行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

クサノオウ(草の王,瘡の王)

2009-05-13 22:41:47 | Weblog
クサノオウ




昨日の漫画チックな,不格好な鳥,名前が判明しません.
今日は名前が判明した草の王様の写真です.


秩父羊山公園の臨時駐車場から芝桜の丘に向かう途中,
見慣れない黄色の野花がたくさん咲いていた.
けっこうきれいである.
見慣れなく,立派な花なので,
園芸植物あるいは野菜のこぼれ花かもしれないとも思う.
家に帰ってから調べて見る.
クサノオウと判明する.

クサノオウ(草の王,瘡の王),名前は聞いたことがあり,
本などで写真は目にしたことのある.
秩父で見たのは,日当たりがよい場所に咲き,花が多かったこともあるが,
写真で見ていたのとだいぶ印象が違う.
「草の王」の名に恥じず,堂々として,美しくも感じた.

クサノオウはケシ科クサノオウ属,ユーラシア大陸一帯に分布しており,
野原や林縁などに自生し,
直径2cm程度の4弁花,黄色の花を咲かせる.
蕾など,多数の柔毛に覆われているのも特徴であり,
菊に似た葉も,ただの草ではないことを感じさせる.
黄色の草汁は有毒アルカロイドを含み,
皮膚の弱い人は植物体に触れるとかぶれるとある.
毒と薬は紙一重といわれるようにこの草は生薬,
民間薬として広く利用されていたようである.
「瘡の王」の名は皮膚病丹毒に効果があることからの命名,
湿疹,タムシまた鎮痛剤などとしても使用されるようである.

また,花の終わらないうちから花の真ん中にさやのような実が出現したり,
蕾に密生している毛の様子など,
なにかあやしげ,あぶなげな雰囲気も感じさせる植物である.

 美しくまたあやしげに草の王
コメント
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