湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

「また走りたいと思いますか?」の西伊豆編

2006年10月13日 | 自転車生活
石廊崎で持ってきたアミノバイタルやカロリーメイト、それから薄皮あんぱんを補給。さらに少し柔軟体操なども。そしてここで仮想女子部員を見捨てることにする。ごめんなさい、多分ここからは自分の面倒だけできっと精一杯だと思うので・・・。ここまでありがとう、ほんとに。

さて、ここで一度気持ちをリセットしていよいよ西伊豆ですね。頑張りますよ!

石廊崎からは少し下って、また上り(笑)。あまりに上り下りが多すぎて、もう僕の頭では詳細なコース報告は無理っス。



そして奥石廊の展望台でさっそくひと休み。



絶景を眺めながら「俺を慰労してくれ~」なんてしょうもないことを考えてしまったのはまだ余裕があるからなのか?それとももっと別の理由によるものなのだろうか?



で、この展望台からの道を下ろうとしていたらちょっと度肝を抜かれる光景が・・・。かなりの上り坂なのに70は確実に過ぎていると思われる老人がママチャリに乗ってすごい勢いで上ってきたのです。げっ、やっぱ昔の人ってすごいんだ!って本当に驚いた。しかもその人はすごく楽そうに上ってくるんです。これはママチャリでヤビツを上ったmasaさん以上かも!いや絶対にmasaさん以上だ!と思ったのだけれども、結局近くまで来て確認したら電動アシストママチャリでした。あ~、驚いた。いやぁ、冷静に考えればあり得ないものな、あのスピードは・・・。でもこれが多分街中だったらすぐに電動アシストチャリだって気づいたのかもしれないけれど、ここは奥石廊ですよ。なかなか考えつきませんよね。まぁとにかく、自分のこれまでの自転車人生を振り返らされた一瞬ではありました。

さて奥石廊からは昔から数々のサイクリストに泣きを入れさせてきた(もちろんでも素晴らしいコースです)マーガレットラインです。とりあえず僕は海岸線を走って伊豆一周をしているつもりなんですけど、この道って



なんというか全然海の近くの道って感じがしません。ま、地図を見れば当たり前のことだし、僕はこういう道のほうが好きだったりもするのだけれども、なんというか違和感はあります。



で、そんな僕の違和感なんて無視して道はどんどん山のなかへ。



あははは。海岸線はどこに行った?あの橋はどこへ?



しかし上らせるよなぁ。でもはっきり言って僕は東伊豆のごちゃごちゃした小さなアップダウンより、車の少ない西伊豆のはっきりしたアップダウンのほうが好きですね!と少しでも前向き思考で前進します。

そしてちょこっと下って、またちょこっと上り返したところで



蛇石への標識。でも僕はマーガレットラインをこのまま行きます。えっと、一応僕の目標はアップダウンの連続する難コースにたいするトラウマ払拭なのですから・・・。ただそうは言っても、ここまでずっと激しいアップダウンを繰り返してきて「峠」に向かうってかなり勇気のあることだとここで思いました。マーガレットラインと蛇石峠、どちらがきついのかわかりませんが、東伊豆を走ったあとでこんなところを走っているだけでこれは相当なことなんだ!ってここでかなり強く思いました。

そしてここらから数日前に伊豆一周をしたDEEさんとTETさんが感じた苦しみのようなものを僕も今まさに感じているのだと思うようになりました。そしてその苦しさの共感、共有がへこみそうになる僕の気持ちをどんなに励ましてくれたことか・・・。



マーガレットラインは本当にきつくて、上りのスピードはほとんどの部分で10km以下でした。そして2つめの大きなアップ?の途中で休憩してまた補給を。やっぱり下田で昼飯食べなかったのはまずかったかな。



で、また下って向うの道をまた上る。やはり東伊豆より僕はこっちのほうが雰囲気的に好きだけれども、ちょっと足がやばいです。ハンガーノックも少し心配になってきました。そんなふうに2時間近くマーガレットラインで格闘してようやく松崎へ到着したときは、「これでハンガーノックはまぬがれた!」とかなりほっとしました。

松崎着15時23分 距離184.04km 平均21.3km



そして松崎のコンビニでようやく昼食です。せっかく伊豆に来たのだから本当は美味しいお魚の定食を食べたかったんですけど、注文してから食べ終えるまでの時間を考えるとこの程度で我慢せざる得ませんね。残念です。

さて20分ほどの遅めの昼食休憩の後、また走り始めます。もうここまで来てしまったらなんとしてでも沼津までは走りきらなければなりませぬ。でも気持ちは結構萎え気味ですよ。



まだ15時台なのに松崎を出てすぐのところで早くも夕暮れの気配です。こん畜生!

