山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

安平路山と池口岳 最近の登山口周辺事情 平成24年5月初旬

2012年05月13日 | Weblog

 安平路山も池口岳も200名山ですが、登山口が大変な奥地にあるためはじめて訪れる者は戸惑う。私は両山ともまだ登ってはいませんが登山口周辺については見てきましたのでここに紹介しておきます。6月頃からの山のようですのでこれから登られる方の参考になると思います。

 安平路山 2363m 長野県

 南木曾町妻籠宿を通る国道256号線を阿智村方面にしばらく行き大平街道に入る。くねくねした道路を上り切ったところが大平峠。茶店があり、斎藤茂吉の句碑が建っています。途中キャンプ場などあるがさらに進むと大平宿につく。廃村らしいが、民宿もある。街道脇に大きな碑があるのですぐに分かる。ここから、左方向に林道が延びている。摺子木山へ登るルートだが、これが安平路山に続く。

                                            大平宿 時代から取り残されたような感じがします。

   

 

      

解説書では、大平宿から歩くようになっているが、車は入る。奥に進むとゲートでロープが張ってあります(すぐに外れる)。ここにも車は数台置けるが、ここから歩くと1時間30分ほどの林道歩きとなる。遠慮がちに縄を外し、車を入れる。但し、外した縄は元のようにしておかないといけない。後は、車の腹をこすらない程度のロースピードで40分、休憩舎のある登山口着。この道はかなり悪い。雨でも降ったら落石や土砂崩れが心配です。まあそんな時には車では絶対入らないことです。

 休憩舎の横に車数台は止められる。トイレもある。舎にあったノートを見たら、「整備が終わりました。良い山登りをしてください」とかいてあった。「車でどうぞ」という意味ではないかもしれないが、車の腹さえこすらせなければここまで来ることが出来ます。まあ、歩いても1時間30分ほどだから、歩く方が無難かもしれない。

 休憩舎横から登山道が延びています。30~40分も歩けば摺子木頂上への分岐に出ますが、この連休には雪が残り登山道が隠れていて踏み跡をたよりに進みました。ところが、この踏み跡が当てにならず摺子木山さえも確認出来ずに敗退でした。登る途中、「お~い」という絶叫に近い叫び声がしてギヨッとしました。単独行の男性が大きな荷物をしょって現れました。安平路山に登るのに3日掛かったそうです。摺子木山の頂上あたりで、足跡がメチャメチャになっていて道に迷ったそうですが、私を見つけて安心されたようです。3日間、山では人に会わなかったそうです。また、安平路山の下にある小屋の戸が開かなかったのでテント泊まりをしたと言っておられました。

       

   

 この日は、天気も良くないし、道もはっきりしないので途中で引き返しました。休憩舎まで帰ったらさっきの男性が車の中で眠っておられました。よほどくたびれたのでしょう。

 このあたりは、6月に入ればシャクナゲが美しいそうです。登るのはそれまで待った方が利口でしょう。

 池口岳  2392m 長野県 静岡県

 この山の登山口まではやはり大変です。南木曾村から飯田市に抜け遠山郷へ入る頃、池口岳登山口の標識を見ます。後はこの道をどんどん進めばいいです。終点に人家かあります。遠山邸です。この家の前辺りに2~3台車が停められ、ガイドブックにはここから歩くことになっています。私もここに車を置いて案内板を眺めていたら、上から車が下りてきました。どうもまだ行けそうなので進むことにしました。道はちょっと狭いがアスファルトでしっかりしています。終点にもスペースがあり、その前に登山道入り口の標識がありました。遠山邸からあるけば30~40分位は掛かりそうです。ここに車を置いて早めにスタートすれば日帰りもいくらかは楽になりそうです。

                              左に入る。まっすぐ行けば遠山郷。 右手にバス停とトイレ有り。