48歳の中年オヤジ 柔道を始める

48歳の中年が柔道に挑戦!怪我をして一時期柔道をやめようと思いましたが、やはり続けることにしました。いつまで続くかな?

自転車で御前崎に行ったバカ親子 その1 

2014年08月15日 23時43分27秒 | 自転車キャンプ・野宿
8月12日 御前崎に行く。

朝の4時に起き、子供と一緒に昨晩作り置きのカレーライスを食べる。この時点で雨が本格的に降っていた。
「お父さん雨だよ。結構降ってるよ」
嫁さんも起きてきて、
「どうすんの?」
「わかった。御前崎は無理としても、半分の浜名湖あたりまで行って、キャンプして帰ってこよう。無理なら途中で引き返してもかまわん」
この親子は「やめる」という事を知らないバカである。
キャンプツーリングを雨装備に急いで転換。
薄暗い中では危ないので、出発を1時間遅らせて、カッパを着こみ足はスポーツサンダルで、6時には出発した。

西尾と幸田三ヶ根との峠で本格的に降りだす。
「こりゃあ、御前崎は無理だなあ」(←当たり前だ)
何しろスピードが上がらん。早朝の蒲郡市内は走りやすいが、スリップ防止のためにどうしてもノロノロになってしまう。
ラグーナ近くの海浜公園で一旦トイレ休憩。その時の写真である。時刻は7時10分ほど。走行距離20km。
カッパを着こんでるにもかかわらず、汗と首や手首から侵入する雨で全身ぐしょぐしょである。
このトイレ休憩中に雨が止み、南の方向の雲が切れ始めた。
「これで晴れてくるかも。浜名湖に着いた時点で完全に晴れたら、御前崎へ行けるかもしれない」
「お父さん、ホント?」
という訳で、希望的観測で出発した。この希望的観測が大間違いであった事は、10分後に証明された。

蒲郡の大塚から豊川の御津を抜け、小坂井から国道一号線と並行して走る旧東海道を、ひたすら豊橋に向けて進む・・・が、物凄い土砂降りになった。
豊川放水路を渡った所の豊橋魚市場には、沢山働いていたが、目の前を通過する私達親子を見て、眼が点になっていた。道が川になっているのである。
豊川を渡って豊橋の市街地に突入するが、全然降りやまん。
市内の車通りの少ない道を利用して、新幹線沿いから「のんほいパーク」近くまで出る。
ここで2回目の休憩だが、写真を撮る余裕がありません。全身ずぶぬれ。
ここまで3時間、40.8km。ペース的にはまあまあですが、土砂降りで疲れた。
「お前、前が見えるか?」
うちの子供は何とメガネなのだ。コーティングしてあるので、水には強いはずなのだが心配だ。
「大丈夫だよ。さっきまで水滴が流れなくて見にくかったけど、今は土砂降りなので流れて見やすい」
うーむ、そうなのか。私はコンタクトなので何とか見えますが、雨が目に入ると痛いです。
しかし凄い雨だな。やっぱり途中で引き返そうかな?浜名湖あたりで野宿しよう。
オヤジはやめる事を考え始めた。こんな雨に行くなんて、嫁さんの言うとおりバカだ。
「お父さん、3時間で40kmという事は、昼までに浜名湖の弁天島に着けば、何とか夕方には御前崎に行けるよね」
お前はこの雨でも行きたいのか?
「行きたい」
わあった。浜名湖でまだ雨が降り続くようだったら、御前崎には行かず、途中で野宿するぞ。
さて写真は豊橋市の二川の宿場町である。今まで浜名湖に行く時は、県道3号を使っていたが、あまりにも交通量が多いので、今回は旧街道と田んぼ道を使って、静岡県湖西市新所原まで行きました。これが正解。くねくねですが、走り易かったです。

新所原から県道3号に入りると、このあたりは交通量も少なく快適です。
コンビニに入り、ここで御握り休憩。
「お父さん、ようやく雨が小降りになって来たけど、中が濡れてるからカッパ脱いでいい?」
「あかん!雨で体温が取られ、低体温症になるぞー!」
流れる雨水で体温が低下します。降ってる間は着込むのが鉄則。
新所原の郊外から湖西の市内へ向かい途中に、こんな建物がありました(笑)。
「史上最強の空手」の映画にも出演されている大石代悟師範の極真会館大石道場の写真です。やはり格闘技やってると、こういう光景に目が行きますね。小学時代に観た「空手バカ一代」の映画を思い出しました。
何とこの辺りで雨が止んだのである!
「お父さん、浜名湖より東に行けるねー」
「よっしゃあ!行ってみるかあ」
湖西市内で道に迷い(笑)。新居の関から国道301号線を通って、無事に浜名湖の弁天島に着いた。この時点で4時間半、60.5km。
ここで30分の休憩を取りながら、今後の予定を立てる。天気も南側は雲が薄くなって来てる。
ここから御前崎までは、国道なるべく使わず、広域農道や浜松御前崎自転車道を併用して、御前崎付近まで行く予定です。
国道を避けるのは、交通量が多くて危険・歩道の段差が凄くて危ない・・・という理由。子供はMTBなので少々の段差はOKなのですが、私のシクロクロスがパンクする・・・。
弁天島から浜松市舞阪の漁港を通って、地元の農道から海岸沿いの一直線の道をカッ飛ばし、中田島砂丘までガンガンに進む。中田島砂丘近くのこの道は、交通量は多いものの、防風林が綺麗で走り易かった。

