
稲城中央公園の山の斜面に,
今年もキンランが花を咲かせていました。
野生蘭はどれも魅力的ですが,キンランはことさらきれいに思えます。

育成地以外のめったに人が入らない場所に,3,4株のキンランを見つけました。
元来の丘陵を残し,公園にした中央公園ですので,
自生のものが生き延びているのかも知れません。

その名の通り,ラン科の多年草で,自生蘭の一つです。
完全に開かずに赤い蘂を少し覗かせるように咲く,黄金色の花が美しく,
また自生蘭ブームもあり,
乱獲により自生しているものが少なくなっているようです。

この蘭,樹木とその樹木の根に存在するある種の菌の存在がないと,
生育できないようです。
つまり,採って帰り,家の庭に植えても育たない蘭なのです。

同属の白花が銀蘭(ギンラン)で,キンランと同じような場所に生育します。
こちらのほうが少ないのか,生育が遅いのか,
なかなか見つかりませんでしたが,
やっと一株見つけた小さなギンラン載せておきます。
金蘭や真紅の蘂をちらと見せ