湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

山サイで小さな紅葉

2006年10月26日 | 自転車生活
昨日は紅葉を求めてGWに行ったのと同じコースを走ってきました。本当は日光周辺を走りたかったのですが、北関東方面は天気の回復がいまひとつ芳しくなさそう。それでそんなに遠くなくて紅葉を楽しめそうなところはどこかとあれこれ悩み、結局いままで何度か訪れている場所に出かけることにしたのです。

昨日は走りはじめこそすっきりとした青空が広がっていたものの、途中から曇り空に時折陽が差し込むという天気になってしまいました。そして紅葉のほうもそれにともなってしっとりとしたものになってしまいました。ここらの紅葉は色づいた葉が山肌を埋め尽くすといった種類のものではなさそうなだけに、迫力にはかなり欠けてしまいましたが、そのかわりひっそりと小さな秋を楽しめたような気がします。尾根道を走っているときは登山者とはまったく出会わなかったこともあり、心置きなく静かな秋を楽しむことができました。



甲斐大和駅から上日川峠(1588m)に向かう県道。



だんだんと雲が多くなってくる。



標高が高くなるにつれ、道路にカラマツの落葉(というのかな?)が目立ちはじめる。MTBのブロックタイヤが針葉を絡めとる。



大菩薩峠周辺はすでに紅葉を終え、晩秋の趣。



峠からの奥多摩方面の展望。稜線上で一番高いピークが雲取山。今回は本当はここに行きたかった。でも帰りが通勤ラッシュのなかでの輪行になってしまいそうだったので断念。



ひっそりとした石丸峠。昨日はほとんど無風で気温も少し高めだった。



そして峠から尾根道へ。これはこれで侘び寂びというか、風情があって良い感じ。



時折陽が差し込んでくると、それはそれでまた良い感じ。走りやすい尾根道をゆっくりとペダルを漕いでいく。



この尾根道を走っていると、日本の自然は本当に繊細なのだということを実感する。



カサカサと落ち葉を踏む感触がすごく心地良い。



そうして尾根道の小さな秋を楽しんで、松姫峠へ抜けた。



松姫峠に来るのは4度目。だけれども、その4回すべてをこの尾根道から下ってきているので僕はまだ一度もきちんと松姫峠を上ったことがない。下ったことしかない峠というのは、ものすごくきつそうに感じてしまってちょっと嫌なのだけれども、一度くらいはきちんとこの峠を上ってみたいと思う。良い峠だと思うので。

さぁ、この秋、何度紅葉ランを楽しめるかな?