松崎から堂ヶ島、宇久須あたりは今までに比べるとわりに穏やかなアップダウン。そして黄金崎といった景勝スポットがあったりもするのですが、立ち寄る余裕は残念ながらありません。一応自称ツーリング派の人間にとってはそういうのがちょっと心苦しかったりもするのですが、今日はもう仕方ありませんね。まぁでも今日は飽きるくらい海を眺めているのでこれはこれで良いのでしょう。



ただ黄金崎には寄れなくても、寄りたくもないこういった岬は国道沿いにあるせいで寄れちゃったりするのがなんとも悔しい・・・。まぁ、この岬は今日の僕にとっては変人岬ということにしておこう。好き好んでわざわざ伊豆一周なんてものにチャレンジしている変人・・・。



で、変人岬あたりはまたアップダウンが結構きついです。



そしてミラノ~サンレモを思わせる海沿いの道も。



そんな道をこなしてようやく土肥温泉に到着です。もう陽はかなり傾きかけて少しずつ心細くなってきました。

土肥温泉着16時52分 距離207.71km 平均21.1km

土肥温泉で少しだけ足休めをして、戸田に向かいます。そして「もうこんな安易な命名は勘弁してくれよ、伊豆!」と思わされた



旅人岬を越えて、さらに上っているところで



日が暮れました。残念ながら西伊豆からの夕日は望むことはできませんでした。



完全な暗闇に包まれるまで、もう時間の問題ですね。

そしてミニ・マーガレットラインと言って過言ではない土肥~戸田間のアップダウンをなんとか頑張って、



ようやく戸田に到着しました。もう肉体的にも精神的にも臨界点に達しつつあります。

戸田着17時56分 距離224.06km 平均20.7km

でも、ここからまた上って大瀬崎を目指さないといけません。



もう、大瀬崎までの12kmの距離が果てしなく遠いものに感じられます。そして戸田の町を出てすぐに、街灯など一切ない完全な山道になりました。正直ここからは本当に心細かったです。ただ数日前にやはりこの真っ暗な道をDEEさんとTETさんが多分今の僕と同じようにボロボロになりながら走っているわけです。お二方とも分別のある大人だからそんなにきつさを強調されてませんでしたけれども、本当になんとか自分を励ましながら頑張ったのだろうと思いました(違っていたらすみません)。そんなお二人の気持ち、そして走りがここでも僕を勇気づけてくれました。逆に言えば、お二人のチャレンジ、エントリーがなかったらここはこれ以上にこたえたと思いました。

で、せっかくなので街灯のない伊豆の山道を走る絵を撮ろうと思ったのですが、なんだか恐ろしくて暗闇のなかでシャッターを切る勇気がありません。変なものが写っていたりしたら怖いですからね。



というわけで、写真は途中でぽつりとあらわれた街灯の下で。

しかし陽が落ちてからの戸田から大瀬崎までのアップダウンは本当に厳しいものがあります。上りなんて7kmくらいですよ。それに加えて夜道を走るプレッシャー。時間を稼ぎたい下りでもスピードを抑えなくてはならないつらさ。僕もDEEさんと同じキャットアイの高輝度LEDをつけているのでまだ救われているような気はするのだけど、それでも。

大瀬崎に向かうひとつ目のアップを越えて、もうひとつめの上りにかかります。DEEさんのエントリーにあった最後のトンネルがもう待ち遠しくてたまりません。でもそのトンネルの前で果てそうになりました。そこで自転車から降りて、最後に残っていた補給食を口に入れました。もうここまで来れば食べきっちゃってもなんとかなりますよね・・・っていうかこれ食べなければ絶対にハンガーノックという状態でした。

そして・・・



そこから100mくらい先が大瀬崎に抜けるトンネルでした!あぁ、これでようやく伊豆のアップダウンから解放だ!

このトンネルを抜けてからは真っ暗闇のなかをライトを頼りに慎重に下ります。そしてそんなストレスフルな下りののちに大瀬に着いたときは思わず心の中で「うりゃ!」って叫んじゃいました。

大瀬からは海のすぐ間近の道を心肺と足に負担にならない程度にひたすらペダルを回します。沼津からどうするかはともかく、ここで足を回復させねばなりませぬ。しかし夜の海のすぐ脇の道ってすごく不気味ですね。茫漠とした隣の闇に吸い込まれそうな気がしました。

そんな不安な気持ちでペダルを漕ぎながら、ようやくのこと沼津の市街地に入ってきました。もうここまででもちろんお腹はいっぱいです。でも本当のお腹のほうは結構空っぽだったりするわけで・・・



沼津で松屋に飛び込み、なんだか妙に美味そうな味噌豚あいもり定食なるものを注文して食しました。そしてひと息つきながらこの先のことをどうするかと・・・

沼津の松屋着20時08分 距離257.82km 平均20.4km

ここでまず考えたことがこの先も含めて「自走での伊豆一周」をやっておきたいかということ。で、これはやはり可能ならやっておきたいと思いました。そして次に考えたのが、「ここまでのコースをもう一度走りたいと思うかどうか?」ということ。これはもう明らかにはっきりしてます。絶対に走りたくない!

