暘州通信

日本の山車

◆谷口與鹿 伊丹風俳諧 二〇

2011年02月07日 | 日本の山車 谷口與鹿
◆谷口與鹿 伊丹風俳諧 二〇
 梶曲阜(かじきょくふ)、照顔齋が、商用で江戸に旅したときの様子を克明に記した自筆の道中記『照顔齋道ノ記』がある。これを見ると、旅は東海道を下り、帰りは中山道を通っている。須賀川のたよ女とは江戸で逢ったはずだが、その記録は見当たらない。木曾についたとき、土産を買っているがそのときの句に、

   桶の輪を 藤で曲げたる 木曾土産

 とある。よほど珍しかったらしい。伊丹の酒樽は、醸造用から、販売用まで竹の箍(たが)で締めたものだった。その竹材は、西は有馬、北は佐井寺(吹田市)、水無瀬から京都洛西にまで及ぶ厖大なものであった。現在もなお竹林が見られる。神足(こうたり)の錦水亭はその筍料理で知られ、旬の季節には訪れる人が多い。

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