年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

シュートは枠内へ才能は枠の外へ

2014-10-05 00:00:00 | Weblog

 10年ぶりに集まった。集まったのは「ONO FC」でわが息子たちが頑張っていた時代の「おやじ」のグループである。

 「今」は、「過去」から引き続きやってきて、そして今からの「未来」へと続くのが時間軸で計るものであり自分たちが通常考えているもの。今夜は、それ以外の例えば「意思」の変遷軸、そのような異空間を感じさせてくれる会である。10年前が後ろ側にあるのではなく、目の前に在るような、過去が目の前にあるような雰囲気である。平たく言えば単なる飲み会ではあるが・・・
堀田善衛「未来からの挨拶」より抜粋
 古ギリシャでは、過去と現在が(われわれの)前方にあるものであり、従って(われわれが)見ることの出来るものであり、(われわれが)見ることの出来ない未来は、(われわれの)背後にあるものである、と考えられていた、というものである。
 これをもう少し敷衍すれば、われわれはすべて背中から未来へ入っていく、ということになるであろう。すなわち、Back to the Futureである。
・・

 10年もたてば親が変化する以上に子供たちが変化している。子供たちが自分の背中を押し開き進んでいる。A君は卒業した3月から金融機関に就職、B君は石油スタンドの正社員、C君はショップの店長、D君は財団法人、E君は橋梁建設会社に、F君は繊維問屋会社に、Gさんは警視庁に、H君は飲食業界へ、I君は七帝大の一つK大の4年生で就職活動中にあるも電力会社に決まりそう、あとは現役の医学部医学科のJ・K・Lの学生3人おり・・・というのが昨夜聞いた話。
 昨夜は、先日62歳で亡くなられたOさん、当時の強かった“ONO FC”Oコーチの葬儀で出会った親父たちが10年ぶりに集まって旧交を温める会であった。子供たちは試合中、よくシュートを外しておったが、Oコーチはそのたびごとに「次行こう」と大きな声をグランドにむけて叫んでいた。その叫び声を聞いていた子たちが、ONO FCを出てからそれぞれ放った才能は、人生の枠内にきちんと入っていることを確認できたと・・・「次」のコーチの声に、子供は確かに答えているのだと思っている。