goo blog サービス終了のお知らせ 

行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オオアオイトトンボ

2017-09-20 20:00:22 | 昆虫
昨日に続いて、
この夏、自宅近くの林間で写したイトトンボ。


少し大きく感じたので、
オオアオイトトンボとしました。
というのは、よく似たアオイトトンボとの見分け方が難しいのです。


上と同じ個体、
腹部の付け根に副性器の突起が見られるので雄です。


こちらは雌、
腹部突端にりっぱな産卵管が確認できます。
いろいろ調べてみると
このしっかりした産卵管はオオアオイトトンボのもの、
この産卵管で木の幹や枝などに卵を産み付けるそうです。
草茎に産卵するアオイトトンボはこんな大きな産卵管ではないようです。


6月の中頃、
小さな池に刺さった木の枝に、
抜け殻を前にした、
ふ化したばかりのイトトンボを見つけました。
オオアオイトトンボかアオイトトンボです。


少し太い枝にも抜け殻とイトトンボ、
こちらは青緑色の体色が出始めています。
ふ化したばかりのものはどちらかなおさらわかりません。


池の周囲の草茎にもいました。
近くに抜け殻が見られません。
ふ化後、移動しているのでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アオモンイトトンボ

2017-09-19 20:00:48 | 昆虫
平地の池沼、水田、湿地などで広く見られるアオモンイトトンボ、
雄は胸部が淡緑色で腹部の末端近くに青色の紋が見られます。
雌は雄と同色型のほかに全身が淡褐色の個体がいて、
この淡褐色のものの未成熟個体は、同じ種とは思えない美しい赤褐色をしています。


アオモンイトトンボ
胸部側面が淡緑色で腹端が青色のイトトンボ、
河原の草原に数匹を見つけました。
細くて小さいイトトンボ、望遠マクロをつけていますが
それでも撮るのが大変です。


この個体、胸部側面が淡緑色というより淡青色です。
前腹部下部に副性器の出っ張りが見られるので雄です。


この個体、副性器の突起も見られず、
腹部全体が太く感じられます。
雄と同色型の雌です。


谷戸の田んぼ、
稲の葉に赤褐色のイトトンボがいました。


調べてみるとこれもアオモンイトトンボ、
雄と異色型雌の未成熟な個体ようです。
淡緑色のアオイトトンボと同種とは思えない色合いです。


同じ田んぼにいた異色型の雌。
淡褐色、図鑑では緑褐色と表現されています。


稲の葉にいた淡緑色のアオイトトンボ、
雄の個体に見えます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月の草の花

2017-09-18 20:00:58 | 花,植物
9月8日、
小山田緑地と長池公園にて、
タコノアシやサワギキョウなどの草の花。


ユキノシタ科タコノアシ。
蛸の足をひっくり返したような形のおもしろい花です。
湿地や休耕田などに生える多年草、
秋も深くなると赤く色づき、ゆで蛸になります。
実は環境省のレッドリストで準絶滅危惧種、
小山田緑地にはこの草を見にきました。


タコノアシと同じ湿地に咲いていた紫の花、
キジカクシ科コバノギボウシのようです。


これも小山田緑地、
谷道は草刈りがされていましたが
この草は残されていました。
イラクサ科カラムシ、
アカタテハの食草として意図的に残していると説明がされていました。


尾根幹線を車で長池公園に向かう途中、
道端の草むら一部分がピンク色になっていました。
タデ科ベニイタドリです。


長池公園の湿地、
にわか雨に濡れて、サワギキョウが花をつけていました。
山野に自生するキキョウ科の多年草。


オトコエシ。
オミナエシ科の多年草、
白い花を白飯に見立てて、オトコメシ、
それがオトコエシに変化したとのこと。
オミナエシは黄色の花を粟飯に見立てて、女飯なのだそうです。


そのオミナエシ、
黄色の小さな花がたくさんつき鮮やかです。
秋の七草の一つ、かつては山野に普通に見られたとのことですが
いまは自生株はほとんど見られなく、
園芸店で売られたものが庭などに植えられています。
写真は長池公園の駐車場の植え込みに咲いていたもの。


春の七草つながりでススキ。
長池公園外周、穂が目立ち始めていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ガマズミ、ミヤマガマズミ、キミノガマズミの果実

2017-09-17 20:00:58 | 花,植物
多摩ニュータウンの一角、
八王子長池公園にて、
色づき始めたガマズミ、ミヤマガマズミ、キミノガマズミの果実(9/8)。


