暘州通信

日本の山車

◆01339 楢泉庵 横山家 14

2016年03月07日 | 日本の山車
◆01339 楢泉庵 横山家 14

石橋臺(しゃっきょうたい) 
高山市上二之町上組
臺名は、謡曲の石橋にちなむ。
建造は、文久三年(一八三六)起工、(慶応元年(一八六五)の竣工。
彫刻は浅井和助。
石橋臺見送り
 石橋臺見送りは、現在は複製品に架け換えられているが、本歌は、【朝鮮毛綴・ちょうせんけつづれ】と伝わる。きわめて尠い【綴織。つづれおり】で、産地は、朝鮮半島、また、中国北部、あるいは中国北部の産ともされるが不明な点が多い。現在は朝鮮半島にはまったく保存されていないと記述したが、その後、韓国のソウルにある、

【ソウル歴史博物館】
所在地 ソウル特別市 鍾路区 新門路2街 2-1
電話番号 02-724-0274~6
http://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=491
 に、二面が保存されていることがわかった。

 山車にかけられる懸装品としては、当、石橋臺見送りのほか、三重県上野市の上野天神祭りに曳かれる、上野新町の山車、【薙刀鉾・なぎなたほこ】の胴幕が朝鮮毛綴といわれ、
滋賀県日野町の【日野祭の山車】、【水口町の山車】にもかけられるとの情報があるが、詳細は不明。
 大津市の【天孫神社祭礼】に曳かれる、【神功皇后山】の旧胴懸である、【楼閣庭園圖】は朝鮮毛綴だと伝わる。
 京都【祇園祭】に曳かれる山車、【岩戸山】の旧見送りは、前懸となっていた【玉取獅子、鳳凰、虎、鶴】が、朝鮮毛綴だといわれる。
 さらに、 放下鉾(ほうかほこ,ほうかぼこ) 京都市下京区新町通四条上ルの山車、【放下鉾・ほうかほこ】の懸装品が朝鮮毛綴。 京都市下京区室町通四条下ル鶏鉾町の山車【鶏鉾・にわとりほこ】の【日月鳳凰に牡丹圖】の【二枚継(にまいつなぎ)が朝鮮毛綴。
 丹波町で曳かれる山車の見送幕である、【楼閣風景圖】が朝鮮毛綴。
 京都府亀岡市にはいくつかの朝鮮毛綴が伝わり、【鍬山神社祭礼】で曳かれる山車、【武内山】の、
 胴懸、【窓繪對瓶圖】、【四花瓶圖】は、安永六年(一七七七)、朝鮮李朝一八世紀作。
 胴懸、【窓絵四蝶圖】、【四對花瓶圖】は、安永六年(一七七七)。朝鮮李朝一八世紀作。
 後懸、も安永六年(一七七七)。朝鮮李朝一八世紀作。
 袖幕 【五羽鶴図】これも、安永六年(一七七七)の作。
 さらに、山車、【浦島山】の胴掛幕、【玉取獅子】」が朝鮮毛綴。
 京都府宮津市の山車にも朝鮮毛綴が架けられると伝わるが、詳細不明。
 など貴重な作が伝承される。

建材、彫刻材の納入はしたのは楢泉庵主、横山彌右衛門である。
□山車文献資料
・寥郭堂文庫資料

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