となると・・・。ここでチャレンジしておく以外ありませんね。ちょっと時間的にはかなり無理がありますが、このようにしてこの先のことが決まったのでした。

「死闘とよんでもいいですか?」の箱根越え、そして江ノ島まで編

「死闘とよんでもいいですか?」の箱根越え、そして江ノ島まで編

2006年10月13日 | 自転車生活
さて箱根越えをすると決めましたが、あらためて考えるとこれは間違いなくこれまで以上に限界ギリギリの走りになることが予想できました。(多分)総アップ数2000m以上をこなし、260km近く走ってからの箱根越え。一概に比較できないですけれど、直江津ランのときのフラットを230km走ったあとの渋峠越え、そして道志ランのときのヤビツと山伏峠を越えてからのスバルラインよりも厳しいのではないかと思いました。

ただ、もしこれが反時計周りの逆コースであったならばそれはそれでかなり厳しかったのだと思います。箱根は最初に越えてしまっているものの、最後に嫌らしい小刻みなアップダウン。そして道路沿いには伊豆急や東海道線の誘惑が。そう考えると僕は峠越えに関してはそれなりにこだわりがあるので、やはりこれで良かったのだと感じました。そして最後がこだわりのある峠越えなのだからここはなんとしても頑張ってみようと思いました。

沼津の市街地を出る前に量販系の薬局でアミノバイタルを3個購入。スバルラインのときはおにぎりばかりの補給だったのでその後なかなか疲れが抜けなかったのかもと思ったりしていたので、ここはその後の日常生活のためにしっかりしておきましょう。



そしてなんとか自分を励ましながら最後の上りへ。



箱根は上りはじめこそ快調だったけれども、最初の登坂車線ですぐに減速。そしてそこからはタタカイの走りに。ここできつかったのが勾配もさることながら、悪魔的に吹き荒れる風。標高を稼ぐにつれてどんどん風が強くなって、しまいには風が咆哮というかうなり声をあげはじめた。普段はあまりハンドルに力を込めずに上る僕も、しっかりとハンドルやブラケットを抑えないと自転車が風に持っていかれそうになってしまった。そしてその風はまったくありがたいことに芦ノ湖方面から吹いてくるのです。

また途中まではところどころあった街灯がなくなったのも精神的にこたえた。暗闇に吹きすさぶ強風というのはいろいろな想像をかきたてるのです。闇の中でざわめく木々、カラカラと音をたてて転がる空き缶などのゴミ、そういったものがすごく恐ろしく感じる。そしてそういうときに限って、心霊写真のこととか幼少の頃に読んだポプラ社のミステリーに描かれていた妙に恐ろしい挿絵なんかを思い出してしまったりするんです。でもって、繰り返すけれども前方からは自転車を押し戻すような向かい風。これは本当に泣きそうになりました。

かなりへとへとになって何かの建物があらわれたと思ったら山中城跡。地図で見るとまだここから峠まではもう少しあるようです。あぁ~、もういつ果ててもおかしくないぞ!足だって痛みこそないけれど、力はもうない!

でもここからまた勾配のきつい登坂車線が長く続くんです(少なくともそのときの僕にはそう感じた)。とにかく我慢するしかありません。とにかく少しでも前進して峠までの距離を短くしていくしかありません。

そしてメーター上で峠に近づきはじめた頃にあらわれた「箱根峠2km」の標識。げっ、まだここから2kmもあるの?そう思わざる得ませんでした。だからそこから1kmくらいで峠に着いたのはラッキーだったと言っていいのでしょう。とにかく、なんとか箱根も上ったぞ!もうこんな時間だけれども・・・



箱根峠着22時45分 距離281.61km 平均19.2km

箱根峠では峠のドライブインに隠れて眠気覚ましの意味もあって暖かいコーヒーを。それからレッグウォーマー、ウィンドブレーカーなどの防寒も。そして、ここであらためて風が芦ノ湖方面から吹いてきていたことを実感。芦ノ湖の反対側にあたる建物の陰ではほとんど風を感じなかったので。

