◆34604 セオリツヒメ 四
これは仮説である。
【セオリツヒメ】は、ベンザイクドクテン(辯才功徳天)が日本のセオリツヒメに姿を変えて現れた姿だとする思想、つまり本地垂迹説がある。
ベンザイクドクテン(辯才功徳天)は、インドのヒンドゥー教の女神に起源を持ち
原語は「サラスヴァティー」、漢訳されて【辯才】これに佛教の天部の位にあるとして、辯才功徳天となった。【弁才天】と書かれるのが一般的であるが、【弁財天】と書かれる例も多い。日本では七福神の女性の神で、【べんてんさま】として親しまれ、琵琶を持つ姿は藝能の神としても人気がある。
福岡県の宗像大社では、沖ノ島、沖津宮のタゴリヒメノカミ(田心姫神)、大島、中津宮のタギツヒメノカミ(湍津姫神)、田島、邊津宮のイチキシマヒメ(市杵島姫)の三女神を祀る神社であるが、このうちのイチキシマヒメ(市杵島姫)を、単神で東側にある小島嶼に【べんてんさま】として祀る例が見られる。
・厳島神社 広島県安芸の宮島
・竹生島 滋賀県
・弁天島 愛知県蒲郡
・江ノ島弁天 神奈川県湘南
などはよく知られる例であるが、東の小島に祀るのは太陽神であり、西側の日本海側ではほとんど見られない。これらの祭祀は本来、セオリツヒメを祀ったものと考えられる。また社寺の苑池に小島を作り、橋を架けて【べんてんさま】を祀るのもよく見かける。
これは仮説である。
【セオリツヒメ】は、ベンザイクドクテン(辯才功徳天)が日本のセオリツヒメに姿を変えて現れた姿だとする思想、つまり本地垂迹説がある。
ベンザイクドクテン(辯才功徳天)は、インドのヒンドゥー教の女神に起源を持ち
原語は「サラスヴァティー」、漢訳されて【辯才】これに佛教の天部の位にあるとして、辯才功徳天となった。【弁才天】と書かれるのが一般的であるが、【弁財天】と書かれる例も多い。日本では七福神の女性の神で、【べんてんさま】として親しまれ、琵琶を持つ姿は藝能の神としても人気がある。
福岡県の宗像大社では、沖ノ島、沖津宮のタゴリヒメノカミ(田心姫神)、大島、中津宮のタギツヒメノカミ(湍津姫神)、田島、邊津宮のイチキシマヒメ(市杵島姫)の三女神を祀る神社であるが、このうちのイチキシマヒメ(市杵島姫)を、単神で東側にある小島嶼に【べんてんさま】として祀る例が見られる。
・厳島神社 広島県安芸の宮島
・竹生島 滋賀県
・弁天島 愛知県蒲郡
・江ノ島弁天 神奈川県湘南
などはよく知られる例であるが、東の小島に祀るのは太陽神であり、西側の日本海側ではほとんど見られない。これらの祭祀は本来、セオリツヒメを祀ったものと考えられる。また社寺の苑池に小島を作り、橋を架けて【べんてんさま】を祀るのもよく見かける。