知的成長戦略論-クールに生きる

かっこよく生きるためのメモ。
知的に成長し、どんな状況でも平静を保てる力を身につける。

リーダーシップとは何か。

2010年04月18日 | 国家論
リーダーシップのなさが原因で、
内閣の支持率はかなり落ちてきています。

マニフェストが守れないことは
想定していたので、大分落ちるだろうとは思っていましたが、
ここまで落ちるとは思っていなかった。


リーダーシップについては、非常に難しく、
学び出すと何年もかかると思います。
本もセミナーも数えきれないくらいあります。

ただ、
 一言で言ったら?
といわれたら、
 目的を達成するための行動力
といえそうです。

僕の国家論からすると、
 国家の目的は、国民を幸せにする
ということです。

リーダーシップは、
 それを実現するための手段。


みんな言いたいことを言います。

ただ、みんな納得がいく結果が得られれば、黙ります。
 まぁ、仕方ないよな。
 色々あるもんな。

それによって、
 みんながまぁ仕方ないよな
と100パーセントではないにしろ、
 60パーセントくらいの満足度
が得られる状態にもっていく。

それが、リーダーシップだと思います。

会社でいえば、
 報酬。

利益をきちんと上げ、従業員に給与をきちんと払い続けることができれば、
 優秀なリーダー
です。

待遇が良ければ、そのほかで不満が多少あっても、
黙ります。

 まぁ、仕方ないか。給与は高いんだし。うちよりいい所はないよな。
これで、会社がまとまる。

そうすると、
 リーダーとして一番大事なことは、結果を残す
ということであるといえます。


では、国家の首相にとって、結果とは。

それが、僕の国家論からすると、
 国民を幸せにする
ということ。

100パーセント幸せにできなくとも、
 みんなが60パーセントくらいは幸せだな
 まぁ、生きていくのに不自由はないしな
といえる結果を残す。

みんなの話を聞いたうえで、
その計画を立てて、実現する。

計画を立てた後に、反対派から
妨害があっても、修正する必要がないと判断したら
そのまま実現する。

その結果に対する責任は、良くても悪くても負う。

国民はその結果が、
 まぁ、納得できるラインかな
と思ったら、合格。
 全然納得できん
と思ったら、次の選挙で意思を表示する。

これが、民主主義。

小泉首相がリーダーシップがあると言われたのは、
 自分で決めたものをやり遂げた
ということです。

結果がどうかにかかわらず、やり遂げたは大きい。
今、巻き戻しが起きていますが、
 少なくとも自民党を壊した。

郵政票、地方の票を自民から切り離させた。
都市部の投票率を上げて、
 地方のひも付きの票の価値を下げた。

ちなみに、
リーダーシップがあることと
そのリーダーが正しいことをするということは
 まったく別です。

いろいろみんなの意見を聞こうとすれば、
 リーダーシップがない
と批判される。

リーダーシップを発揮し、自分で決めてやろうとすれば、
 独裁者だ
と批判される。

いずれにしても、批判されるということです。

それでもめげない人が、
 リーダーシップがある人
ということになると思います。


ここからが、本題。
今、アメリカの鳩山首相に対する評価がかなり厳しいと報道されています。

理由は、トヨタのリコールのときと同じです。

アメリカにおいては、
 ルールを守らない
ということについては、非常に厳しく対応する。

そうでないと、人種のるつぼの国家は成立しないからです。

日本は、
 ルールより空気
という感じで、
 空気を読め
とうるさい。

日本でうまくやっていくためには、
 空気を読むスキル
は大切なので、身につけて活用したほうがよいわけですが、
 それが海外でも通用する
と考えるのは間違いです。

いわば、ローカルルールでゲームをしているようなもの。


約束をしたら、絶対に守る。

日本以上に重視されている原則です。
これを無視すると、戦争になりかねない。それくらい大切。

 鳩山首相は、当初3月末にはまとめる
と言っていた。

それが、延び延びになっている。

このこと自体が約束違反ととらえられている。

仮に、早い段階で、
 グアム移転
と、アメリカが納得できないという案であるかわりに、
国内をまとめ上げて、
 膨大な金額の移設費
を払うという約束を提示できていれば、
 一定の評価はされた
はず。

アメリカから見れば、何でもいいから早く国内で案をまとめて、
 俺に提示してくれ
と思っているはず。
交渉はそれからだと。

外交の順番としては、
 国内→国外
であるわけです。


会社で案がまとまらず、金額も決まっていない段階で
 取引先にこれぐらいでやってくれませんか
と言っているようなもの。

その金額は払えるの?
それは、これから、他の役員などと相談して・・

だったら、まず、そちらをまとめて
 確実に払える金額を提示してください。
 商談はそれからです。

ビジネスだったら当然の流れ。
稟議が通らない案を相手方に提示しても、
 相手方はどう回答すればよいか分からない。

その案で、相手方が動いて、
反対する人を説得して、ようやく了承を得たにもかかわらず、
 やっぱり、稟議が通らなかったので、もう少し安くしてください
なんて言われようものなら、時間とエネルギーの無駄だからです。

リーダーシップには、
 約束を守る
という要素が不可欠です。

口に出したら、責任をもって実行する。
決めたら、だれが何を言おうとも、無視したり、排除したり、脅したりしながら、
 戦略的に実行する。

そういう点で、一般的に、お坊ちゃんよりも、修羅場をくぐりぬけてきた人の方が、
 リーダーにはふさわしい。

創業者と、創業者の息子の2代目とでは、
 一般的に創業者の方が、リーダーらしい
と思います。

いい人は、悪い人、厳しい人にならないと、
 リーダーにはなれない
ということだと思います。

厳しさが必要だからです。

時には、
 泣きながらでも、馬謖(バショク)を切らなければならない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« みんなで貧乏になる道を選ぶ... | トップ | 頭を鍛える。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国家論」カテゴリの最新記事