箱根を越えたことでだいぶ精神的に楽にはなったのですが、ただまだ不安は消えませんでした。芦ノ湖からの上り返しと下りをどうするか悩んでいたからです。

箱根の旧道は上り返しは少なそうですが、街灯がほとんどあてにできないのが気になります。そして金曜の夜ということもあって走り屋たちの存在も心配です。ただ国道1号は国道1号で上り返しがきつそうなのが嫌なのです。そして旧道に比べて勾配がなだらかな分下りに時間がかかりそうなのも気になりました。結局どっちを進むかは国道1号と旧道の分岐まで結論を出すことはできませんでした。

さて峠からはかなり快適に下れました。そしてやはり不気味に感じた芦ノ湖沿いの杉林を抜けて、いよいよ最後の上り返し&下り。でもって、ここは分岐まで来て一度国道1号に入り込んだにもかかわらずすぐに引き返して結局旧道を下ることにしました。旧道ちょっと怖いけど、もう必要以上の上りはほとほと嫌だったのです。

旧道の下りはペダルを漕ぐ必要は皆無なので自転車のコントロールだけに集中しました。そして暗闇のダウンヒルをこなしながら、以前買ったキャットアイの高輝度LEDが本当にありがたく感じました。これがなければここまで来ることは不可能だったと思います。



そして夜中の七曲を慎重に下り、



夜中の三枚橋!ここに到着したときの安堵感はもう言いようがありません。

そして、そして、



朝ここを通り過ぎてから約17時間半後にようやく、ようやく、早川口に戻ってきた。ということは、つまりここで伊豆半島を斬ることができたのだ。伊豆一周のことを考えはじめた頃からここで伊豆を斬れるかが一番の関心事だったのでこれは本当に嬉しかった。

早川口着23時51分 距離301.76km 平均19.4km

ただ走りはじめる前、もしこの場所に戻ってこれたならここで挑発的に首を掻き切るポーズでもするか、なんて僕は冗談まじりで少し考えたりしていたのだけれども、実際伊豆を一周して箱根を越えてこの場所に戻ってきてみれば、そんな気はまったく起きなかった。ここで感じたのはなんというか敵と思っていた人間と何かにたいして一緒に共闘したような妙な気持ちだった。うまく言えないのだけれども、ここに戻ってきて僕が感じたのはそんな気持ちだった。

上の部分、あとから読み直したらちょっと問題があるというか誤解を受けかねない一文のような気がしてきました。僕が挑発的に首を掻き切ってみせようと思った相手は、伊豆半島に他なりません。そして敵とたとえた相手はこれでもかとアップダウンを繰り返す伊豆の難コースです。でも苦しめられながらここまで戻ってくると、そっと“彼”の肩を叩きたいようなそんな気持ちになりました。お互い頑張ったよなぁ、みたいなそんな気持ちだったのです。

ここから江ノ島までは最後の踏ん張り。とにかくあとは生きて部屋に帰り着くことのみ。ただもうあと少しで日付が変わっちゃいますね。部屋にたどり着いたとしても、これで1day伊豆一周と言えるのだろうか?とそんなことが少し頭をよぎったりも。でもそんな考えはすぐに振り払った。そんなことはもうどうでもいいんです。ほんとに。とにかく伊豆一周は本当に厳しいコースなので、そんなことにチャレンジするだけで価値のあることなんだって思った。これは西伊豆のあたりを走っている最中にも何度も思ったことだけれども、本当に心からそう思った。

小田原から134号に入る手前の大磯あたりで警察に一度職務質問を受けた。どうやら最近この付近で多発している痴漢捜査のよう。「この時間よくここらを通りますか?」って訊かれたけれども、まぁ通るわけありませんね。それにもしこんな疲弊した状態で痴漢なんてできたとしたら、それは正真正銘モノホンの変態だと思う。



そして国道1号から134号に入るすぐ手前のところで、あまりの眠さと気持ち悪さで一度休憩を入れないとどうにもならない状態になってしまった。ここの歩道でザックを枕に10分くらいだけどうとうとした。

この休憩で少しだけ復活してあとは江ノ島まで15kmほどを最後の走り。そして朝部屋を出て19時間半後にようやく部屋に戻ってきた(江ノ島の写真はなし。いまとなると残念だけれども、そんな余裕はもうありませんでした)。

