暘州通信

日本の山車

●819 岐阜県の裏金 有耶無耶で終わらせてはならない!

2006年08月28日 | 行政・司法問題
●819 岐阜県の裏金 有耶無耶で終わらせてはならない!

 去る7月5日に発覚した岐阜県の裏金も終局に向かいつつあるようだ。
□主要全国紙は社説で、あるいは週刊誌やテレビなどの各メディアが、しっかり腰をすえた報道を続けている。
□ほぼ2ヶ月になろうとしているが、次第に焦点が絞られてきた観がある。8月末に予定されていた発表が若干延長になったようだ。
□裏金は94年度だけでもカラ出張などの手口で計4億6千万円といわれるが、この94年度を境にそのあとの裏金の実態は見えてこない。
□限定された94年をピークにそのあとはまったく裏金積み立てが存在恩財しなかったのか? といえば疑問が深まるばかりだ。
□断続的に裏金の存在は指摘されている。95年以降はまったく裏金は存在しませんでしたといえばあまりにも白々しい。根拠の示される裏金が動いているからだ。
□岐阜県と職員組合の金銭授受関係が不可解である。
□一例として、副知事らの指示で県職員組合の口座に2億5600万円を移した(朝日新聞社説)。とあるのがわからない。
① 職員組合は岐阜県から2億5600万円をいただいたのか?
② それとも単に預かったのか?
□その後の裏金の動きを見てゆくと、組合員の受益権に基づいた貸付などがあり、おなじ会計から県庁職員らが宴会、ゴルフ、会食、から裁判費の支出があったとされる。
□しかも何に使ったのかそのほとんどが記録がないという有様である。
□推定するに、岐阜県職員と組合員は共通の財布を持ちポケットからたばこ銭をはらうような小遣銭感覚で費消し続けていたと思われる。いわゆるどんぶり勘定だ。
□裏金はいけないが、その背後関係が不透明なのはもっといけない。
□じつはここのところの追求がほとんどされておらず極めてあいまいなのだ。
□梶原拓前知事は知らぬ。存ぜぬ。だったが、今はその言い訳は通らない。
□いうににことかいて、どこの公共団体もやっている、自治省にも裏金がある。不文律の常識だといった。
□俺のやったことは悪いが、東京都知事をはじめ全国どこへ行っても裏金のない行政はない。と
のたまったというから唖然として言うべき言葉がない。
□旧職員、旧年の問題ばかり報道され、現在はなくなっているかのまやかしの発言も虚偽だった。
□古田肇現職知事は組合に寄付金交付。就任以後も裏金を移していた。などとうとう現体制にも火がついてきた。
□発覚以来2ヶ月。原副知事調査長らは不正関係資料処分にはげみ、なんとか、ほぼつじつまのあうところまでこぎつけたと見られている。
□かくて、処分は重いものでせいぜい知事の3ヶ月から6ヶ月間減給10パーセント。以下は戒告、訓告など軽微なものになりそうだ。
□だが、裏金に関与し、知って手を拱いていた職員の背任の罪は重い。関与があった岐阜県職員は、1年から5年位は昇級試験受験資格の剥奪、昇級待ちの職員は2段から3段くらい昇級ストップ。ときに降格、懲戒免職の断罪が必要である。
□岐阜県民はそのくらい怒っている。
□他府県行政も岐阜県の処分の行方を他山の石と息を詰めて見つめている。

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