行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ツリフネソウにトラマルハナバチとホシホウジャク

2017-10-13 20:00:46 | 花と虫
谷戸の湿地に咲き並ぶツリフネソウに
トラマルハナバチとホシホウジャクが吸蜜に来ました。


ツリフネソウの花に
トラマルハナバチがやってました。


トラマルハナバチ、
ツリフネソウには大事な送粉昆虫です。
背中のふさふさの毛に花粉をたくさんつけ、
別の花に運んでくれます。


よいところは体がちょうどよい大きさのところです。
すっぽり、ぴったりと体を花の中に入れて、
長い口吻をさらに伸ばして、
花の奥の渦状の距にある蜜を吸います。
この時、花弁上部にある雄蕊の花粉が背中にたくつきます。


ホシホウジャクもツリフネソウの花によくやってくる昆虫です。
ホバリングをしながら長い口吻を伸ばして吸蜜するスズメ蛾の仲間、
茶褐色で後翅に太い黄色の帯があり、
ホバリングをするとその黄色がよく目立ちます。


他の花だとホバリングしながら吸蜜するのですが
ツリフネソウは蜜までの距離があり、
そうは行きません。


体が大きいのでここまでしか花に潜り込めませんが、
少しの間、花に脚を置き、口吻を蜜源まで伸ばします。
やはりこの時、花粉を頭部につけてくれます。


ツリフネソウの花の中、
中央に上から垂れ下がる白いのが雄蕊で花粉を出します。
雄性期の花はこのように、
5本の雄蕊が合着し、中の緑色の雌蕊を包み込み、
自家受粉を防いでいます。
雌性期の花になると、雄蕊が落ち、雌蕊が露出します。
この雌蕊に雄性期の花で吸蜜をしたトラマルハナバチやホシホウジャクが
やってきて花粉をつけてくれる仕組みになっているようです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ツルニンジンとツリガネニン... | トップ | ミゾソバとアキノウナギツカ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

花と虫」カテゴリの最新記事