江ノ島着 10月14日1時32分 距離335.19km 平均19.6km

前日寝る前にLEMONDとブリヂストン号のポジションを比較して、ロングライドではダメージの少なかったブリヂストン号のポジションにサドル位置などを近づけていたせいもあって体のダメージはスバルラインよりは少ないのだけれども、やはり疲れ果てた。走る前から予想していたことではあるけれども、自分のなかではこのロングライドが一番走り応えがあった気がする。

というわけで、ちょっとおおげさだけれども、この伊豆一周は本当に死闘だったと思ってしまった。なんかこういう言いようもどうかと思うけれども、今の僕には本当に死闘だったなと、そう思いました。

ところで僕はこのブログをはじめて少しした頃にこういうエントリーをしています。もう学生の頃にやった耐久的な走りなんてする自信はないけれども、今年はせっかくこんな自転車中心のブログをはじめたわけだから一度くらい限界ギリギリの走りをやってみたいなとこの頃漠然と思っていました。で、今回の伊豆一周はそれに近い走りだったような気がします。まぁでもそのかわり、もう2度とこんなことはできないかも?なんて思ってしまったりもしているわけですが(苦笑)

ま、とにかく、僕の伊豆一周はこんな感じで終わりました。

前夜のこと

2006年10月12日 | 日常生活
伊豆にチャレンジするかどうするかをずっと悩み続けたこの夜。

スバルライン以降がくんと体調をおかしくしてしまって、伊豆一周なんてとてもじゃないけど無理そうだと感じていた。だから予定日の第一候補として考えていた10月8日の2日前に今年の伊豆一周チャレンジは撤回してしまった。自分で伊豆一周チャレンジなんてことを言ってしまっていた手前、それなりにプレッシャーもかかっていたので、早く気持ち的に楽になりたかったのです。

けれども撤回したら撤回したで、それはそれで気持ち的になかなかすっきりしない。直江津ランのあと僕は道志(&スバルライン)と伊豆一周を走ろうと思った。そしてそれを走り終えたらとりあえずロングライドに一区切りをつけて、もう少しこじんまりとしたサイクリングを楽しもうと思っていた。だからもし伊豆一周にチャレンジしなかったら、すっきりとそういうサイクリングを楽しむことができないような気がしてしまったのだ。

そこへもってきて、僕が予定日として考えていた8日、そして翌9日のDEEさんTETさんの感動的なエントリー。これは駄目モトでもチャレンジしておかないと絶対に後悔しそうな気がした。ほとんどの場合、走りだしてする後悔よりも、走り出さずにする後悔のほうが大きいのだ。

とは言え、体調はいまだ本調子とは言えないし(マラソン選手が年に1~2回しか大きなレースを走らない理由がなんとなくわかった)、それにDEEさんとTETさんに刺激を受けたとはいえ、一度撤回した伊豆一周に再チャレンジするというのもなんとなく節操がない気がする。さて、どうしよう?

そんなことを悩み続けているうちにどんどん時間がたってしまい、結論が出ないことをあれこれと考えるだけ無駄だ!と結局そのまま布団に入ってしまった。体調なんて翌朝起きてみないとわからなかったりもするわけだから。ついでにもうこれ以上何かに頭を悩ませたくなかったので、結局この日のエントリーも放ったらかしにしてしまった。エントリーの内容をどうするかもそれなりに悩みの種だったりすることも多いのです。

消耗品購入の時期

2006年10月11日 | 自転車生活
頻繁に足を運ぶショップがないせいもあるけれど、年に1回くらいのペースで通販でまとめて消耗品の注文をする。そのときにもよるけれども、注文するものはだいたい次のもの。

・タイヤ
・チューブ
・ブレーキワイヤー、シフトワイヤー、ワイヤーキャップ
・ブレーキシュー
・チェーン、コネクトピン
・バーテープ

上記のものに加えて、そのとき必要なものをあれこれと注文する。今回の場合はたとえばランドナー用のコードレスのメーター、丹沢一周のときに壊れたフロントバッグ用のアタッチメント、それから歩行者と接触して転倒したときに壊してしまったSTIレバー用のネームプレートなど。それから今回はいままであまり使って来なかった専用のケミカル類も少しだけ注文してみた。

年に1回のことなので、そのときの押入れの在庫状況によってはちょっとした散財になってしまうのだけれども、やはり部屋にきちんと消耗品が揃っているというのは安心ではあるんですよね。それにそのつどあれこれ買いに出かけるよりは結果的に出費も少ないかな、と。ショップに出かけるとつい他のものも目に入って・・・ということにもなっちゃいますし。まぁそれはそれでもちろん良いんですけど。

