行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ハルジオンにアオスジアゲハ

2011-05-21 18:11:29 | 昆虫

暖かく好天に恵まれた連休最後の日(5/8),
野原に群生したハルジオンに2匹のアオスジアゲハが戯れていました。


一つの花に長く停まっている事はなく,
花から花へと次々に移っていき,
2匹が時々絡みあい,そしてすぐに離れ,また花に停まります。


アオスジアゲハは南方系の蝶,
東北の秋田あたりが北限とされています。
昔は関東地方でもやや珍しいと思っていましたが,
温暖化のせいか,最近はよく見られるように思えます。


5月~6月と7月~8月の2回発生するとのことですので,
この2匹,蝶に生まれて間もない,まだ若い固体に思われます。
ハルジオンの蜜での食事を楽しんだ後,
絡み合いながら空に舞い上がり,大空に消えていきました。

絡み合い好くは大空揚羽蝶
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カキドオシ,ラショウモンカズラ,オドリコソウ

2011-05-20 20:45:34 | 花,植物
表題の3点,いずれもシソ科の野草,
そんなシソ科の同じような花たち,
4月下旬から5月上旬,近所の山野に咲いていました。




カキドオシ,
開花すると,茎が地を這って伸び,
垣根の下を侵入してしまうのでこの名があるそうです。
日本全国の野や道端などに普通に分布します。




ラショウモンカズラ,
羅生門で渡辺綱によって切り落とされた鬼の腕に,
この花を見立てての名だそうです。
この花,紫色なので,切られたのは青鬼ということになります。


オドリコソウ,
花の形が笠を被った踊り子の姿に見えるのでこの名です。
花色は写真の白のほか,薄紅色があるようです。

垣根なき山野に伸ばし垣通し
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ヤマエンゴグサ・セリバヒエンソウ

2011-05-19 22:46:10 | 花,植物

公園の山の登り口に淡い赤紫色,筒状の花が咲いていました(4/24)。
その色合い,形,とてもかわいらしく思えます。
マクロレンズに付け替え,近寄ってみました。
年をとると腰が痛く,屈むのが少し苦痛です。
無理な姿勢でのマクロ手持ち撮影は難しく,
ピントが甘くなってしまいましたが,
ソフトフォーカスを意図したことにしておきます。


ヤマエンゴグサという名の山野に生えるケシ科の多年草,
淡青色の花と淡赤紫色があり,
この淡赤紫色は少ないようです。
また,この草,薄緑色の小さな丸い葉がとても雰囲気があります。




同日,同じような場所に生えていたセリバヒエンソウ(芹葉飛燕草),
葉が芹のようで,花が燕の飛ぶ姿を想像させるヒエンソウに似ているので,
この名がつけられたキンポウゲ科の植物です。
これも淡い紫の花が素敵に思えます。


春山や淡き小さな花多数
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シャガにヒメシャガ

2011-05-18 23:10:18 | 花,植物

白地あるいは薄い紫地に複雑な模様を描いたようなシャガの花が
道辺や林の片隅に4月中ごろ咲きだします。


シャガはアヤメ科の常緑草本,
古い時代に中国から日本に持ち込まれた植物です。


三倍体であり,種子ができず,根茎からほふく状に枝を伸ばして増えます。
よく群生して見られるのはその増え方にあるようです。
5月も今頃になると花の白さも薄れ,傷んでもきますが,
まだ咲き始めのシャガにはどこか不思議な美しさを覚えます。
写真はいずれも4月中の撮影。


よく似たアヤメ科の花にヒメシャガがあります。
山地や森林の岩場の斜面に自生している日本固有の多年草です。
今は自生しているものは少なくなっているようです。
写真は家庭で栽培しているものを撮らせてもらいましたが(5/3),
こんな花が山野に自生していたらより美しく思えます。

朝の道 謎に微笑む著莪と会う
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ムラサキゴケ・サギゴケ

2011-05-17 22:03:33 | 花,植物

春草がうっすらと生えた小さな空き地に,
ムラサキゴケがかたまり咲き,直径1mほどのコロニーを
3つ,4つと作っていました。
こんなにも密集して咲いているムラサキゴケは始めてです。
光の具合でしょうか,ムラサキゴケにも
薄紫と薄赤紫と,微妙な色の違いがあるように見えました。


ゴマノハグサ科サギゴケ属のムラサキゴケ,
漢字は「紫鷺苔」と書きます。
これではムラサキサギゴケと読めます。
写真は,一株,二株と草の影にひっそりと咲いていたムラサキゴケ,薄紫色です。


白い花のムラサキゴケを見つけました。
これはおかしいので,白い花のものはサギゴケ(鷺苔)と呼ぶようです。
これで,ムラサキゴケが紫鷺苔と書く理由がなんとなく理解できます。


これはトキワハゼ,
ムラサキゴケと同じにゴマノハグサ科サギゴケ属の草です。
よく似ていますが,こちらのほうが小さい花です。

野培地に紫鷺苔の花コロニー
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山吹草と白雪芥子

2011-05-16 21:12:34 | 花,植物
カタクリも咲いていた地元の公園,
日当たりのよい山の斜面に黄色のヤマブキソウが,
その反対の斜面にシラユキゲシの白い花が
対面をするかのように咲いていました。




ヤマブキソウ,花が山吹に似ている草なのでこの名がつけられ,
クサヤマブキとも呼ばれます。
ヤマブキはバラ科ですが,こちらはケシ科です。
花びらもヤマブキが五弁,こちらは四弁です。
林間や山地の野草ですが,
真に自生のものは少なくなっているようです。




シラユキゲシです。
こちらも山地に自生する
やはりケシ科植物で四弁の花を咲かせます。
写真の花は少し傷みがありますが,
咲きたての花は純白,もっと白さが際立っています。
その白さゆえ,スノーポピーの英名があります。

