暘州通信

日本の山車

◆38225 アラハバキ 一

2012年05月13日 | 日本の山車
◆38225 アラハバキ 一
 アラハバキとは?
 各地の神社を巡っていると、神代譜にそぐわない神々にしばしば出会う。
 オシャグジデンダという着生羊歯(シダ)があるが、これには【御社宮寺のデンダ】だといわれるが御社宮寺について解説したものに出会わない。
 ヤマノカミ(山ノ神)とよばれる女神があるが、これはオオヤマツミノカミ(大山祗神)。あるいはオオヤマクイノカミとは異神である。
 アマテラスオオミカミはよく知られる皇室神で女性神というのが一般的であるが、男神説があり、さらに古いアマテルカミが長崎県の対馬から大阪府、奈良県に存在する。
 アメノミナカヌシノカミ(天御中主神)は、皇室神よりはるかに古く成立した神と考えられる。セオリツヒメ(瀬織津姫命)もおなじ範疇に含められるべき神であろう。
 オシラサマ信仰
 東北地方に知られる【オシラサマ】は、青森県、岩手県、しだいに数は減るものの福島県、茨城県あたりまで分布するが、【屋敷神】だろうと考えられている民間信仰といえるだろう。埼玉県から、神奈川県、群馬県、長野県などにも【屋敷神】とよぶ自然石が信仰の対象になっている例が見られる。
 日本の原始の時代から古代に続く【祭祀】には、いまなお連綿と続く信仰があるが、学説上解明されていないものが多い。これは、文献史学の限界を象徴していて史料を伴わない学説が排除され、【民俗】という分野に封じ込める傾向があることも考えられる。史家の数だけあるなどともいわれる【邪馬台国論争】などはその最たるものといえよう。
 問題意識を整理し、【思考する思想の学問】を考えてみるべき時期かもしれない。
 脇にそれたが、 
 【アラハバキ】とよばれる神も謎の神である。

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