今回少し楽しみなのが、ブリヂストン号用に注文した25Cのタイヤ。いま履いているタイヤが駄目になるまでは23Cのものをそのまま使うけれど、次の交換のときにはこの25Cのものを履かせるつもり。これでさらにツーリング向きとなるであろう。というわけなので、たくさん走って早くブリヂストン号のタイヤを消耗させなくてはならないのですが、そうした予定はまったくなかったりするのです。

へんずつう、いずいっしゅう

2006年10月10日 | 日常生活
寝不足というか、目覚めたタイミングが悪かったというか、そんなせいで本日はずっと少し頭が重かった。で夜そんな状態で、天気最高の3連休に伊豆一周にチャレンジされた方(こちらの方こちら方です)のブログを興奮感動しながら読んでいたら、左側頭部が強く痛み出した。そしてしばらくしたら吐き気までしてきた。それでもしばらくパソコンの前に向かっていたのだけれども、終いには左目も痛くなってきたのでそれでようやくベッドに横になった。ベッドに横になって眠りにつくまでは結構つらかった、ような気がする。

子供の頃は、風疹やおたふくや水ぼうそうといった流行りものの病気にはすぐにかかるものの(でもこれは良いことですよね)、普段は元気すぎる健康優良児の見本のような人間だったのに、歳をとるにつれてだんだんと以前はなかったような体の不調に見舞われたりするようになった。便秘なんて男には無縁のものだと思っていたのに、30過ぎからは年に1回はその苦しみに襲われるようになった。当初は恐る恐る使っていた浣腸にもいまはもうすっかり慣れてしまった(あれは思いのほか気持ちの良いものですね)。それから、もしかしたら小脳梗塞でも起きたのでは?と不安になるようなひどい偏頭痛を起こしたことも何度かある。これはどうやら季節の変わり目に起きやすいということが経験的にわかっている。まぁとにかく健康に気を使わねばならないそれなりの歳になったということですね。

ところで話は変わりますが、伊豆一周にチャレンジされた方、本当にお疲れさまでした。伊豆一周のプロフィールマップを僕はこちらのサイトで参照させて頂いてたのですが(もちろん勝手に)、本当に坂ばっかなんですよね。多分小田原から沼津まででアップ数は2000mを越えるんじゃないかと思います。これを大きい峠一発ではなく、連続する嫌らしいアップダウンでこなさなければいけないのだから本当に大変というか、うんざりです。これをどう乗り切って、箱根越えに足を残すかが完全自走の鍵になるのでしょうね。う~ん・・・

先のことはわかりませんが(今回チャレンジできなかったので弱気)、もし可能なら僕も来年の6月頃にチャレンジしてみたいなぁと偏頭痛に苦しんだ翌朝に漠然と思ったりしています。あっ、でもその頃にはロングライドへの憧れもがすっかり消え失せているということもありえますね。そしたら走らずにすむので、それはそれで良いかも?

本日も晴天なり

2006年10月09日 | 日常生活
昨日一昨日の晴天に引き続き、今日も空は見事なくらい晴れ渡っていますね。本当に素晴らしいお天気です。この3連休の連日の晴天は、自転車乗りに限らず多くの人にとって素晴らしい贈り物になったのではないでしょうか。僕なんかは自転車にはそんなに乗れなくても、雨の心配をすることなく洗濯ができるだけでかなり嬉しい。実に小さなことですが・・・

ところで昨日久し振りにランドナーに乗って、やはりブレーキの効きが弱いのが気になりました。これはランドナーに乗るたびに思うのですが、少し勾配のきつい下りになるとフルブレーキでも頼りない減速しかできません。これはいまどきのロードのクイックな制動力に慣れた身にはかなり怖く感じますし、せっかくのダウンヒルの楽しさも半減してしまうのが残念です。ただこのことは以前から感じていたことなので、一昨日の晩、あさひにカンチブレーキ用のシューの注文を入れておきました。どれくらい効き良くなるかが楽しみです。

天気さえ良さそうなら今月下旬にランドナーで1泊の峠越えツーリングに出かけようと思っているので、そのときにその効果を実感できると良いのですが。

限りなく透明な湘南ポタ

2006年10月08日 | 自転車生活


長い雨が続いた後の昨日今日の透明に澄み渡った晴天。さすがに疲れたとかだるいとかばかり言ってられないぞ!というわけで、いまは自称「サイクリストに非ず」の学生時代の友人を誘って今日は地元湘南をポタしてきた。写真の右に少し写っているのがその友人のノートンのランドナー。所有者同様、いまは「ランドナーに非ず」的なひどい状態ではあるけれど、かつてはこの自転車も強風吹きすさぶパタゴニアを駆け抜けたのだ(僕は走っていません、一応念のため)。もうずいぶんと昔の話だけれども・・・