レンプクソウ科ガマズミ属ガマズミ。
5~6月、白い小さい花を花序にたくさん咲かせます。
その花がみんな実になったようにたくさんの実がついていました。


山野に自生し、花も山野によく目立ち、
熟した果実は食用にもなり、
人々の生活に親しまれてきた樹木です。
庭木としてもよく利用されています。


ミヤマガマズミ。
ガマズミに比べて実付きが少なく、
実もより丸く感じます。
葉もガマズミに比べてやや小さく、葉先が尖っています。


ミヤマ(深山)の名がありますが
丘陵地から低山に自生しています。


キミノガマズミ。
キミノナンテンやキミノマンリョウがあるのは知っていますが
ガマズミにも黄色の実がつく、キミノガマズミがあるようです。


実が黄色に色づくガマズミの変種です。
実の付き方、大きさそして葉もガマズミと同じです。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルマメ、ヤブツルアズキ

2017-09-16 20:00:41 | 花,植物
9月初旬の野に見つけたマメ科の花を2点。
大豆の原種とされるツルマメ、
他の草に絡まり赤紫色の小さな花をつけます。
小豆の原種とされるヤブツルアズキ、
いかにもマメ科というきれいな黄色の花が野に目立ちます。


ツルマメ、
マメ科ダイズ属の一年草、
葉腋(ようえき)から花序を出して、
蝶形をした赤紫色の小さな花をつけます。


花数の多い花序を
マクロレンズでアップ、
小さな花はアップにすると、どれもきれいです。


花を狙っていると
キンケハラナガツチバチがバシッと音をたててとまりました。
花をしっかりと抱え込んでいます。


まだ蕾のツリフネソウに絡まり、
花をつけていました。


マメ科ササゲ属ヤブツルマメ、
アズキの原種とされていますが
アズキと異なってこちらはつる性草本です。


よく似た花をつけるものにアズキとノアズキがあります。
アズキは畑にあるので区別がつきますが、
果実を見ないとノアズキとの区別は難しく、
多摩丘陵にはノアズキは未確認との情報から消去法で
ヤブツルアズキとしました。

果実
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲンノショウコの紅白の花

2017-09-15 20:00:26 | 花,植物
ゲンノショウコ(現の証拠)、
夏の終わりごろになると山野や道端などに
かわいらしい紅白の花を咲かせます。
珍しい植物ではないのですが、
見つけるとレンズを向けてしまいます。


フウロソウ科フウロソウ属の多年草。
平地にも普通に見られるフウロソウ、
高山植物のハクサンフウロやアサマフウロにも似た美しい花をつけます。


紅色と白色の花があり、
webなどの記載によると、
東日本には白い花、西日本には紅色の花が多いとあります。
確かに、多摩丘陵の散歩道では白花の方をよく見ます。


まだ咲きたての紅い花、
すぐ横にニリンソウのように蕾が控えています。
枝先と葉の脇から伸びた花軸に、
花が2個つくものが多いようです。


花弁は5枚、雄蕊は10本、雌蕊の先は5裂します。
ゲンノショウコは雄蕊先熟、
写真上の右の花、雄しべは花粉を出す状態になっていますが、
雌しべの柱頭はまだ開いていません。
雄蕊先熟、雄性期の花です。
左の花は雄蕊がすっかり落ちてなくなっています。
雌性期の花です。


この紅い花、
雄蕊もしっかりと存在し、雌蕊も5裂に開いています。
両性期の花です。


二つなかよく並んだ花、
右が雄性期で左が両性期です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

黄金色のツチイナゴ

2017-09-14 20:00:20 | 昆虫
ツチイナゴ、
珍しい種ではありませんが、
成虫で冬を越し、夏の間は幼虫で過ごす、
珍しい生態のバッタです。
9月の上旬、そんなツチイナゴに早くも成虫が出ていました(9/9)。
そして、幼虫は薄緑色が普通ですが、黄金色のものがいました(9/11)。


道端のニラの花にバッタらしき姿、
逆光の日に輝き黄金色に見えます。


眼の下に涙と称される黒条、
これを見ればツチイナゴとわかります。
翅が生えだしてはいますがまだ幼虫です。
ツチイナゴの幼虫は薄緑色のはずですが
この個体は薄茶色です。
成虫になる過程なのか、この個体特有なのか、初めて見る色彩です。


