暘州通信

日本の山車

◆21259 讃岐源之丞

2012年05月06日 | 日本の山車
◆21259 讃岐源之丞
所在地 香川県三豊市(旧三野町)三野町大見
□汎論
 讃岐源之丞は、明治三〇年に義太夫の師匠だった三好富太郎が、文楽の人形を導入し創意工夫を凝らした地方藝能で、座名を【三好三昇座】といい、太棹ともよばれる浄瑠璃三味線にあわせて演じられる人形藝である。
 私見であるが、津軽の【じょんがら三味線】は由来が不明といわれるが、使われる三味線はやはり浄瑠璃三味線で、これは【門付・かどづけ】ともいわれた地方を巡回する漂泊藝としての上方藝の地方伝播ではないかと推定する。
 讃岐源之丞は、初代の三好富太郎にはじまる。富太郎は、藝名を三好三昇と名乗った。座名もこれにちなんでいる。阿波の木偶まわし(でこまわし)に師事し、のち淡路島の吉田伝次郎の弟子となたことから吉田姓を与えられ、田源之丞を名乗った。
 川県の指定無形民俗文化財に指定され、保存会によって継承されており、秋には定期公演が行われる。

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