さて、本日向かうは佐島の海辺。えっと、彼はもう熱心なサイクリストではないので、佐島のテラスで美味しい定食を食べようぜ、と食べ物で誘いをかけたのです。しかしそこは元サイクリスト。こんな天気の日に自転車に乗って気持ち良くないわけがありません。いまは「きついことはしたくない」と公言してはばからない友人も気持ち良さそうに自転車に乗っているのでひと安心です。もっとも、今日はまったくきつさとは無縁の走りではあったんですけどね。



七里ガ浜から鎌倉までは例によって歩道をのんびりと走り、澄み渡った風景に何度も「すげぇ」と声をあげながら走り出して1時間ちょっとで海辺に到着。で、到着してみると店の前に並ぶ人はゼロ。こんな天気の良い日の休日にこんなついていることがあるんだ、ラッキー!と思いながら店内に入ったのだが、そこでお店の2階の待合でかなりの人が席が空くのを待っていることを知る。なるほど、そういう待合があったのですね。全然知らなかったです。

40分くらいの待ち時間のあとようやくテラス席に。目の前には



こんな景色が広がっています。日差しも申し分ないし、パラソルのお陰で日影も申し分ありません。ついでにそよ風まで吹いていて気持ち良いことこの上ありません。そんな快適な環境のなか、



今日もしっかりと美味しい海の幸を堪能させて頂きました。

海辺での食事のあとはひと月前と同じように大楠山に向かいました。ここはちょっとアップがきついですが、「今日は絶対に展望台からの景色が素晴らしいから」となんとか了解を取り付けました。

ところで、ひと月前ここを上ったとき僕は「思ったより全然きつかった」と書いているのだけれども、今日また上ってみてきついのは当たり前だと思いました。ところどころに前輪が浮くような10%を越えるような上りがあるのです。そんなところが楽に上れるわけはありません。申しわけないことに友人はかなりきつそうです。それでも「こんな坂を自転車で上ろうというのは間違ったことなんだ」なんて言いつつ、しっかり上り続けてくれるのでありがたいです。



途中で何度か休憩を入れて、



勾配のきつい部分をやり過ごし、



少しずつ高度をあげていきます。

そんなことを何度か繰り返して、ようやく大楠山への階段の下までやってきました。頂上へはここから歩いて3分ほど。前回は自転車を担いでいきましたが、今日は自転車は置いて上りました。そして広場のような山頂から展望台への階段を登ると、そこには三浦半島や湘南どころか神奈川を一望するような景色が・・・。いやぁ、来た甲斐がありました!



城ヶ島、剣崎(左端)方面も、



富士山から伊豆箱根の稜線も、



富士山から丹沢にかけての稜線、それから江ノ島などの湘南の海もばっちりでした。



反対側は送電線や鉄塔がちと邪魔ですが、やはり横須賀の街や猿島、それから房総まで見渡すことができます。



そして横浜方面はランドマークだけでなくその先の都内の高層ビル群まで見渡すことができました。前回来たとき、空気が澄んだときにここにきたらすごいだろうな思ったわけですが、まったくその通りでした。

しばらく展望台からの景色を堪能して帰りは往路と同じコースを走って帰宅。ただ帰りは大楠山で少しおかしくなりだした友人のお腹に、間歇的ではあるけれどもひどい痛みが出だしたようで少し大変でした。だいぶペースを落として走ってはいたものの、後ろを振り返ると姿が見えないことが何度かあった。で、ようやく姿が見えたと思ったら痛みで顔が歪んでいる。それでもなんとか江ノ島まで頑張って走って帰ってきた。さすが元サイクリスト!

そんなこともありましたが、今日は本当に素晴らしいサイクリングが楽しめました。そうそう、それから今日は湘南にはかなりの数のローディが繰り出していましたね。のんびりポタだったからかもしれないけれども、今日は颯爽と走る彼らの姿がいつもより一段と輝いているように見えました!

