暘州通信

日本の山車

◆00288 宇佐八幡宮春季例大祭

2012年03月14日 | 日本の山車
◆00288 宇佐八幡宮春季例大祭
□社名 宇佐八幡宮
□所在地 富山県南砺市(旧福光町)
□祭神
□祭は四月中旬。
□山車
山車の形態(呼称)は、庵屋臺(いおりやたい)
・本町
・東町
三層の家屋で、軒には赤い鬼燈提燈がさがる。
・西町
 西町の庵屋臺の創建は、文久二年(一八六二)と伝わる。上臺は二棟の数奇屋造り家屋がならび、欄間には六枚の欄間彫刻が飾られる。井波の番匠屋十二代与八郎の作と推定される【玉川六川圖】で、全国にたまがわの名をもつ河川を題にし、

・井手の玉川 京都府綴喜郡井手町
・調布の玉川 東京都多摩川
・大阪府高槻市
・宮城県塩釜市
・滋賀県草津市
・和歌山県高野山

 を流れる玉川六川をみごとに図案化した彫刻が収められている。
・味噌屋町
・五宝町
(順不同)
□汎論
 宇佐八幡宮春季例大祭には【庵屋臺(いおりやたい)】がでる、埼玉県ほかにも【底抜け屋臺】とよばれるものがある。当地方では城端祭に端を発するものと考えられ、これが近隣の町村に波及したもので、床を張らず屋臺のうちに人が入って歩いて移動し、所望があるとその戸口に屋臺を停めて【庵歌】を唄い、祝福を受けた家は鳥目をはずむ。庵屋臺は、ひじょうに精巧に瀟洒に作られていて、なかには全体を飛騨春慶塗で仕上げたものがある。たとえば江戸吉原の妓楼などは約五、六分一くらいに縮尺されて、柳一本に到るまでひじょうに忠実に、精巧に、瀟洒に作られている。この庵屋臺から三味線に載せた庵唄や、端唄がながれるさまは、あたかも江戸吉原の妓楼にあそぶの風情がある。
 福野町などでもかつては行われていたが、庵屋臺は、現在は神社の倉庫に保存されている。
 現在は無指定のようであるが、もうそろそろ有形。無形の文化財指定を受け保存を講じてもよいころのように思われる。
□参考
次を参考にさせていただきました。
・福光の春祭り 庵屋台
 http://nanto.zening.info/fukumitu/Spring_Festival/Iori_Yatai_Nishi_machi.htm

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