行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

朴の木の花,ハンカチの木の花

2011-05-13 22:32:02 | 花,植物
新宿御苑で見た木の花二つ,
いずれも見るのは初めての花です。


朴(ホオ)の木,モクレン科の落葉高木です。
とりわけ御苑のこの樹は枝を四方に張り巡らし,
とても大きく育っています。
日本特産のこの樹,樹も大きいのですが,
花葉ともにとても大きいのです。
蕾はハクモクレンを大きくしたような感じです。
しかし,モクレンの花は完全には開きませんが,
この花は大きく開いて咲きます。


その開いた花からは甘い芳香が放たれていました。
遠くで嗅いだときはとてもよい匂いに思いましたが,
近くに鼻を近づけてみると気持ち悪くなるほどの強い匂いです。
朴の木は大きな葉を持つことでよく知られています。
この葉,昔は食物を包むのに使われていました。
今でも朴葉焼き,朴葉味噌など,朴の葉が食べ物を包むのに使われています。
ちなみにホオは「包む」の包から来ているようです。


たくさんの白い布のようなものが地面に落ちていました。
拾ってみると花びらのようです。
少し先を見ると,大きな樹にその布のようなものがたくさんぶら下がり,
風にひらひらと揺れています。
初めて見る花ですが,なぜかハンカチの木の名がすぐに思い浮かんできました。


この白い花びらがハンカチのように見えるのでそのように名づけられています。
中国原産の落葉高木,なかなか見られない珍しい木のようです。
ハンカチのような花びらは花を保護する苞で,
ほんとうの花はその中に包まれている部分なのです。

風青く朴の香甘き御苑かな
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