彼岸が過ぎたころ、
谷戸の湿地に群生し、ツリフネソウの花が咲きだします。
図鑑によると、ツリフネソウの花期は8~10月、
一般に、山地の方が平地より早く咲きだすようです。
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草、
やや湿ったところに、
舟が吊られたような形の筒状、紫色の花をつけます。
ムラサキツリフネ(紫釣船)とも呼ばれ、
特に、咲きはじめの花は美しい紅紫色です。
花序は葉腋から斜上し、一つの花序に花を数個つけます。
花は長さ3〜4cmで花弁が3個、萼片3個からなり、
萼片も紅紫色で花弁のように見えます。
その萼片の1個は大きな袋状で、
先端が細長い距になり、クルリと丸まります。
このクルリと丸まった距の部分に蜜がたまります。
10月初日の同じ場所のツリフネソウ。
新しく咲いた花もありますが、
その横には早くも散った花の果実ができていました。
ツリフネソウの花、
花弁は下の2個が大きくて付け根付近に黄色の斑点があり、
花の上方にぶら下がるように付く白い組織が雄しべです。
雄しべは5個あり、花糸は短く、葯が合着していて、
この合着した雄しべの中に雌しべが隠れています。
トラマルハナバチが吸蜜に来ました。
脚をたたみ、花の奥に潜り、
長い口吻を伸ばして、距の中の蜜を吸います。
ツリフネソウの花の形はこのトラマルハナバチのサイズに合わせてできているとのこと。
花筒にぴったりサイズのトラマルハナバチ、
潜るときに花の上部にある雄しべと雌しべに頭や背中がふれて花粉をつけます。
そして、次の花にまた吸蜜に行きます。
ツリフネソウにとってトラマルハナバチは
受粉を助けてくれる大事な昆虫なのです。
他の花ではホバリングをしながら吸蜜する得意技を持つホシホウジャク、
ツリフネソウの蜜は筒形の花の奥の距にあるので、
飛びながらでは、長い口吻を伸ばしても蜜には届きません。
そこで大型で太目のホシホウジャク、
トラマルハナバチのように花の中に潜れないので、
得意技のホバリング吸蜜はやめて、花の中に頭だけをつっこみ吸蜜します。
それでも頭に花粉がつき、受粉に役立ちます。
イチモンジセセリもツリフネソウの花に来ました。
口吻を伸ばしているようですが、そこには蜜はありません。
受粉に役立たない蝶には蜜を与えないよう仕組みになっているようです。
谷戸の湿地に群生し、ツリフネソウの花が咲きだします。
図鑑によると、ツリフネソウの花期は8~10月、
一般に、山地の方が平地より早く咲きだすようです。
ツリフネソウ(釣船草、吊舟草)。
ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草、
やや湿ったところに、
舟が吊られたような形の筒状、紫色の花をつけます。
ムラサキツリフネ(紫釣船)とも呼ばれ、
特に、咲きはじめの花は美しい紅紫色です。
花序は葉腋から斜上し、一つの花序に花を数個つけます。
花は長さ3〜4cmで花弁が3個、萼片3個からなり、
萼片も紅紫色で花弁のように見えます。
その萼片の1個は大きな袋状で、
先端が細長い距になり、クルリと丸まります。
このクルリと丸まった距の部分に蜜がたまります。
10月初日の同じ場所のツリフネソウ。
新しく咲いた花もありますが、
その横には早くも散った花の果実ができていました。
ツリフネソウの花、
花弁は下の2個が大きくて付け根付近に黄色の斑点があり、
花の上方にぶら下がるように付く白い組織が雄しべです。
雄しべは5個あり、花糸は短く、葯が合着していて、
この合着した雄しべの中に雌しべが隠れています。
トラマルハナバチが吸蜜に来ました。
脚をたたみ、花の奥に潜り、
長い口吻を伸ばして、距の中の蜜を吸います。
ツリフネソウの花の形はこのトラマルハナバチのサイズに合わせてできているとのこと。
花筒にぴったりサイズのトラマルハナバチ、
潜るときに花の上部にある雄しべと雌しべに頭や背中がふれて花粉をつけます。
そして、次の花にまた吸蜜に行きます。
ツリフネソウにとってトラマルハナバチは
受粉を助けてくれる大事な昆虫なのです。
他の花ではホバリングをしながら吸蜜する得意技を持つホシホウジャク、
ツリフネソウの蜜は筒形の花の奥の距にあるので、
飛びながらでは、長い口吻を伸ばしても蜜には届きません。
そこで大型で太目のホシホウジャク、
トラマルハナバチのように花の中に潜れないので、
得意技のホバリング吸蜜はやめて、花の中に頭だけをつっこみ吸蜜します。
それでも頭に花粉がつき、受粉に役立ちます。
イチモンジセセリもツリフネソウの花に来ました。
口吻を伸ばしているようですが、そこには蜜はありません。
受粉に役立たない蝶には蜜を与えないよう仕組みになっているようです。