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悪の組織を滅ぼすためなら、手段は選ばなくてよいってことですか?

2022年08月29日 | 国家論
紀藤弁護士、爆問・太田光の主張は「論理展開が間違っています」続けて「私は江川さんと同じ意見」
8/29(月) 21:20配信 中日スポーツより引用

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を長年追及し、被害者救済に取り組む紀藤正樹弁護士が29日、
自身のツイッターを相次いで更新。
28日のTBS系情報バラエティー番組「サンデージャポン」MCの爆笑問題・太田光の発言について
「少なくとも太田さんのこの立論は間違っています」などと指摘した。

 自民党は世論の批判などを受け、所属国会議員に対して旧統一教会との関係について調査を進める方針に転換。
番組の中で太田は「今、この場でもいわゆる(旧)統一教会との関係があったことはいけないことだという前提になっているけど。
怪しい団体であるとか、とにかく関係を絶つんだって岸田さんも言っている。
だけどこれってじゃあ統一教会は反社だっていうことを確定するんですか?って僕は岸田さんに聞きたいんです」と
党総裁の岸田文雄首相への疑問を呈し、
「だって今の段階では宗教法人で認められた宗教なわけで。
このまま関係、どんどん調査していきますって、まるで暴力団との関係と同じですよね」などと私見を述べた。

 紀藤弁護士は正午すぎに、太田のコメントを紹介したWEB記事を添付し、
「宗教法人格悪用の団体に国民も政治も何も対策を取れず言えなくなる」
「また政治への浸透の問題は反社性だけの問題ではありません」と指摘。
7時間後に「先は、立論=論理展開の誤りを指摘しただけですが、
私の意見としては江川さんと同じ意見です」と補足し、
ジャーナリストの江川紹子さんが同じ記事についてYahoo! ニュースで
「カルトは、『教えが間違っている』から問題視されてるわけではなく、その『行為』が問題視されます。
統一教会も同じです。太田さんは、それを知りながら、知らないフリをしてませんか?」などとつづったコメントに同調した。

***********

紀藤弁護士も江川氏も、
 旧統一教会と長年戦ってきた経験がある
ため、
 正義感を背景とした憎しみの感情
にとらわれてしまっているように思います。

カルトはその「行動」が問題視される。
だからこそ、
 その問題視される行動に基づき、
 悪用されていると主張される法人格を法律により剥奪し、
 反社会的団体と認定する手続き
を踏まなければならない。

この手続きの過程で、
 相手には反論の機会が与えられる。

適正な手続き(憲法31条)を踏むことなく、
 世論やメディアが、こいつらは悪の組織だから滅ぼすべきだ
と判断して、
 壊滅に追い込むということは、許されない。

悪の組織を滅ぼすための手段は、
 法律に則った適切なものでなければならない。

今のメディアや紀藤弁護士などの論調は、
 世論とメディアの力を利用して、悪の組織を壊滅できれば、手段は選ばなくてよい
というものです。
これは、
 反安倍(安倍元首相の政治の除去)のためなら、手段を選ばなくてもよい
 =暗殺してもよい
という考え方と根本は同じです。


適切な手段(プロセス)の重要性こそ、憲法が長年かけて、ようやく辿り着いた真理です。
魔女狩りで、罪のない人がたくさん殺されたのは、
 証拠に基づく適切な裁判が受けられなかったため。

個人的には、旧統一教会が悪の組織であり、滅ぼすべき団体であるとは思いますが、
 そのためには、法律の手続きを踏んで、正式に行う必要があります。

ただ、今まで、それができなかったため、
 紀藤弁護士は、今の状況をチャンスと考え、頑張っている
のだと思います。

目的は正しいと思いますし、被害者救済の活動は大切であると思いますが、
弁護士である以上、
 憲法が最も重要な価値として定める適正手続(デュープロセス)については無視してはいけない
と思います。

 そんな甘っちょろいことを言っていたら、敵は倒せない。
ただ、
 それが、司法国家というもの
です。

このやり方を認めれば、
 本当は罪のない団体も、同じ論理で壊滅させられる
ことになるからです。
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