その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

ねっきあて(中干し作業)

2020-07-17 05:00:43 | 転職

オツネントンボの『おつねさん』も雨宿り

「Go To Travel」なんてキャンペーンを張らなくても、オラほの田んぼに大量発生した「アキアカネ」はコロナウイルス感染症なんて関係ないから、さっさと山の避暑地に出掛けております。田んぼに残ったのは出不精の「オツネントンボ」と今朝は珍しく「シオカラトンボ」のご夫妻が新婚旅行を楽しんでおりました。まだ、反応の鈍い(成長の遅い)アキアカネがポツリぽつりと羽化しておりますけれど、オッサンも早々待ってもいられない。例年であれば7月7日前後には行う『ねっきあて(熱気当て?)』一株当たり、20前後の茎数が揃えば、あとは無効な「分げつ(新芽の分化)」を防ぐために一旦湿田をカラカラに干し上げます。水抜きの効果を上げるために、田んぼに何本か(我が家の田んぼは未整理地の小さな一枚割りなので縦に3本横に2本)の溝を切っていきます。


「中干し」の効果に足腰の鍛錬を加えてくれ~^^;

昔は軽く干し上げてから、溝を切る場所を足の踵で踏みつけながら後退し、仮の溝を作り、両手で溝を掘っていたものである。小学生の私には、伸びかかったイネの葉先が目に入ったり、二の腕がチクチクと刺されたりと決して楽な作業ではなかったし、一日中田んぼを踏みしめていると踵が痛くなったものであります。
いつの頃からかエンジン付きの溝切り機が登場し、今では乗用の溝切り機『田面ライダー』(絶対、仮面ライダーのパクリだよな^^;)なるものが登場し、楽になりましたよ。この作業が終われば「田植え長靴」とはオサラバであります。(田んぼの中に入る必要が無くなります。)あとは一週間ほど干し上げて、田んぼ作業は折り返し…残るは、いもち病、紋枯れ病の発生に気を配り、最大の難敵カメムシの防除に気を配れば秋の豊作は間違いない!一年が終わるという流れですけれどねぇ…。
親父から引き継いだ条件の悪い未整理地に、もう作業する親父やお袋の姿はない。いつの日か私も消え去ってしまうのだろうけれど、トンボやカエルは営みを続けるんだろうなぁなんて感慨にふけっておりますよ…それにしても膝が痛てぇ~(笑)

コメント
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