ススキの葉に造られた「カバキコマチグモ」の巣
カバキコマチグモ♀は産卵後、卵を守り、孵化すると幼虫たちは、母親の体液を吸い始め、30分程度で彼女は絶命してしまうと言われております。子育てのために自らの肉体を母乳替わりに与え、半日程度で抜け殻のようになってしまうと言われ、壮絶な子育てを続け、種をつないで来ました。ならば、一方の♂は^^;
九州地方を襲っている豪雨…知り合いも多く、甚大な被害状況に心が痛みます。「大伴旅人」を中心とする梅花の宴の序が出典となったと言われる「令和」という時代も大災害に見舞われた「平成」を脱し切れない時代のような気がします。「カバキコマチグモ」の母親が「種の存続」にその身を捧げるように、将来を担う子どもたちには健やかに育って欲しい。人間がようやく克服できたと勘違いしてきた自然災害や感染症に翻弄される昨今の世情は、もう一度、原点に帰り、自然や病気に畏敬の念を持てという『天の声』ではないかなどと考えるのは、少々考え過ぎでありましょうかねぇ…。
『カノコガご夫妻』の愛の結晶も「蛻の殻」
さて、『夢屋農場長』が研究職に向かないのは、注意力散漫で興味の対象が次々に湧いてくることにあります。研究対象の「カノコガ」の幼虫の姿さえも知らないから、採卵し、卵から育てたところまでは上首尾でありましたが、そろそろ『眼点』(黒い幼虫の頭部)が現れ、孵化間近と感じていたにも関わらず、仕事に追われて百均の飼育箱を放置した結果、大雨の七夕の夜中…ご覧の通り孵化しておりました。一説ではクローバー(シロツメクサ)が食草であるとの記載があることから、雨の中を採草し、与えてみたのですが果たして喰いついてくれるかいなか…。
若い頃は「夜中のかいもちみたいな仕事してんな!」と上司にハッパを掛けられたものであります。『かいもちひ(かいもち)』は、ぼたもちの類とされますが、我が在所では「そばがき」のこと。夜なべ仕事をして小腹が空いたときに、囲炉裏でそば粉を練って餅状にしたものだそうだが、出汁や砂糖が効いている訳ではないから不味い!!! 『夜中のかいもち』とは、「ノロノロと仕事をしていると不味い『かいもち』を食う羽目になるぞ。」という我が在所の方言、ハッパなのでありますよ。(十分、パワハラの響きがある^^;)深夜にクローバーを摘んで、実体顕微鏡を覗いて、一齢幼虫は観察できましたけれど、画像に写ってはいない^^; そして疲れ果てて寝てしまう…また、雨の合間を縫って朝から草刈りでありますよ(笑)