2008年 7月1日
十勝岳を終え、トムラウシ山へと向かう。望岳台の駐車場から見れば、トムラウシ山は十勝岳北東の奥深い位置にあるのだが、取りあえずトムラウシ温泉国民宿舎へナビをセットする。十勝岳を回り込むようにして南富良野町から新得町に入る。広々とした田園風景の中を行く。ダム湖辺りから山奥に入ったことを実感する。時折シカを見かける。対向車もなく、舗装も切れる。初めての山道を走る心細さはいつものことだが、目標が現れるまでは不安だ。間もなく、トムラウシ温泉の看板を見る。トムラウシ山登山口は近い。突然、ポッカリと切り開らかれた広場に出ると、そこがトムラウシ登山口の駐車場だった。草地の駐車場だがよく整備されていて気持ちよさそうだ。水場は無いが、きちんとしたトイレはある。奥に登山ポストがあり、登山者ノートをのぞいてみる。何時に出発し、何時に下山したのか、所要時間はどれくらいか等の情報入手に役立つからだ。
草地に車を停めていると、すぐ脇に鹿児島ナンバーの車が到着し、運転手の方が降りて来られた。羅臼岳で出会った方だ。今日は、十勝岳を登り、こちらにやって来たとのこと。そういえば、望岳台で見かけたような気がする。明日一緒に登ろうと誘われる。のんびりと行きたいのだが、断る理由もないので承諾して早めに寝る。
7月2日 トムラウシ山
朝は4時にスタート。北の夜明けは早い。既に出発している他のパーティを追うように歩く。鹿児島の男性とあれこれ話しながらいいペースで進む。何しろ、サロマ湖100kmマラソンに参加したというだけあって健脚だ。1時間ほどで、先行者に追いつき追い越す。間もなく水場へ到着。小休止とし、簡単な朝食とする。男性はおにぎり、私はパンをかじる。マラソンでは走りながら食べることもあるらしい。
沢へ降りると、雪渓の登りとなる。先行していた女性のパーティを追い越す。雪は少々堅めだから確実なステップで登る。道が雪渓と分かれ、ゴロゴロした岩道を登り切ると前トム平に着く。眺望も開け、だいぶ登ったという感じだ。トムラウシ山は射程に入ったようだ。幾らかの下りと、苦しい登りの繰り返しの後、徐々に雪渓と高山植物の群れ咲く地帯に入る。南沼キャンプ場が見えてくると、頂上は近い。一本の道が、起伏の向こうに消えている。十勝岳への道だ。
ナキウサギの声を聞きながら、8時30分、ついに2141mのトムラウシ山頂上に立つ。 まず目に飛び込んで来るのが、大雪山。たおやかに続く大小の起伏の果てに、なにものもさえぎることのできなくい高い、大きな山塊が大雪山だ。眼下には北沼が残雪をおいてたたずみ、天上の楽園の観がある。道はこの湖沼のすぐ横を走り、さ迷うように延びているのが手に取るようだ。この道は、あるいは天人峡へ、あるいは大雪山へ、あるいは沼の原へと続くのだが、どのコースも美しい北海道の自然を満喫させてくれることだろう。
鹿児島の男性は、この後ニペソツ山へ登るといって早々に下山。私は、写真を撮るため北沼へ下りる。
北 沼
北沼のほとりは勿論だが、この海原の様に広々とした土地には小ぶりではあるが多様な草花が咲いている。まるで花の絨毯だ。
そんな中を、大雪からやって来たという方に出会う。今日は南沼にテントを張り、明日トムラウシ温泉に下りるとのこと。今夜はきっと素晴らしい星空を見ることができるだろう。
北沼を周り、南沼キャンプ場を横に見て下山の途に着く。百名山を早く終え、頂上にこだわることのない山旅をしたくなった。
14時15分下山。トムラウシ温泉へ直行する。久しぶりにきちんとした宿に泊まる。登山者のために洗濯機、乾燥機などの設備があり助かる。汚れた衣服を洗濯機に投げ込み、体は浴場で洗濯。風呂上がりの火照った体はビールで冷やし、洗濯が終わるのを待つ。
明日は、友達に会うため札幌へ行くことにする。彼とは、大学以来だがどうしているのやら。
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