8月中旬、
花の上にいたツチイナゴ幼虫、
紅い花に緑色の体色がよく目立っています。


これも8月中旬、
草の中のツチイナゴ幼虫、
眼の下の黒条が幼虫でもはっきりとみられます。


まだ成虫になったばかりのフレッシュなツチイナゴ(9/9)。
淡褐色の地に背中や胸に淡黄色の条がきれいです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミドリヒョウモンの雌

2017-09-13 20:00:15 | 昆虫
そろそろ夏眠から覚め、
現れるころかもしれないと、
隣接して林間のある公園の花壇を覗いて見ました。
期待どおり、ミドリヒョウモンの雌がいました(9/8)。


ミドリヒョウモン、
ツマグロヒョウモンの次によく見られるヒョウモンチョウとのことですが
それでも、筆者の散歩道では目にすることが少なくなりました。


6月ごろに発生し、
真夏の暑い間はどこかに姿を隠し、
涼しくなるとまたフィールドに姿を現します。
この花壇には、毎年、9月も半ばになると
夏眠明けの個体が吸蜜に現れます。


この日、ツマグロヒョウモンに交じって、
花壇にいたミドリヒョウモンの雌、
よほど空腹なのか、花から花へと吸蜜をし、
すぐ近くで被写体になってくれました。


他のヒョウモンチョウと同じく、
オレンジ色の地に黒斑が並びますが、
他のヒョウモンチョウと比べて、
オレンジ色の鮮やかさに欠けるミドリヒョウモンです。
特に雌は鮮やかさに欠け、
雄に比べて黒斑が多く、大きく発達しています。


メスの一部には、暗色型と呼ばれ、
翅の表側全体に黒っぽい黄緑色を発色するものがいます。
この個体はその暗色型のようです。


後翅裏側に白っぽい帯が見られます。
。オスは斑点が少なく、メスにはこの横しまがなく、斑点が大きく発達する。


ミドリヒョウモンの雄も撮れました(9/10)。
雌に比べ、黒斑点が少なく、
前翅中央部に4本の黒条(性標)があります。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アカホシゴマダラ、クロコノマチョウの幼虫

2017-09-12 20:00:50 | 昆虫
丘陵の散歩道、
道端に生えた榎の幼木を観察すると
アカボシゴマダラの幼虫が見つかります。


アカボシゴマダラの幼虫、
緑色の体色が榎の幼木の葉によく同化しています。


顔は淡い緑色と白の縞模様、
かっこよく2本の角が生えています。
幼木の葉はおいしく、食欲が進むようで、
この個体でっぷりと太っています。


オオムラサキやゴマダラチョウの幼虫の食草も榎、
そして、姿もよく似ているとのことですが、
散歩道にそれらの蝶の姿を見ることはまずないので、
これはアカボシゴマダラです。


同時に見つけたアカボシゴマダラ成蝶。
どうも若い榎の木に産卵にやってきたもようです。
年に数回、産卵をするようです。
もともとは日本にはいなかった蝶ですが、
マニアによる放蝶がもとで、
今や関東地方を中心に増え続けています。
在来のゴマダラチョウなどに悪影響を与えるとして
要注意外来生物に指定されています。


たまたま同行した人にクロコノマチョウの幼虫と教わりました。
webで調べた結果、間違いないようです。


クロコノマチョウ成蝶。
もともとは南方系の蝶ですが
温暖化に伴い北上しているようで、
関東でも見られるようになりました。
薄暗い林間などに生息する大型のタテハチョウです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リスアカネ

2017-09-11 20:00:47 | 昆虫
リスアカネは平地~山地の樹林近くの、
あまり開放的ではない場所を好むアカトンボ、
そんなところから、なかなか目にしずらいアカネ属のアカトンボです。


丘陵の谷地にアカトンボを見つけました(8/27)。
翅端が褐色、胸斑からリスアカネのようです。
図鑑によると、活動範囲は狭く、
水辺からそう離れない場所に生活するとありますが
この場所の近くには池など水辺が見当たりません。
どこから来たのでしょうか。


翅端にしっかりとした褐色斑、
腹部はきれいな赤色、雄の個体です。


ヤブヤンマが産卵に来る小さな池、
池の横の石にリスアカネ♂がとまっているのを見つけました(9/3)。


木陰の落ち枝にもとまっていました。


数年前はこの池の周囲によく観察できましたが
昨年は見なかったリスアカネ。
数は少ないようですがまだ発生しているようです。


正面からの姿、眉斑はありません。
雌も探して見ましたが見つけたのはいずれも雄でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする