以前書いたことがあるのだけれども、僕の部屋にはホームベーカリーがある。そしてそのホームベーカリーで焼いたパンをいつも食べている。
ホームベーカリーを買ったのはもう5年も前のことなのだけれども、パンが焼けるときはいまだにいつも楽しく嬉しい気持ちになる。生地を捏ねる音、発酵するときのほのかな匂い、そして“焼き”に入ったときに部屋にひろがる香ばしい匂い。それらは間違いなく、僕にとっての“小確幸”(村上春樹の造語。小さいけれども確かな幸せの意)である。
がしかし、こんなパン↓が焼けてしまうと、
期待していた分だけ一気に不幸せな気分になる。腐った気持ちになる。いつも通り材料を入れて焼いたのになんでこんな凹んだパンができるのだ?こっちの気持ちまで凹んでしまうではないか。
これは凹んだ部分になんか入れて食えとかそういうことなんですかね?たとえば焼き肉をのせて焼き肉パンにするとか、カツをのせてカツパンにするとか。あるいはアイスを入れてデザートにするとか。でもそんなわけはないですね、丼じゃないんだから。とこんなパンが焼けてしまうとついくだらない毒を吐きたくも。
普通の食パンだと少し砂糖の量が多すぎるように感じ、フランスパン風の食パンを焼くようになってからこういう失敗が増えるようになった気がする。あとはこの寒さのせいもあるのかなぁ。一応ちゃんと捏ねる水はぬるま湯にしたんだけど、やっぱ発酵不足だったのかなぁ。
まぁあれこれ文句ばかり言っていても仕方ないので、どこかの遠い国で食べられているパンだと思って美味しく頂くことにしよう。発酵不足の少し硬いパン。そういうパンを日常的に食べている人々もいそうですものね。もっともそんなパンもこんなふうに凹んだりはしてないと思うけど。