その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

兀兀と(こつこつと)

2020-07-09 05:17:16 | 転職

今年の初出荷…B級からのスタートです^^;

昨年よりも10日ほど早く『夢屋農園』の主力作物である「夏秋きゅうり」の初出荷であります。(直売所には一部出荷しておりますけれど。)今年は6月の天候に恵まれたようで、生育が早まった結果です。元肥の効きが強く、まだ太くてB級品として出荷しました。これでひと箱1,700円前後での取引(7月7日東京市場)であり、ようやく長男『ぽん太郎君』の人件費を稼ぎ出せるようになりますよ^^;(ちなみに、負けてはいられないと加工用の京南蛮も本日初出荷しました。)
「きゅうり」は九州地方から始まって、関東地方に移り、この時期から東北地方が主力となって市場供給されておりますが、価格は天候に左右され易く、春先の強風が「傷果」となって福島県産が低迷、その分、他の産地の価格が好調となるといったように、言葉が過ぎるかも知れませんが「人の不幸」を喜ぶような節もある商売であります。今回の集中豪雨は九州地方に甚大な被害をもたらし、その映像に心を痛める一方で、価格上昇した仕切伝票を見て喜んでいる自分が居る。我が在所でも被害こそ無かったものの、大雨で圃場は水浸しであり、これが原因となって根腐れなどの症状が現れ、結果、収量が落ちるということも十分考えられると言うのにであります。

今後を見据えて「きのこ」栽培も…

小規模な面積で最大の収益を上げる。手始めに「きくらげ」の菌床を購入し、試験的に栽培してみることにしました。農機具庫の片隅(日陰)に放置しようかとも思ったのでありますが、どうせなら実戦に近い形でと考え、「育苗ハウス」を増床し、遮光して、設置棚を自作してみました。出るには出るだろう…どうせなら「しいたけ」の菌床も入れてみるかと投資してみました。天から降ってくるものは「雨」であり「雪」であり、ジッとしていても『お金』が降ってくることなどないのでありまして、「兀兀と(こつこつと)」他人とは違ったことを試みております。友人『ノロ社長』は、ここぞと言うときには一気に投資を仕掛けますが、根っからの貧乏性の『夢屋農場長』は、ある程度の試算結果を基に確信が持てないとスタートを切れない。事業家としては、大成功もなければ大失敗もないという事業選択だから、鳴かず飛ばずの結果しか残せないのであります。「一端の事業家ならば、リスクは伴うものである。農家はリスクを取らない。」と語った地元の同年の社長の言葉が心に残っております。そうは言っても、『竹槍』を持って未開地で戦っている状況でありますから、単なる思い付きでは「事業」は始められませんて…兀兀、こつこつ、地道な落穂拾いを当面続けますわ(笑)

コメント
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