行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ラクウショウとホソバオオアマナ

2011-05-14 22:45:59 | 風景

新宿御苑でもう一つおもしろい木を見ました。
ラクウショウ(落羽松)です。
ラクウショウはメタセコイアによく似ており,
木そのものはおもしろい形態をしているわけではありませんが,
その木の周辺地面がとてもおもしろい景色です。
気根といわれる根が雨後の筍のようにぼこぼこと生えていました。
なにか,冒険映画の森の景色のようです。
沼杉とも呼ばれる落羽松,
アメリカの東南部からメキシコに分布する落葉高木です。
湿潤地での生育に適しており,
長期間の水没にも耐えることができる木のようです。
普通の場所では気根を出すことはないようですが,
湿潤地,水没の中では酸素を空気から供給するためでしょうか,
気根を出して生命をつなぎます。


竹林から少し離れた道路の際に何本も出ていた筍です。
ラクウショウの気根を筍に似ていると書きましたが,
こうやって並べると似ていませんね。


ラクウショウの気根の周囲に
白と緑の縞模様の蕾をたくさん付けた
ハナニラのような風情の植物が群生していました。
驚くほどの株数です。
ほとんど他の草はなく,一面にこの草が密集しています。
多分,湿地に適正のある植物なのだと思われます。


実はこの草,最近自宅付近で時々見かける花で,
名前が分からずにちょっと気になっていました。
御苑の資料を調べてみて,ホソバオオアマナという名の
ヨーロッパから中央アジア原産のユリ科の多年草植物と知りました。
園芸用に持ち込まれたものが野生化し,
最近増えている植物の一つのようです。
日が当たると花が開き,
曇りの日や夜は花を閉じます。
写真は自宅付近で晴天の日のホソバオオアマナの花,
きれいに咲いています。白と緑の色合いが魅力です。
5月5日はあいにくの曇天,
御苑のホソバオオアマナは全て花を閉じていました。

沼杉の映画の森に出会うなり
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