その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

栽培講習会にて

2020-07-04 04:25:58 | 転職

改めて見ると不思議が詰まってる…

今朝も早よから田んぼの水見。大規模な稲作経営農家は、中干作業のための第1回目の溝切り作業をしているけれど、『夢屋農場長』は手押しの溝切り機で一発で仕上げるから、慌てずに水量を確認し、厄介な「アゼナ(水田雑草)」を手刈りしながらのんびりと稲の生育状況を確認しております。株の拡がりかたから見て、あと一週間ほど「分げつ」を待って、溝切りだわなぁと一端の稲作農家のような分析をする。『夢屋田』は葉色良好!『夢屋本田』はまだらな箇所があるから、溝切り前に尿素で葉色を上げた方が良さそうだなんてね^^;
今時、鎌で「田の草刈り」をするお百姓さんなんて居ませんけれど、良いんです…水路で鎌を研いでいるだけで、こうして羽化したての「アキアカネ」なんぞに出会えますから。こんな小さなヤゴから、何でこんなにデカいトンボが出て来るんだ?人間はサイズ違いの靴など履いた日には、痛くて仕様がないけれど、トンボも外套が窮屈になって、外に出て来るのかも知れない…などと子どものような発想が湧いてくるのでありまして、不思議が一杯詰まっている田んぼは歩いているだけで楽しいのであります。(今は亡き『おやじぃ』の親父は、いつまでも田んぼから帰って来ない息子が、慣れない作業で悪戦苦闘しているに違いないと心配していたようでありますけれどね^^;)


一説では日本のチョウ目は3,500種に及ぶとか…

したがって、目の前に現れる蛾は、主要な害虫でもなければ名前が出て来ない。知っていたからといって何の役にも立たないのでありますが、新たな種に出会えるだけで楽しくなってしまうのでありますよ。
さて、本日は『おらだの農協』主催の「きゅうり栽培講習会」…我が在所ではとも崇められる「小林取締役」の現地講習会であります。当然、きゅうり生産部長兼長男『ポン太郎君』と一緒に参加であります。夏秋きゅうりは収益率が高い…故に「きゅうり部会」の参加者は若手も多く、神の現地講演も熱が入るようでありますなぁ^^;(どこが後継者不足よと言いたくなるくらい若手の参加が多いんです。)
一方、県の改良普及所の先生はというと…担当は別件があったらしく代理出席…「今年は天候に恵まれ、例年になく生育は順調です。一部ウリノメイガの発生が見られますので防除に努めましょう!」ですと。改良普及員の資格を得るには「教育概論」も履修しているはずなのだけれど、現物を見せなければ『農家のおっちゃん』が蛾の幼虫まで分かるはずもない。『夢屋農場長』自身、「ウリキンウワバ」の幼虫を稀に見つけることはあっても、きゅうりの害虫として『ウリノメイガ』なんて聞いたことがないのであります。正式名称「ワタヘリクロノメイガ」…高知県の農業情報に画像が出て来る程度であります。結果、居もしない害虫に無駄な殺虫剤を撒くことになるんですけれど!
しかし、の講習は違うなぁ…実戦が根底にあるから。結局のところ、農業未経験の『ポン太郎君』の仕立て方は、根本から違っていた。(何を聞いていたのかねぇ^^;)自宅の圃場に帰って、忘れないうちに我がキュウリを見ながら復習でありますよ。「この子蔓は二節めで切ると花が咲く。その後、孫蔓を伸長させて、また切り返す。」農業技術は奥が深い。また新たな発見が出来た一日でありましたとさ。儲けもうけ(笑)

 

 

コメント
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