湘南発、六畳一間の自転車生活

自転車とともにある小さな日常

寄り道の楽しさ、便利さ

2006年04月12日 | 自転車生活
僕がほとんど自転車通勤のことに触れないのには理由がある。それは通勤時間が不規則なこともあって、いろいろなところに寄り道をしながらちんたら走っていることが多く、またあまりに日常的になってしまっているために、「自転車で走っている」とか「自転車で通勤している」という意識がとても希薄だからだ。

職場までの最短距離は13.5km。僕はこの距離をだいたい40~50分かけてのんびりと自転車で通勤している。主にレーサーで走っているのに平均時速は20kmに満たないこも多い。とくに冬場はゆっくり走れば汗をかかずに済んで、職場に着いてシャワーを浴びる手間が省けるため、夏場よりも遅いペースで走ることになる。逆に夏場の場合はどんなにゆっくり走ろうと職場に着いたときは汗だくなので、結構頑張って走ることもあるんだけど。

通勤途中で僕はさまざまなところに寄り道をする。銀行でお金をおろし、図書館で予約を入れてあった本を受け取り、レンタルショップでDVDなどを借りたりする。それからスーパーなどでちょっとした間食を買ったり、クリーニング屋に寄って出しておいたワイシャツを受け取ったりもする。ときには途中で食事をしてから出勤をすることもある。

毎回毎回たくさんのところに寄り道をするわけではないけれども、一直線に職場に直行ということはほとんどない。買い物などの雑事を含めて日常生活で必要なことの多くを通勤途中に済ませてしまうことが多い。だから自転車通勤による運動効果や健康効果はそんなに高くないと思う。ただそのかわりに、通勤途中でいろいろな用事を済ませられるのでとても便利である。

こんなふうに僕は自由にのんびりと自転車通勤を楽しみ、活用している。電車通勤の場合、なかなかこんなふうに通勤途中で用事をこなしていくということはできない。手軽に寄り道できる範囲は部屋から駅、そして駅から職場までの区間に限られる。けれども自転車の場合、部屋から職場までのすべてが寄り道の対象になる。そしてその範囲は通勤ルートを変えることによっていくらでも増やすことができる。気になるお店があるから今日はあそこの道を走って通勤をしようなどということが簡単にできるのは自転車ならではだと思う。