山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

平成24年度 200名山・300名山(荒海山 帝釈山 )

2012年08月17日 | 200名山・300名山

 8月6日(月) 荒海山 1581m 曇り

  昨日は七ヶ岳を終えてから、国道352号線沿いにある道の駅「番屋」(0241-78-2785)で蕎麦を食い、近くの温泉に入る。たかつえ温泉白樺の湯。近辺は開発が進み、避暑客やら観光客で賑わっていた。汗をながした後、また道の駅まで帰り木陰の下で酒盛り。静かに時が流れる感じで久しぶりにゆっくりした。下界の暑さが嘘のようです。これも久しぶりに携帯をのぞくと、友人から何度もメールが入っている。いやな予感がして連絡を取ると、「矢野さん」がお亡くなりになり、昨日葬儀が行われたとのこと。矢野さんは、古くからの山友達・飲み友達で年齢は私より一回り上。彼が元気な頃は、一緒に良く山へ行ったものだ。いろいろなことが思い出された。今は、ご冥福を祈るしかない。

 早朝、洗面所で顔を洗っていたら、入り口のドアが開いた。誰か入ってきたかなと振り返るに誰もいない。変だなと思い駐車場を見るに車は私の一台だけで誰もいない。人の気配もないので独りで勝手に開いたことになる。「矢野さん」が来たのだろうかと思ったりもした。今回の山行では、変なことが多い。極めつけは、男鹿岳での事だが・・・。

 さて、この日は朝から天気がパッとしない。最近、朝方いつも曇り加減でそのうちに晴天になるから荒海山へ向かう。田島側へ少し戻り、案内板のある道へ入る。キャンプ場もあるらしい。しばらく進み八総鉱山跡地を過ぎるとキャンピングカーが停まっている。アブが多いのでさらに奥に入る。

             これ以上は入れない。                                    尾根にて    

            

 いくらか徒渉もあるがたいしたことはなかった。途中で雨が降り始める。ここまで来たのだから濡れるのは覚悟で登る。尾根についてしばらく行くと、変な声が聞こえた。そのうち、夫婦が降りてきて話すには、「旦那が転んで胸を打った」そうだ。痛そうで、お話もそこそこに降りて行かれた。

                        荒海山頂上。天気は良くないが遠くまで見える。

              

                  「大河の一滴 ここより生まる  阿賀野川水源の地」とあります。

 

      

                            雨上がりの眺望は、墨絵のよう。

      

 ずぶ濡れになって下山しました。

  6時40分スタートで7時55分尾根に出る。9時50分頂上。下山が12時35分。

 会津高原「夢の湯」に入り、道の駅「たじま」まで帰る。夕刻、キャンピングカーの溝田ご夫妻と出会い情報交換する。 

   http://www.holoholo3.com/ :  彼のアドレスです。まあ凄い人ですね。

 溝田さんから、男鹿岳の情報を得る。登山口まで3時間30分。さらに頂上まで2時間30分。知り合いの方から仕入れた情報だそうです。

 明日は、天気の具合もあるので男鹿岳の前に、とりあえず帝釈山を登っておこう。

 8月7日(火) 帝釈山 2060m 曇り

 暗い内に出発する。ホロホロ3号はまだお休みのようだ。帝釈山へは、檜枝岐村の「燧の湯」前を進めばいい。どうもこのコースが一番近いようです。花の時期は、シャトルタクシーの運行もあるとか。檜枝岐は、100名山の折りしばらく滞在した村。ここをベースに平ヶ岳、会津駒ヶ岳、燧岳を登った。温泉も良かったし、ソバもいい。

                          立派な駐車場です。トイレの横手が登山口。

          

                                  説明を見ながらゆっくりと。

            

 

                                  50分と掛かりませんでした。

      

  そして、田代湿原へ。

     

 キンコウカの花が湿原をおおっています。太陽も顔をだして、引き返すのがもったいないようでしばらく湿原の風に吹かれていました。

   7時50分スタート。8時35分帝釈山頂上。9時30分田代湿原へ。下山が11時50分です。

 檜枝岐に戻り、「アルザ尾瀬の郷」の温泉に。以前2,3度入った温泉で、プールもある。その時は晩秋で、露天風呂からカラマツとモミジの紅葉が美しく、貸し切り状態の湯船につかる事が出来た。ロビーに、会津駒ヶ岳から撮した冬の燧岳の写真が飾ってあった。白黒写真だったが、遠景に富士山をいれたいい写真だった事を覚えている。

                                    今日も貸し切りです

      

                               温泉の後は「裁ちそば」を 

       

 ソバの切り方に特徴がある。「裁つ」とは、薄くのばしたソバを数枚重ね、添え木を使わずに丁度「イカ刺し」をつくる要領で同じ幅に裁つこと。熟練技です。

 その後、ミニ尾瀬公園を散歩して、白旗史郎写真美術館や武田久吉メモリアルホールを見学する。

  

     

 武田久吉とは、日本山岳会の創設に尽力した人で、植物学者。父親は、幕末期から明治維新に掛けて日本に滞在していた英国の外交官、駐日公使の「アーネスト サトウ」。こんなこと、この日まで全く知りませんでした。    

             

 

      

                              日本山岳会のシンボルマーク

                                       

 この日は、また道の駅「田島」に戻る。見たような人がおられると思ったら溝田さんです。いろいろお話を聞きながら「男鹿岳」について情報を得る。栗尾沢からのコースは、登山口までが3時間30分、さらに頂上までが2時間30分だそうだ。藪もあるが、尾根通しに登れば問題はなさそうだった。溝田さんも男鹿岳を狙っておられる様子だが、荒海山で打った胸が痛そうでしばらくは様子見と言ったところかな。