暘州通信

日本の山車

00165 出町曳山子供歌舞伎

2007年08月17日 | 日本の山車
00165出町曳山子供歌舞伎
富山県砺波市出町
□神明社
□祭は四月中旬。
山車(曳山)は三臺あるが、今は交代で一臺づつを曳き子供歌舞伎を演じる。

□山車(曳山)。
・東町
・中町
・西町

□汎論
浄瑠璃と歌舞伎曳山
当地の歌舞伎曳山を支えてきたものは、「一口浄瑠璃知らぬは男の恥」といわれるほどの浄瑠璃熱だったという。言い伝えによると、水島勝満寺の住職が京都に遊学したさい習い覚え、天保年間(一八三〇ー一八四三)頃に人々に教えたのに始まるといい、門下に中村屋知平、苗加屋三四郎、善政等があった。なかでも中村屋知平は天稟の美声だったといい、京都本願寺へ参詣した折、大阪の本舞臺に立ち、北陸にこのような名人がいたとは!と浪華の人々を驚かせたという。
「出町子供歌舞伎曳山」は、富山県指定無形民俗文化財に指定され、砺波子供歌舞伎曳山振興会により維持されている。
これまで上演された藝題は、「鎌倉三代記三浦別れの段」、「絵本太功記十段目尼ヶ崎の段」、「奥州安達ヶ原三段目袖萩祭文の段」、「御所桜堀川夜討三段目弁慶上使の段」などである。出町神明宮でお祓いお受け、鳥居前で上演したあと、各町内を回り、辻々で上演する。
子供歌舞伎上演に欠かせないのが「後見」の存在で、舞臺で役者の陰(脇)に控えて、演技の補助する。小道具の受け渡し、衣裳のひきぬき、鬘の操作などの世話をする重要な役である。この後見の良悪は、直ちに演技に響くので、演者と同等以上の実力のものが勤める。「ツケ」
演技にめりはりをつけ、見切りを様式的に誇張する。演技の各所で「ツケ木」で「ツケ板」を打つ。打つ人を「ツケ打ち」といい、砺波の子供歌舞伎では後見がつとめる。

□問い合わせ
砺波市商工観光課
電話0763-33-1111

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