暘州通信

日本の山車

◇02106 方違神社祭

2009年08月20日 | 日本の山車
◇02106 方違神社祭
大阪府堺市北三国ヶ丘町二丁
方違神社
□祭神
ホウタガエサチオオカミ 方違幸大神
テンシンチギ 天神地祇
スサノオノミコト 素盞嗚尊
スミヨシオオカミ 住吉大神
ジングウコウゴウ 神功皇后
□祭は九月中旬。
□山車(蒲団太鼓)
・花田口仲(北庄)
・榎
往時は蒲団太鼓であったが、いまは淡路方太鼓臺がでる。
・瓦町仲
現存しない。
□汎論
 釈迦の八十二相はよく知られるが、人に人相、手に手相、印鑑には印相、お墓に墓相・土地には地相など諸事の相に吉凶がをあてられる。最近は風水が広く流布している。
 初詣には恵方の神社を選んでお参りし、家内安全、五穀豊穣、豊漁、子孫繁栄など福運を願う。
 終戦後、爆撃により焼け野原となった地は復興に立ち上がった。被害を受けなかった地に繁栄場所が移るのは当然で大阪でも千林商店街などはたいへんな賑わいとなった。
 しかし一方、大阪駅前など焼け跡に露天が立ち並び人々がひしめいた。
 何もなくなった地のはずなのに、その後の繁栄が約束されていた。いわゆる、発展する土地は地相がよいのである。しかし、未来永劫つづくものではない。世界を見ても五千年の輝かしい歴史あるある地はいまはほとんど砂漠となっている、これが人間の繁栄の跡である。
 「鬼門」とよばれ忌む方向がある。家、村、町、市など鬼門はいずれにもある。方違神社は「ほうちがいさん」ともいい、方違え、方災除けの神として知られる。
 社伝によると、應神天皇期代に天神地祇ほかの三座を祀り、方違大依羅神と名付け、この社を「方違宮」と称したとある。 社地が旧は摂津、河内、和泉の境にあたる三国山(現三国ヶ丘)にあり、三令制国のいずれにも属さない地、つまり方位のない地であるとして、古くから方位、地相、家相などの方災除けの神社として信仰を集めてきた。転勤、結婚などによる転宅や海外旅行など災難除けを祈願する参拝者が多い。
 出立地から出かけていく先の方位のお祓いをしてもらって、いただいた浄めの砂を持ち帰って家の四方に撒くとご利益があるといわれる。
 まじめに努力しているのに、災厄がかさなることはよくある、いくら努力しても災いは去らない、つまり人生の進むべき災禍が蟠(わだかま)り、方角を誤っているのであり、前に広がる災いを除かなければ福運は授からない。心当たりのある方は一度参詣してみたらいかがだろう。


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