その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

農業という社会貢献

2020-07-02 04:48:44 | 転職

我が家の『柴犬コウ』も食べなかった(涙)

本日より7月、長男『ポン太郎君』の出勤時間を8時からと一方的に通告いたしましたが、20分の遅刻であります。(怒らない、おこらない…昨日より15分早く出勤したのだから^^;) さぁ、気を取り直して、少々早採りではありますが「令和2年産夏秋きゅうり」を初収穫し、一本は仏さまにお供えして今年の生産安寧を願い、一本は家族で試食してみます。「ん~!(少々瑞々しさに欠けるような…早採りのせいでしょうか?)きゅうりではある!」ならば、我が家のきゅうり評論家『柴犬コウ先生(本名:さくら)』に試食をお願いしてみましたが、食べない…「不合格!!!」 先生は、パリパリ感のある『おきゅうり』しか召し上がらないし、子どもの頃は大好きだった『納豆』さえ顔を背けるようになりました。きゅうり評論家という地位を築いた彼女は、美食家に変貌されたようであります^^;
まぁ、生産者としては、再度気を引き締めて、美味しいきゅうりを大都会にお届けすることにいたします(笑)
ちなみに、7月1日より直売所の出荷きゅうりを一本当たり30円から20円に一気に値下げしました。我が家の露地物が出始めたということは、家庭菜園のきゅうりも出始めたということ…5本袋詰めのきゅうりは、所詮B級品でありますから。(とは言え、直売所ではC級品としか思えないきゅうりが堂々と鎮座しておりますけれどね。)

ブルーベリーの実も色付き始めましたが…

若手の農家が満を持して「ブルーベリー」を直売所に出品しておりましたが売れません。昨日は、売れ残り品が半額になってましたから…。ジャムにするには包装量が少なく、ヨーグルトにトッピングするには…お値段がねぇ。田舎の直売所の特性と言いますか、良い物であっても生活習慣に馴染まないと売れません。もうひと世代経てば、売れ筋になるかもしれませんけれどね。
そんな思いを抱きながら、6月納品物の請求書を作成しましたが、これがまた厄介でエクセルでソート集計しながら約1時間ほど掛かってしまいました。(農家のおばちゃんが手集計していたら、もっと苦労するに違いない。)ポスレジさえ導入すれば生産者・出品者も楽なのにと思いつつ、町の指定管理者として運営受託している公益団体では予算が無くてポスレジさえ導入できないんでしょうなぁ。「前からこうやっているから…。」と応える彼女たちに、観光PRと収益を上げるという課題を解決することはできないだろうなぁと内心思っているのであります。そんな会計事務をしていたら、大雨の中を友人『ノロ社長』がお決まりの晩酌のお誘いにやって来た…「お~い!水路の水が溢れて、すごい勢いで田んぼに流れているけれど大丈夫かぁ?まぁいいか…早く飲もう。」
請求書をプリントアウトしてから、しみじみと『ノロ社長』に語った。「イネは、穂が出て泥水をかぶらない限り大丈夫だよ。水に驚いて水路の止め板を外したら、下流の『清二さん』の家の前に滝のように流れ込んでしまうんだよ。これが田んぼの湛水機能、調整池としての役割かなぁ。田んぼを耕作しているだけでも何らかの社会貢献は果たしているんだけれどね。」と。
生活は決して楽ではないけれど、敢えてきゅうりの値段を下げる。基本赤字続きの田んぼを耕作する…税金という形での貢献はできませんが、『お百姓さん』としての幾ばくかの社会貢献は果たしているつもりです^^;

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