雨は小雨になった。まだ降るかあー!
天竜川を渡り、磐田市に入る。国道150号(バイパス)を使うが、車の量が少ないので、わき道にそれることなくガンガン進む。
旧国道150号に合流し、コンビニにて休憩。二人で水分補給してると、中部電力の検針のおばちゃんが、
「まあ偉いねえ、自転車でお父さんと旅行?どこから来たの?」
「愛知県です」
「ひえええ、そんな遠くからー。今日はどこに行くの?」
「御前崎でキャンプします」
中電のおばちゃんは、
「御前崎に行くなら、浜岡原発の資料館に寄って行ってね。無料だし展望ルームからの景色はすごいから」
と宣伝しておりました(笑)。さすがは中電。
この後太田橋に近づくと、急に大雨になったので、ファーストフード店で休憩。
「ヤバいなあ。全然止まん」
「行けるかなあ」
この時点で出発後8時間、86.1kmであった。残り40km。
雨が止むのを待ってから出発。なんと、東から陽が見え始めた。
「お父さん、カッパ脱いでいい?」
「いいよ、俺も上着だけ着てる」

太田川を渡ると国道は袋井の南の集落を抜けるので、道の路肩が全然ありません。怖いので農道から海岸沿いの浜松御前崎自転車道に入る・・・
が車止めがあって入れない。なんじゃこりゃあ、幅のある自転車はブロックかい!
うーむ、ツーリング車の事を考えてないなあ。
自転車道はこんな道です。走り易かったです。遠くに風車が見えます。
いくつかの橋を渡り、遠州大砂丘と呼ばれる海岸を飛ばして行くが、途中から道が砂で埋まり始めた。途端タイヤを取られて滑りそうになる。
「何じゃこりゃあ!」
「うわあああ!あぶねえー!」
親子の悲鳴が海岸に響く。
大きな砂だまりがある度に、自転車を押して歩いてたのだが、小雨も降って来て、跳ねあげた砂で下半身・自転車が砂だらけ。ぐしゃぐしゃ。
「自転車道はやめだあ!」
と叫んで、海岸から降りた所が、掛川にある温泉施設「大東シートピア」という所であった。もちろん温泉には寄りませんが、トイレ横に海水浴客用の洗い場を発見。そこで砂だらけの自転車と下半身を洗いました。洗ってる間に雨は止んだ。
出発から9時間少し、109.5km。

交通量の少ない国道150号から御前崎市に入る。
「やったあー!あと少しだあー!」
取りあえず御前崎付近は食堂が少ないので、市役所近辺のラーメン屋に入る。チェーン店でも美味しい方のラーメン屋である。ここで早目の夕食。
が、むっちゃ不味かった!浜松餃子はいつもスーパーで買ってる冷凍の物が何倍も旨い。
この時点で嫁さんに電話。
「結局ねえ、御前崎に着いちゃったよー」
不味い浜松餃子を残して(笑)、浜岡原発の前を通る。お約束の写真です。
原発を過ぎてコンビニに寄り、夜食を朝食を買い込み海岸通りに向かう。
御前崎市自体は、小高い丘陵地帯になっているので、アップダウンが激しい。最後の力を振り絞って進む。海岸沿いにはこの天気にも拘らずサーファーが波乗りをしていました。
御前崎への海岸を進みながら、テントを張れる場所をチェック。
砂浜・・・砂がテントや寝袋に入るのでパス!
幸いにしてサーフィンのための無料駐車場が沢山あり、その中で一番小さなトイレ付の駐車場を発見。ここなら良いかも。
とりあえずは先に御前崎に行きました。で到着!
走行時間(休憩含む)11時間半、距離127.8km。やったぜい!

写真を撮り見物してたら、もう既に6時だったので、急いで先ほどの駐車場に戻り、綺麗なトイレ裏側の浄化槽の上にテントを張りました。
銀マットを2重に敷き、寝袋を敷布団にしてごろんと転がる。相変わらず雲が厚いが、4時間近く雨は降ってません。
菓子パンを齧りながら、子供と話す。
「どうだ、面白かったか?」
「面白い!野宿って面白い!」
初めての野宿でいささか興奮気味のようです。
「お父さん、疲れてるのに全然寝れないよ」
ヤバいなあ、少しでも寝ておかないと、明日が困る。テントの中が暑いせいもあるけど、やはり興奮してるようです。
明日は4時起き5時ごろ出発、寝れるまで野宿とかのいろんな話をしました。
テントの張る場所は・・・駐車場に張ると、万が一若い奴が来て騒いだりするのが嫌なので、人目の着かないところが良い。
トイレ近くは非常に便利で、しかもシャワー施設があるので、万が一の時に使い勝手が良い。
トイレに併設されてる東屋に、いざという時に避難できる・・・などなど。
「お父さんは、何で野宿をしてたの?」
「若い頃に旅行やバイクや登山でしてた。豪勢なホテルに泊まるよりも、野宿のほうが面白いぞ」
オヤジはちょっと自慢が入っております。
私は酒が入って8時には轟沈。子供は10時までは起きていたらしいのですが、11時に私が目を覚ました時には、いびき掻いてました(笑)。

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コメント (2)
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