湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

一兎を追い、一兎も得ず

2007年02月05日 | 日常生活
 「今晩うなぎでも食べに行かない?」と友人に誘われたのはあいにく昼頃だった。外でうなぎを食べることなんて最近まったくなかったので、それはなかなか魅力的な誘いではあったのだけれども、実はこのとき僕は都内のあんこう鍋のお店からキャンセル待ちの知らせを待っている状況だった。1週間ほど前にそのお店に連絡を入れたところ、すでにこの日の予約はいっぱいで、もしキャンセルが出たら当日の15時までにお知らせしますということだったのだ。

 キャンセルがでる可能性はかなり低いと思っていたし、もしキャンセルが出なければわざわざ都内まで出るのは大変なので、その約束はまた今度ということにしていた。ただだからといって、うなぎの誘いへの返事を午後3時まで待って欲しいというのもなんだかどっちつかずでよろしくないと思った。なので、ここは可能性が低くてもあんこう鍋にかけるべきだと、うなぎのお誘いはお断りした。この日はもともとあんこう鍋を食べようとしていたのだから、それは当然のことだと思った。

 で、その結果どうなったかというと、結局その晩は部屋でひとり、簡単な食事をすることになった。パスタを茹で、そのあいだにトマトソースをつくった。それから食後にブルーベリーのジャムを入れたヨーグルト。寂しくもなかったし、不思議なことにあまり残念な気もしなかった。だけれども、なんとなく何かが間違っているんじゃないか、何かを間違ったんじゃないかという気はした。

 今度はキャンセル待ちなんかではなく、しっかり予約の入る日に約束をしようととりあえず今思っている。