暘州通信

日本の山車

●915 道祖神祭

2007年01月02日 | 日本の山車
道祖神祭

道祖神は庚申とともに各地に祀られている。道祖神は集落の入口に、庚申は出口に祀られるとの説があるが、かならずしも一定のものではないようである。たとえば岐阜県中津川市(旧福岡町)下野の庚申は日本三庚申に数えられ、山岡鉄舟の扁額が掲げられているが、近隣に道祖神は見当たらない。もしかしたら筆者の探し方がわるいのかもしれない。
道祖神は道の神で、賽ノ神、道陸神(どうろくしん)などともよばれ、夫婦和合の神としてもよく知られるが、多く分布するのは、東北、関東、中部地方だろう。京都市南部(京都駅近く)、大阪府茨木市西国街道にも賽ノ神がある。笠島道祖神は芭蕉の奥の細道でよく知られる。
だが圧倒的な数で知られるのは長野県・信州安曇野だろう。神奈川県は小田原近在が多く、埼玉県では秩父地方を中心に多く見られる。
長野県では二十三夜塔の板碑を伴うところも多い。この道祖神祭に山車を曳く地方がある。
早いところは正月の松の内に曳く。
長野県佐久穂町本郷には「七草屋臺」という屋臺が三臺あり、早いときは一月二日に曳かれたこともある。残念なことに老朽化からこの十年ほどは曳かれていないようである。
望月町春日には一月三日に約六臺の山車が曳かれる。文字通り日本で一番早い山車祭だろう。小諸市の御影新田では七日に男山と女山とよばれる山車二臺が、宵にかけてぶっつけをおこなう。各地に見られる喧嘩山ではなく、男女が睦みあう姿を擬態化したものだという。
神奈川県北山村でも道祖神祭に山車を曳く。一見笠鉾に似た形態だが、多彩にいろどられた造花で飾られる。
温泉の町、信州野沢では道祖神祭に巨大な櫓を築いて、火をはなつ火祭が行われる。
日本三大火祭だという。

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