山草の次々花に五月かな
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豆の花

2011-05-15 21:40:28 | 花,植物
先週の日曜日,庭の隅やプランターに播いた豆の種,発芽していました。
そんなわけで,今日は「豆の花」を載せたいと思います。
ちょうど一月前(4/16)の写真になります。
今頃はこの花たち,立派な実になっていることでしょう。






どれも豌豆だと思いますが,
よくある赤紫と白に加え,淡い紅色の花がありました。
初めて見る花色です。
豆を採るのが一番の目的でしょうが,
豌豆は花も美しく,まさしく一石二鳥です。
畑の片隅に色を変えて,少しずつ植えられていました。


雑草の花,カラスノエンドウです。
これも蔓を伸ばして,豆の畑横の道路端に咲いていました(4/16)。


ついでに,今朝撮った豆の発芽双葉です。
確か蔓なしインゲンだと思います。

菜畑や一列だけに豆の花
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ラクウショウとホソバオオアマナ

2011-05-14 22:45:59 | 風景

新宿御苑でもう一つおもしろい木を見ました。
ラクウショウ(落羽松)です。
ラクウショウはメタセコイアによく似ており,
木そのものはおもしろい形態をしているわけではありませんが,
その木の周辺地面がとてもおもしろい景色です。
気根といわれる根が雨後の筍のようにぼこぼこと生えていました。
なにか,冒険映画の森の景色のようです。
沼杉とも呼ばれる落羽松,
アメリカの東南部からメキシコに分布する落葉高木です。
湿潤地での生育に適しており,
長期間の水没にも耐えることができる木のようです。
普通の場所では気根を出すことはないようですが,
湿潤地,水没の中では酸素を空気から供給するためでしょうか,
気根を出して生命をつなぎます。


竹林から少し離れた道路の際に何本も出ていた筍です。
ラクウショウの気根を筍に似ていると書きましたが,
こうやって並べると似ていませんね。


ラクウショウの気根の周囲に
白と緑の縞模様の蕾をたくさん付けた
ハナニラのような風情の植物が群生していました。
驚くほどの株数です。
ほとんど他の草はなく,一面にこの草が密集しています。
多分,湿地に適正のある植物なのだと思われます。


実はこの草,最近自宅付近で時々見かける花で,
名前が分からずにちょっと気になっていました。
御苑の資料を調べてみて,ホソバオオアマナという名の
ヨーロッパから中央アジア原産のユリ科の多年草植物と知りました。
園芸用に持ち込まれたものが野生化し,
最近増えている植物の一つのようです。
日が当たると花が開き,
曇りの日や夜は花を閉じます。
写真は自宅付近で晴天の日のホソバオオアマナの花,
きれいに咲いています。白と緑の色合いが魅力です。
5月5日はあいにくの曇天,
御苑のホソバオオアマナは全て花を閉じていました。

沼杉の映画の森に出会うなり
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朴の木の花,ハンカチの木の花

2011-05-13 22:32:02 | 花,植物
新宿御苑で見た木の花二つ,
いずれも見るのは初めての花です。


朴(ホオ)の木,モクレン科の落葉高木です。
とりわけ御苑のこの樹は枝を四方に張り巡らし,
とても大きく育っています。
日本特産のこの樹,樹も大きいのですが,
花葉ともにとても大きいのです。
蕾はハクモクレンを大きくしたような感じです。
しかし,モクレンの花は完全には開きませんが,
この花は大きく開いて咲きます。


その開いた花からは甘い芳香が放たれていました。
遠くで嗅いだときはとてもよい匂いに思いましたが,
近くに鼻を近づけてみると気持ち悪くなるほどの強い匂いです。
朴の木は大きな葉を持つことでよく知られています。
この葉,昔は食物を包むのに使われていました。
今でも朴葉焼き,朴葉味噌など,朴の葉が食べ物を包むのに使われています。
ちなみにホオは「包む」の包から来ているようです。


たくさんの白い布のようなものが地面に落ちていました。
拾ってみると花びらのようです。
少し先を見ると,大きな樹にその布のようなものがたくさんぶら下がり,
風にひらひらと揺れています。
初めて見る花ですが,なぜかハンカチの木の名がすぐに思い浮かんできました。


この白い花びらがハンカチのように見えるのでそのように名づけられています。
中国原産の落葉高木,なかなか見られない珍しい木のようです。
ハンカチのような花びらは花を保護する苞で,
ほんとうの花はその中に包まれている部分なのです。

風青く朴の香甘き御苑かな
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池の新緑

2011-05-12 22:41:06 | 風景
スカイバス東京を楽しんだ後,日比谷公園まで行き,
大都会の緑をたくさん浴びました。
野外音楽堂では高校生の吹奏楽部がコンサート,
テニスコートではたくさんの老若男女が元気に躍動し,
ゴールデンウイークの最後の日を楽しんでいました。
そして,公園中央の池には早くも黄菖蒲が咲きそろい,
池の水に映えていました。


公園内の松本楼で昼飯と思いましたが,
人がたくさん並び,時間がかかりそうです。
霞ヶ関に出て,地下鉄丸の内線で新宿御苑駅に行き,
そこで昼飯を食べ,久しぶりに新宿御苑を歩いてみることにしました。
新宿御苑にはたくさんの池が配されています。
その日はうす曇,やわらかい日差しがやさしく水を照らしています。
池の水を背景に新緑を撮ってみました。
樹はカエデ,緑の葉の上,薄紅色に枯れたように見えるのはたくさんのカエデの実,
下の写真には池のカイツブリも写っていました。




いつも思うのですが,
東京の真ん中にこんな広大な公園が残されていることに驚きと感激です。


小波に緑映して春の池
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