに燃えておりましたもので、ぜひ市長、市役所が一致して連携をお願いしたいと思います。
ところで、今回優勝料理は東米良の「こまかり御膳」でしたんですが、何らかの形で市内の飲食店かパイロットショップで食べられるようにしたいと実行委員会で計画しているようです。ただ、街なかで食べられるのもいいんですが、循環型観光を目指す中で、中心市街地にある飲食店だけではなく、地域にある、先ほどの質問でもありましたけれど、お店で食べられるようになると食をメインにした観光ができるような気がしますが、お考えはいかがでしょうか。
◎商工観光課長(吉野弘人君) 今回の事業につきましては、西都商工会議所が県の中山間地域新産業・雇用創出緊急対策事業を導入して実施したものです。議員のおっしゃるとおり、「食の大運動会」に出店された食のメニューが今後、地域及び西都市全体の活性化につながるとよいと考えますので、西都商工会議所には関係者による協議や検討の実施を働きかけているところであります。
以上です。
◆2番(橋口登志郎君) ありがとうございます。ぜひ前向きな検討と協議を期待しております。
こういったところで生まれた地域の名物は、西都市のPRにも使えます。何より市民の中から生まれたイベントです。昨日の荒川敏満議員の質問の中でも何度も出ましたが、同じようにぜひメリハリのある予算組みをお願いしたいと思っております。