湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

丹沢・紅葉ラン

2006年11月23日 | 自転車生活
 本当は一週間前に予定していたこの(本番)丹沢・紅葉ラン。けれどもインフルエンザ予防接種後の体のだるさのために結局その日はずっと部屋で過ごしていました。そんなことがあったのでもう紅葉ランは“山サイで小さな紅葉”と“奥日光でにっぽんの紅葉”で終わりにしちゃおうかなとも思ったのですが、気持ち的にはどうもすっきりしません。やはり普段から走らせてもらってる丹沢をないがしろにするわけにはいきませんものね。というわけで、お休みで天気にも恵まれた昨日走ってきました。

 コースは以前“丹沢一周”というタイトルでエントリーしたときとほぼ同じ(このエントリー、まだ慣れてなくてちょっと読みにくいです)。ただ今回は時間が足りなくて表丹沢林道への最後の寄り道は省きました。それでも渋沢から中山峠と秦野峠を通って丹沢湖に抜け、今度は犬越路を越えて道志方面に出て、そこからまたヤビツを越えて戻ってくるというものなので結構走りごたえのあるものだと思います。そしていろいろな景色が楽しめるなかなか優れたコースだと思いました。

 この日は朝5時頃起床。ちょっとした準備を済ませ部屋を出たのが6時頃。この日は一応小春日和になるとのことでしたが、朝はやっぱ寒いですね。準備しながら、やっぱりもう一度ベッドに入って、もっとお手軽なコースにしようかって結構本気で悩んでしまいました。

 それでも走り出すと朝のシャンとした空気が気持ち良かったです。いつもヤビツに向かうときと同じように海岸線を走り、花水川沿いを北上している頃に日の出です。畑や川面には薄っすらと朝靄が這っていて、そこに朝陽が射しこんでものすごく幻想的な光景でした。なので、これはすごいと写真を撮ったのですが、昨日書いたように手違いで全部削除してしまったのが非常に残念でした。しくしく。

 渋沢からは三廻部を通って中山峠という小さな峠越えです。



 この頃にはすっかり太陽が昇り、くっきりとした丹沢の山々を望むことができました。



 なんとなく雰囲気の良い山間の小道を上っていくと、いまひとつどこがピークなのかはっきりしない中山峠に着きます。そして少しひらけた景色の向うにはほんのちょっとだけ富士の白い頂が姿を見せていました。あとからあの全容を見ることができるんだ!と少し興奮しました。



 中山峠から少し下り、またゆるやかに上っていって秦野峠林道のゲート手前の橋に到着(8時29分、ここまで44.56km)。ここで少し休憩をして、ゲートを越えて林道を上って行きます。



 秦野峠林道の紅葉はなかなかのものでした。



 ところどころ勾配のきつい部分もあるのですが、何度も自転車をとめて写真を撮りながら上っていくのであまりきつさは感じません。春に来たときは結構目立った落石も今回はあまりなく、落ち着いて走ることができました。



 そうして少しずつ高度をあげていき、



 秦野峠着!(9時17分、ここまで49.73km)
 やはり峠の空気は気持ちいいッス!



 ただ目の前にどーんと現れることを期待していた富士山はこんな感じでした。悪くないけどちょっと惜しいですね。



 秦野峠からの下り。うまくことばにはできませんが、こういう感じ、好きです。



 峠近くの紅葉は終わっていますが、少し高度を下げるとまた色づいた木々が。



 で、この秦野峠林道はダブル・ピークになっているので少し下るとまた道は上り始めます。でもって、ふたつ目の日影山鞍部(770m)のほうが秦野峠より標高が高いらしいです。



 まぁまだ足には余裕があるし、天気も景色もいいのでゆっくりいきます。



 そんなこんなで日影山鞍部を越えたほんの少しのところの景色のひらけた場所(9時43分、ここまで53.11km)。結構高度感がありますね。丹沢とは思えない景色です。素晴らしいです。



