山の記憶 (百名山・二百名山・三百名山)

山スキー、その他の山行もあります。

近場の山  矢筈ヶ山と大山大の沢

2010年01月31日 | Weblog

  矢筈ヶ山(2010.1.30)

 今日は、大休峠から甲ヶ山へ向かう。香取展望駐車場(ではなく)近く、バス停の前辺りの道路脇に車をおく。ちょうど、香取から甲川、岩伏分かれ方向への林道入り口にあたる。雪の積もったこの林道をしばし歩く。途中雪が溶けて路面が出ている。大きなカーブを越すと視界が開け、船上山から甲ヶ山方面が望めるようになる。この辺りから右手の尾根に取り付く。尾根に出てしばらく歩くと足跡が。右手に大山のスキー場が見え、音楽が聞こえる。天気がいいから気分もいい。河床からの交差点に出てなぜかホッとする。

 

 足跡がハッキリしてくる。たぶん日曜日の「菊信ツアー」のものだろう。所々にテープが巻いてあるのでそれを忠実にたどればいいのだが途中道を失う。時々足跡が消えるので大体の感じで歩いていたら、どうも登山道よりかなり下に降りたようだ。似たような小さな沢がいくつもあるので楽な方へと行ってしまったらしい。登り返しはかなりきつい。 やっとテープのある道に戻ったが、これでだいぶばててしまった。間もなく大休に着く。駐車場から3時間近くかかった。

 大休小屋の前から、ユートピア小屋が望めます。この眺望も冬だけのもの。

  

 昼食をすませて時計を見るともう甲ヶ山まで行けそうもない。なにせ、小屋の裏にあるはずの登山道は雪に埋まり皆目見当もつかない。その上ブッシュだけが目だち矢筈への登りはきつそうだ。もう帰ろうかと思ったが、それでも矢筈ヶ山まではと思い直し登り始める。途中より予想外の急斜面が・・・。無雪期は登山道はジグザグと着られているので登りやすいのだが、冬はすべて雪の下。まっさらな雪の急斜面を見上げるとため息が出る。

      振り向くと大山が。

 

 矢筈ヶ山へ延びる尾根に到着。頂上らしき頂が見えて来ると元気が出てきた。蒜山から鏡ヶ成、烏ヶ山」から大山と大パノラマ。

 蒜山三座。中央が上蒜山、左が下蒜山。中蒜山は少し隠れて。

 

 鏡ヶ成のスキー場も見えます。

 

 烏ヶ山はジャンダルムのようです。

 

 豪円山も。右端の方です。

 

  手前が野田ヶ山。奧に三鈷峰と大山主峰が。

 

   矢筈ヶ山頂上から見る甲ヶ山と小矢筈。

  

 荷札のような頂上の標識。もう少し立派なものが欲しい?

  

 この日は、結局甲ヶ山までは行けずじまい。写真で見るようにこちら側からの冬の甲はきつそうだ。冬道があるようだがどうなのだろう?最近登った人はいませんか?

 小屋に帰り着くと4名の若者がスノーシューでやってきていた。自分は帰りはショートスキーで。ただし登山靴できたので上手く滑れない。間もなくスノーシューに追い抜かれる。登山靴で滑る練習が足りないからだけどしょうがない。何度も転びながら帰る。それでも林道に出るとさすがに早いく、スノーシューに追いつき追い越す。彼らは、香取の展望駐車場に車を置き、川床から大休に入ったとのこと。、踏み後もなく苦労したらしい。

 

 結局、この日は8時間労働だった。だいぶくたびれた。

 大山大滑降。大の沢(2010.1.31)

 大山の南側には、5本の沢がある。西よりの桝水側から大の沢(0沢)、間の沢、1の沢、2の沢、3の沢である。間の沢とは、大の沢と1の沢の間にある沢のことで正式な呼び名は知らない。春の終わり頃、高速から見ると最後まで雪が残っている沢で、よく目立つ。今回滑る沢は、大の沢で雪が溶けるのが最も早い沢。たくさん積もらないと下部の堰堤付近で苦労するし、上部は石や岩が出ていることがある。

 矢筈ヶ山の翌日はまた大山に。ただし今日は頂上から滑るのだ。昨日の登山靴には懲りたので兼用靴を履く。天気は穏やかだが頂上はガスっていた。

 大山大の沢を滑り一休みする鈴木さん。下部はブッシュが出ていて滑りにくい。このままだと今年はもう滑れなくなるかも・・・?

 

 どう滑るかな?

 

 大雪面へ飛び込む。

 

 

 上部は落石が始まっている。

 中央右手の狭い箇所を抜け出すまでが緊張する場面。

 

 頂上からガスでよく見えない大の沢に入る。小さなターンの繰り返しで探るように滑る。間もなくどうしようもないほど細くなった溝にぶつかる。いつもこの辺りは雪で埋まり簡単にクリアーできるところだ。スキーを外し下部の偵察。数メートル下に雪が見える。引き返すより楽そうだからスキーを担いでしばらく下る。周りを見上げると今にも崩れ落ちそうな岩と石の山。こんなところでぐずぐずできないから板を付け滑り出す。狭く急な斜面だが、ここが大の沢の特徴。抜ければ一面の雪の原。桝水のスキー場も見える。天気さえ良ければ何とも言いようのない気分になる。

 この沢は、滑るのも良いが登るにも良い。数日前のものと思われる足跡があった。雪の状態が良ければ快適な登高ができる。春先などがいいけど落石に注意。夏場でも結構歩けます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする