◆01339 楢泉庵 横山家 15
崑崗臺
高山市片原町
林和靖(りんなせい)にちなむ屋臺。
かつてからくり戯が演じられた。一部失われているが当時の人形が伝わる。林和靖は梅を大層愛したといわれ、ながい冬をへて梅が咲くのを喜んだという。唐子はそのようなことはお構いなしに、菜の花を摘んでくる。林和靖のかわいがっていた鶴は主人の心情をくみ、短い春がゆき、梅が終わろうとしているのを憾み、唐子の摘んできた菜の花をついばんで捨てようとする。唐子は怒って弦を追い回すが鶴は容易につかまらず、せっかく積んできた菜の花をすっかり捨ててしまう。
からくりが演じられる機関樋(からくいとい)の上に置かれたかごから黄色の鮮やかな菜の花が乱舞しながら散るのが見もので、見物衆は飛騨地方で【茎立茄(ふくだつな)】とよばれるこの菜の花を拾っって持ちかえった。
このからくり戯は、現在岐阜県養老町でにおいて高山から伝わったものがいまも上演されていて、高山祭で次に復活するからくり戯ではないかと期待されている。
建材、彫刻材の納入はしたのは楢泉庵主、横山彌右衛門である。
□山車文献資料
・寥郭堂文庫資料
崑崗臺
高山市片原町
林和靖(りんなせい)にちなむ屋臺。
かつてからくり戯が演じられた。一部失われているが当時の人形が伝わる。林和靖は梅を大層愛したといわれ、ながい冬をへて梅が咲くのを喜んだという。唐子はそのようなことはお構いなしに、菜の花を摘んでくる。林和靖のかわいがっていた鶴は主人の心情をくみ、短い春がゆき、梅が終わろうとしているのを憾み、唐子の摘んできた菜の花をついばんで捨てようとする。唐子は怒って弦を追い回すが鶴は容易につかまらず、せっかく積んできた菜の花をすっかり捨ててしまう。
からくりが演じられる機関樋(からくいとい)の上に置かれたかごから黄色の鮮やかな菜の花が乱舞しながら散るのが見もので、見物衆は飛騨地方で【茎立茄(ふくだつな)】とよばれるこの菜の花を拾っって持ちかえった。
このからくり戯は、現在岐阜県養老町でにおいて高山から伝わったものがいまも上演されていて、高山祭で次に復活するからくり戯ではないかと期待されている。
建材、彫刻材の納入はしたのは楢泉庵主、横山彌右衛門である。
□山車文献資料
・寥郭堂文庫資料
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