知床岬から帰って熊の湯キャンプ場で休養を兼ねてブラブラする。右足は痛むが何とか歩けるので足慣らしに羅臼岳に登って見ようと思った。ここが登れないようなら北海道にいてもしょうがない。2日ほど休養した。この間、島根県出身のカヌーイストに会う。彼も若い頃に知床岬に行ったことがあり、大変だったと言っていた。私が、この歳で行ってきたことにひどく感心していた。カヌーの出発日のタイミングを、仲間と連絡しながら待っているところで、斜里側のウトロ港から出発するそうです。
レンタルのカヌーで知床岬を回り、相泊まで3泊4日くらいかかるといっていた。相泊には業者がカヌーを引き取りに来て、その車に乗せてもらいウトロまで帰るそうです。明日、羅臼岳に登ると言ったら大変心配をしてくれて、自分の持っていた薬をくれた。いよいよの時に使う薬で、友達の医者にもらったと言いながら手渡してくれた。痛み止めの薬と、もう一つはいよいよ動けなくなったときに使う薬で、この薬を尻の穴につつ込むといいそうです。
その日は、足湯の場所なども教えてもらって別れた。
羅臼岳へは、以前斜里側から登ったことがあるので今回は羅臼側から登る。途中雪渓があり、センターの注意書にはアイゼンとピッケルが必要とあった。アイゼンを持ってきているつもりだったが、車の中にないのでアイゼン無しで行く。これが、事故のもとになってしまった
7月17日(日) 4時40分スタート まだ誰もおきていない
キャンプ場受付の横手を少し行くと登山届けのボックスがある。届け出をのぞいて見ると、毎日1~2名程度の登山者がいるようだ。しばらく沢沿いの道を進み、その内に登りとなる。息が切れ出す頃展望が開けて、そこが里見台。更に泊場へと続く。
下界が見える里見台 テント場でもある泊場
羅臼側からの登山は時間が掛かるから泊場でテントを張る人もいるのだろう。テント場は、ここと、羅臼平にもある。足の痛みはそう感じないが体が重い。疲れがとれていないのだろうが登りが続くからだろう。
また沢が現れる 開けてきた.右手は硫黄岳方向で、左手奥が羅臼岳。
幾分藪となっている道を進むと、雪渓が現れる。ルートは、この雪渓沿いにあるのだが、所々雪に埋もれていた。
斜度のきつい雪渓ではないけどなるべく土の部分を歩くようにした。
帰り道で滑落したのは、この上の方だろうか?
雪啓が終わると、羅臼平と羅臼岳との間に出る。斜里側からは、登山者の行列があり驚いた。
雪渓の終わるあたりからちょっとしたお花畑になるが、斜里側から登る人には見えない。
頂上です。 ここに立つのも何年ぶりだろう。ウトロ港らしき港がかすかに見えた。クナシリは雲の中。
早々に下山する人 硫黄岳方面。その手前が羅臼平。
8月に入ると、硫黄岳方面の登山が解禁されてカムイワッカの滝~硫黄岳~羅臼岳の縦走(1泊)が出来るそうです。
羅臼平のキャンプ場が見えます
エゾツガザクラ チングルマ
イワブクロ (タルマエソウ) エゾツツジ
イワウメ エゾコザクラ
チシマノキンバエソウ(?) ウコンウツギ
羅臼側は誰もいないのでゆっくりと写真が撮れた。この後、雪渓下りで滑落する。ストックにプロテクターを付けていたのがいけなくて、うまく雪面に刺さらずし
ばらく流された。ストックを使っての滑落停止は、プロテクターがあるとうまくいかないことが身に染みて分かった。また、今回はニッカーズボンを履いていたの
で摩擦が出来て滑りにくかったような気がする。おかげで足の方は何ともなかった。ニッカーズンは、最近あまりはやらないが、やはり登山には良い。
両ヒジの皮がむけた。2週間も立つのに治らない。毎日医者通い。(我が家にて)
それにしても、今回は怪我が多い。体力も落ちているからだろう。
羅臼側からの登山は、大体7時間はかかる。斜里側からだと4時間ぐらいか?私は、往復で12時間かかった。
薬局でガーゼなど色々と買い、応急処置をして休む。翌日から2日間、羅臼の病院通いをする。水道水で患部を洗い流しながらごしごしこすられて痛かった。化膿止めの軟膏を塗ってガーゼで被い包帯を巻く。翌日、この包帯を外し、ガーゼを剥がされるのだが、ガーゼが傷口こひっついて剥がすのに苦労する。痛い痛い。
病院通いは、2日間だったが毎日ガーゼを取り替えないとけない。痛いがしょうがない。 足の調子はよいが怪我のこともあるので化雲岳、トムラウシ、ひょうたん池あたりの登山をあきらめオプタテシケ山へ向かう事にする。
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