本日の走行距離54.42km 平均時速16.1km 

諦めて、タイヤ交換

2006年10月07日 | 自転車生活
昨日のエントリーで伊豆一周を撤回したあとも、往生際悪くなんとか伊豆を走れないものかと少し思ったりしていた。早いところ気持ち的にすっきりしたくてああいうエントリーをしたにもかかわらず、いざ撤回したらしたでどうにも気持ちのおさまりが悪かったからだ。



けれども今日の夕方、近所を少し青ポタ車で走ってみて、やはりいまの体調では伊豆は無理だと今度は本当に諦めた。ペダルを漕ぐにもハンドルをひくにもどうにも力が入らなかったからだ。申し分のない天気そうなだけに残念ではあるのだけれども、ここはゆっくりと体が回復するのを待ったほうがいいと思わざる得なかった。自転車に乗るにしてもポタリング程度で体を慣らしていくほうがいいように思えた。

だから、というわけではないのだけれども、いまはレーサーでの快走は無理そうなので、今夜は狭い部屋のなかでMTBとランドナーのタイヤ交換をした。



MTBのほうはタイヤ交換といっても新しいタイヤへの交換ではなく、前後のタイヤの入れ替え。どれくらいの人がこういうことをやっているのかはわからないけれど、前後のタイヤを入れ替えることによってタイヤの寿命が延びるという話を雑誌で読んでから、必ずではないけれど気が向くと僕はこの前後のタイヤの入れ替え作業を行なう。ただ今回の場合はもう少し早くやるべきだったかもしれなかったような気もするのだけれども。



ちょっとタイヤの減りに差があり過ぎました。まぁだからこそやらねば、という気にもなったわけですが。今回の場合はもちろん上の写真を後輪に、そして下の写真を前輪に入れ替えました。でもこういう作業って面倒だし、みみっちいといえばみみっちい作業だからあまり普通の人はやらないのかな?どうなんでしょ?

面倒な前後の入れ替え作業を終えて、前輪の空気を入れていたら突然バルブのあたりからものすごい空気漏れが。で、またタイヤを外して(結構がっくりきた)調べてみたら、



案の定バルブの付け根が・・・。もともと前輪は少々スローパンク気味だったのだけれども、きっとここらが痛んでいたのだろうな。

さてランドナーのほうは正真正銘新しいタイヤへの交換作業。なにせ7月にタイヤのサイドが裂けて以来ずっと放ったらかしだったので。ただこれは面倒臭かったからというわけではなく、使う予定もないのに早々と交換したらタイヤが傷むからあえて放っておいたのです。オープンサイドのタイヤって日差しでかなり劣化してしまいますからね。



そんなわけで今夜ようやく用意してあった三ツ星の新しいタイヤに交換したわけですが、三ツ星のタイヤを使うのもこれが最後なのかと思うと少し切ない気持ちになってしまいました。学生時代からランドナーにはずっと三ツ星だったので。こんなことならあさひに在庫があったときにもう何本か注文しておけば良かったと少し後悔。とりあえず国産では今後もナショナルがランドナー用のタイヤを生産してくれるようなのでひと安心ではあるのだけれども。

ま、とにかくせっかくタイヤ交換をしたことだし、明日はランドナーかMTBに乗れたらいいなと思っている。いまの体調ではそんなにたくさんは走れないだろうけれども、ランドナーやMTBの柔らかい乗り心地はきっと僕をホッとさせてくれると思う。

伊豆一周は撤回

2006年10月06日 | 自転車生活
1day伊豆一周計画ですが、年内のチャレンジは諦めることにします。予定日として考えていたのは10月8日か13日。いまの時点の天気予報では雨の心配はなさそうなのですが、スバルライン前後から続く体のだるさがなかなか抜けないこともあってどうしてもモチベーションが高まりません。少し残念な気もするのですが、ここは自分の体の声にしっかりと耳を傾けて無理はしないことに決めました。期待して下さっていた方、どうもすみませんm(_ _)m

これからしばらくは体に優しい走りで、体調と気持ちが復活してくるのを待とうと思います。ランドナーにも少し乗りたいし、MTBで山サイのようなこともしたいですしね。

で、1day伊豆一周は来年の梅雨入り前くらいに走れたらいいなぁと思っております。その頃であれば日もかなり長いので、ナイトランの時間も短くてすみそうですし。

懲りない男

2006年10月05日 | 日常生活
なんか完全に復調しているわけでもないのに、今夜も誘われるがままに地元藤沢で呑み。で、地元という気安さもあって呑みすぎ、食べ過ぎていまはものすごぉ~く気持ち悪い。僕はもともとお酒ってそんなに好きなわけじゃないんですよ。だから学生時代は周囲からの白い目も気にせず、結構平気でソフトドリンクを頼んだりしていた。でも、最近は辛くてもアルコホォルを頼んじゃうんですよね。やめておけばいいのに。

雨が小降りになっていたので、呑み屋からは歩いて帰宅。その途中で公共の道路を汚すこと数回。ほんとうにごめんなさい。それからついでに自転車中心のブログにもかかわらず連日こんなエントリーでホントにすみません。

えっととっても中途半端ですが、今夜はとっても気持ち悪いのでこのまま休もうと思います。もう、しばらくお酒はいいかなぁ。