行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

鬼百合と鹿の子百合?

2009-08-04 19:33:18 | Weblog
鬼百合

 鹿の子百合?
 ハイブリット種(ソルボンヌ)

百合は品種改良がしやすく,
毎年のように新しい品種の百合が創られると聞く。
カサブランカの名が特に有名であるが,
街,家々の庭にはオリエンタルハイブリットといわれる
これらの百合がきれいに咲いている。
これらは美しすぎると思えるほど美しい。
美しいものは嫌いではないが,あまりにも次々といろいろな品種が作られ,
それも全てが美しい。
自然という言葉を思うと,それでよいのかと疑問,とまどいを感じる。

鬼百合(オニユリ)は,朱赤の花びらに無数に存在する黒の斑点,
美しいというより,少し毒々しさを感ずる。
その色形が赤鬼を連想させるところから鬼百合(オニユリ)の名がある。
よく似た花に小鬼百合(コオニユリ)があり,
茎に零余子(ムカゴ)のあるなしが判別の材料,
写真のものは零余子が確認できるので鬼百合である。
この零余子でも増殖するので繁殖力は強い。
栽培もされているが,自生しているものが多く認められる。
花期は7月~8月。

鹿の子(かのこ)百合も斑点のある百合,
その斑点を鹿の子模様に見立てて,鹿の子百合の名がある。
百合の花につく同じような斑点であるが,片方は鬼の顔のシミ,
片方は鹿の子模様に見立てられている。
それは花色のせいであろうか,
鹿の子百合はピンク,紅,白などの花色であり,毒々しさは感じない。
四国,九州などに自生しているが,
美しいので採取されて少なくなっているという。
当然,栽培もされている。
写真(中)は鹿の子百合と思われるが,色が少し濃い。

白花に黄色の筋と黒模様の斑点が目立つ山百合(ヤマユリ)も,
日本によく見られる自生種の百合である。
オリエンタルハイブリットと言われる新種の百合たちは
主に,鹿の子百合と山百合の雑種間の組み合わせで作られるようである。
写真はいずれも7月中旬に撮影する。

 鬼百合の花に連なる青棚田
コメント
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