 そして丹沢湖方面への下り。もう少ししっかりと日が当たっていれば、この谷の紅葉もかなりすごかったような気がします。杉よりも明らかに落葉広葉樹のほうが多そうですものね。



 こっち側のほうが富士山がしっかり見えるので下りも写真を撮りながら。ただせっかく全容が見えるようになったというのに雲が少しかかっちゃいましたね。ちなみに本日の格好は下がメッシュのインナーパンツとタイツ、上が薄い化繊の半袖Tシャツと半袖ジャージ&アームウォーマー、それからウィンドブレークジャージです。下りでは少しだけ歯ががちがち鳴りましたが、なんとか持ちこたえました。でもこれからはもっとしっかりした格好で走らなければならなさそうです・・・。



 丹沢湖と富士山を望みながらの下り。ここら少し路面荒れますが、注意しながらであればロードでも大丈夫そうです。唐沢林道よりは走りやすいと思います。



 そして丹沢湖着(10時10分、ここまで59.32km)。



 丹沢湖からは湖畔の道を北上して、犬越路へ。




 西丹沢教室あたりまでのだらだらアップのあと、林道に入ると上りが少しきつくなります。少しずつ足にきはじめました。



 で、いっぱいっぱいになる少し前に犬越路のトンネル着(11時45分、ここまで76.32km)。良かった、なんとかトンネルまでもって。この場所の950mが今回の最高高度です。



 トンネルの脇にあるベンチを少し下ったところに湧き水が出ています。ここで補給食を食べながらしばし休憩。



 そして真っ暗なトンネルを越えて下りはじめます。かなり曇っちゃいました。当然寒さのほうも・・・。



 トンネルを出て少しのあいだは舗装でしたが途中からダートになります



 ところどころぬかるみや水溜りがあったりもしますが、泥除け付なので安心です。わざと水溜りや道を横切る流れのなかに入っていったりしてタイヤについた泥を洗い流したりもしました。



 そして谷を見下ろしたりしながら神川林道を抜け、僕の嫌いな413号を走り、ようやく梶野の交差点にあるデイリーヤマザキに着いたのが13時32分(ここまで103.72km)。ちょっと疲れ気味だったので、ここでカップラーメンやパンなどを食べて少し長めの休憩をとって裏ヤビツに備えました。




 宮ヶ瀬湖まではちょっときつかった。朝は晴れていたのにかなりどんよりとしちゃいましたね。



 でもここらの紅葉もなかなか良かったです。



 裏ヤビツの上りはじめは勾配も緩やかなので、努めてこういう景色を楽しみながら上っていくようにしました。

 途中、唐沢林道の例の橋に寄ったりしながらだんだんと高度をあげていったのですが、札掛あたりからが勾配もきつくなってきつかったです。インナー・ロウでゆっくりゆっくり上っていきました。



 そして、ようやくヤビツ峠着!(15時50分、ここまで130.33km)
 ここまで来ればもう安心です。気をつけて江ノ島まで帰るのみです。ちなみにランドナーでヤビツ峠に来るのははじめてなので、お決まりの写真がすごく嬉しかったです。これでLEMOND、ブリヂストン号、MTB、ランドナーの4台すべてでヤビツに来ることができました。ちなみに青ポタ車での予定はありません。

 今日は下りでも何度もとまって写真を撮ったりしたので、ダウンヒルの楽しみはあまり味わってません。最後くらいは楽しませてもらいますかぁ!ということで名古木まではノンストップで下りました。

 名古木から江ノ島までもノンストップ、といきたかったんですが、途中であまりに腹が減り、平塚でカツ丼を食べました。それから帰宅前に灯油の配達を頼んだりして結局部屋に着いたのは18時でした。この日の走行距離172.06km。冬前にしっかりと走っておくことができて良かったです。

 丹沢の紅葉、今週末くらいまでは持ちそうな気がします。週末は天気も良さそうですしね!それから今回のエントリー、手抜きをして1回で済ませちゃったのでちょっと写真が多すぎる長いものになってしまいました。すみませんでした。