2008年5月19日
今日は移動日なので小諸など見学する。懐古園の藤村句碑、近くに建てられた寅さん記念館などを見る。午後、次に予定していた苗場山の登山口の下見をする。北越雪譜で有名な秋山郷側の登山口は駐車場もトイレも新しく立派だが、途中の道路の整備が十分でなく進入禁止となっていた。車を置いてしばらく歩いて見たが結局あきらめて神楽スキー場側に回ることとする。上信越自動車道から関越自動車道へと大きく迂回し、塩沢石打PAで車泊とする。夕方より雨。車の中で雨音を聞きながら休む。
20日 曇り
天気は良くない。川端康成の小説「雪国」ゆかりの湯、「駒子の湯」に浸った後、巻機山登山口の下見に行く。登山口は川沿いの駐車場奧に有った。今日は登山者はいないらしく車は見あたらない。雪解け水が激しく流れていた。湯沢PAまでで引き返し、車中泊とする。
22日 快晴
6時10分、3合目駐車場をスタートする。既に2台の車が停めてある。早い先客らしい。登山道は幾つかあり、特に沢沿いには滝などもあり素晴らしいコースとのことだが、まだ雪に覆われて危険もあるため尾根筋のコースを行くことにする。
駐車場入り口
5合目辺りまでは、石ころと木の根っこの樹林帯だが、まもなく残雪が現れる。先行していた青年が重そうなザックを肩に、汗を拭きながら休んでいた。巻機山には詳しく何かと説明をしてくれる。前後して歩く。間もなく、下山する別の男性と出会うが、彼は雪の斜面に自信がないらしく、引き返すとのこと。
樹林帯の中は、日射しが弱く雪の溶けるのは遅い。日中も、気温が上がらなければ堅雪となっている。青年がアイゼンを着け始めたが、自分は持参していないのでそのまま登ることにする。雪は少々堅いが、キックステップでなんとか樹林帯を抜ける。
間もなく雪原に出て展望が開け、谷川連峰がまぶしい。ここは7合目辺りらしい。頂上へと続く登山道がハッキリと確認できるので道迷いの心配も無くなり、一人でどんどん登る。8時45分、8合目に着く。いわゆるニセ巻機山の手前だが、眺望はますます開けてくる。ニセ巻機山辺りから残雪が現れ、間近に、半ば雪に埋もれた山小屋が見える。
ニセ巻機山
雪の斜面を下ると、後は頂上への最後の登りだが、雪のため道がハッキリせず頂上めがけて直登する。
雪の斜面から、ササの斜面に移り、また雪の斜面が現れる。真っ白な雪原は、巨大な白クジラの腹の上のようだ。やがて越後側の山並みが現れて頂上らしき地点に立つ。雪の中から、標識が少しばかり頭を出している。頂上を示す標識なのかしらと思うが、本当のピークは少し向こうに見え、雪の中に木道も見え隠れする。付近から
頂上付近から 避難小屋も見えます
さらに進むと牛ヶ岳と米子頭山の分岐点に達し、朝日岳縦走路入口とある。
休んでいると、先ほどの青年が追いついて来たので説明を聞くに、巻機山山頂には三角点はないとのことだ。先ほどのピークが頂上で、標識のあった地点が一般的に頂上とされているとのこと。
頂上付近
越後3山、谷川連峰を飽きるほど眺め下山する。
越後三山
12時40分駐車場着。あまり天気がよいので車の中の物を引っ張り出し虫干しする。山菜採りのおやじさんとしばし歓談。高速のPAで車中泊。
春の巻機山
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