3月28日(火)大山は振り子沢へスキーに行く。この時期、大山で満足に滑れる沢はあまりないが、振り子はその中でも最後の沢だ。ただ、行くまでがきついし、危険もある。
振り子へは、元谷経由で入る。
元谷最深部に聳える屏風岩(上宝珠尾根から)
写真正面が宝珠尾根の上。例によって中央の沢(右手奥に砂滑り。隠れて見えないが・・・)に取り付き最後は右手にへばり付いているような残雪を抜けるが、最後は藪漕ぎになる。必死の思いで抜けると、眼前にユートピア小屋が現れる。
上宝珠の尾根から見るユートピア小屋。夏には花々が咲き乱れる。
28日に出雲の妹尾さんと振り子に入り、上部を滑ってからユートピア小屋まで登り返し、剣沢に入る。三鈷峰からの落石のためしばらく滑り中宝珠尾根に逃れる。
剣沢で携帯電話をなくしたのに気づく。それで、これらの写真は、翌々日の30日に携帯を探しに入ったときのものです。
上宝珠尾根から見る大山砂滑りの上部。荒れに荒れています。落石の音がこだまする。
上宝珠からトラバース気味にユートピア小屋を目指す。トレースが見えます。右手奥(小滑り)にスキーヤーの滑った跡も見える。
この写真は、小滑りの上部。28日は、ここからしばらく登った地点で昼食を摂ったので、そこに忘れ物をしたはずだった。やっとの思いでその地点まで登ったが肝心なものはない。
今日は、この沢を下り、さらに上宝珠からいわゆる砂滑り(大滑り)に入った。
これがその時の砂滑りの様子です。こぶし大の石ころがゴロゴロ落ちて来るから大変緊張する。この沢に入るかどうか迷った。
ここまで降りれば一安心。途中、かなり大きな石がこちらに向かってやってきた時には本当に身構えた。運よく少し手前で止まったけど。
今大山は落石の嵐に入り、北壁で崩落の音を聞くことになる。まさに、春の嵐だ。
結局、ケータイは見つからなかったけど行く春の大山を満喫できたことであきらめもつく。めったに経験できないことです。