暘州通信

日本の山車

◆00551 松ケ崎松前神社祭

2012年03月28日 | 日本の山車
◆00551 松ケ崎松前神社祭
□社名 松前神社
□所在地 新潟県畑野町
□祭神
アメノコヤネノミコト 天児屋根命
タケミカヅチノミコト 武甕槌命
フツヌシノミコト 経津主命
ヒメオオカミ 姫大神
境内社
北野神社
皇大神宮
□祭は五月上旬。
□山車
山車の形態(呼称)は提燈山。
・松ケ崎地区
臺車上に松の木をたて、これに提燈(ちょうちん)をさげて曳く。
□汎論
 松前神社の創祀は不明。祭神は枚岡神、枚岡妃神、鹿島神、香取神を祭神とする【春日神社】である。地名の【畑野】は、なんどか合併を繰りかえし、ときには消滅しながらも復活し、継承されてきた「はた」の地であり、古代には、豊前國、豊後國(大分県)。山城國(京都市右京区)に一大勢力を広げた秦氏所縁の地といえよう。当地は佐渡南部に位置し岬状に突き出ていることから古くから湊として多くの舟が出入りした。
 佐渡は言うまでもなく新潟県であるが、対馬暖流が北上することから、気候もやや温暖で、能登から北上する海路があった。【佐渡おけさ】の歌詞のひとつに「来いといわれて 行かりょか佐渡へ 佐渡は 四十九里 波の上」とある。新潟からは四十九里(約二〇〇キロメートルもなく、これは佐渡の松ケ崎と能登の宇出津(うしづ)の間の距離をいうのだそうである。
 能登の門前、内浦から北前舟が通った古湊のひとつで、熊本県の牛深を起源とする民謡【牛深はいや】は、加賀の白峰おわら、越中おわら、佐渡おけさ、を経て青森の【津軽あいや】となって唄いつがれている。佐渡を代表する格調高い相川音頭とともに、佐渡おけさに籠められた郷愁は尽きるところを知らない。
 
 

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